↑ アダンとテッポウユリ
4月に入っても、思いのほか暑くはならなかったのですが、
それがよかったのか、湯湾岳のソメイヨシノは、今週一気咲き。
Tシャツで過ごせる日がつづいている。今日の名瀬は夕方から蒸し暑く、カミナリと雨。
はるか遠くの南シナ海では、台風一号が発生したようだ。
↑ アダンとテッポウユリ
4月に入っても、思いのほか暑くはならなかったのですが、
それがよかったのか、湯湾岳のソメイヨシノは、今週一気咲き。
Tシャツで過ごせる日がつづいている。今日の名瀬は夕方から蒸し暑く、カミナリと雨。
はるか遠くの南シナ海では、台風一号が発生したようだ。
↑ 奄美の山々は、トラガリの季節。
中学生の丸刈りがなくなると「虎刈り」も死語になっていくのだろうか。
濃い緑のリュウキュウ松とシイやイジュなどの新緑が織り成す色と形ともに寅ガリ?
山の新緑も濃くなり寅ガリが目立たなくなりつつある今日この頃、
ソメイヨシノが満開、観察の野百合が開花した。
初夏とよばれる暑さが来る前に
もう一度見たい満開のソメイヨシノ
蘇鉄も身を守るために葉を枯らす、海の岩場の厳しい環境で、今年も完璧なfigureのテッポウユリ
2008年4月 1日 (火曜日)
リクエスト岩場 野百合の観察 7 波からつづく
其ノ皮鎧兜ノ如クシテ
硬キコト筆舌ニ尽シ難シ
皮剥ギ困難ヲ極メタレド、
白身頗ル上品美味也リ
薄ク切リテ春色ノ器ニ盛レバ
美観食感更ナルヲ知ラズ
亦道具持タザレバ其ノ技ヲ覚ヘズ
ぶつ切りにして食す
ワサビ醤油少々甚ダ贅沢ナル味ニシテ
黒糖焼酎此レニ合フハ言フニ及ズ
奄美大島海岸 波の音 ↑ 土盛海岸 VS 国直海岸 ↓
カワハギgoogle 全長37cm 釣れたての いただきもの
通常、最大で30cmほど、という。フグ目 カワハギ科
「皮が簡単に剥がせることが和名の由来となっている」というが、トンデモナカッタ。
いただく、前に念を押された。「皮をはぐの大変よ、出来る?ペンチとか必要よ」
ペンチはもっていたので安易に「出来る」と答えてしまった。
ペンチで剥ぐ前に包丁が立たない、異常に丈夫な皮。
それにすべる。
その大変さはやってみないとわからない、ということで、以下略。
今では、怪我をしなかったことに、ほっとしている。
刺身は歯ごたえがあって、美味。うすく切るとよい。
肝臓(キモ)も美味で珍重されるという。
これほどまでの硬さがナゼ必要か、カンゼンムケツの皮
これは観察の記録です。
↑ 4月7日 2008 宇検村湯湾岳 ソメイヨシノ
↑ 4月7日 2008 大和村フォレストポリス水辺の広場 オオシマザクラ?
高さ2~3mの木だが満開に近い
比較 このブログ 奄美市名瀬
2008年3月21日 (金曜日)
奄美 オオシマザクラ満開
↑↓ 4月7日 2008 フォレストポリス水辺の広場 ヒカンザクラ?
通常の楕円形より、丸いサクランボ。
2月は、こうだった。比較 このブログ
2008年2月 4日 (月曜日)
立春の桜 きのうの北風 はな散らす
↑ 4月9日 奄美市名瀬赤崎公園 オオシマザクラ
「もし、・・・もし人違いでしたら、ごめんなさいね、
もしや、あなたは、と、と・・・寅さんではございませんか?」
2時半ごろ、潮が引き、奄美各地で巨大なさんご礁が現れた。
2~3日前から、浜に出ている人の姿が目立ちだし、
きょう旧暦の3月3日 リーフでは、貝などを拾う大勢の人の姿が見られた。
ゴムぞうりに靴下の軽装でリーフの先端まであるいた。
群青色の外洋の波がゆっくりとうねり、リーフの隙間の溝から海水が音を立てながら盛り上がる。
足元に複雑に入り組んだ、その溝は、陽を受けてキラキラと輝く。
東京から毎年のように奄美を訪れているAさん(仮名)は、
「ここは、やはり別世界ですね」と目を輝かせた。
大きな岩場を越えて人の行かない遠いところまで行くか、
ボートなどで、歩いては行けない離れたリーフ ↑まで行くなどすると
獲物も、格段と違うのだろう。
↑「磯の香りと波の音だけで十分」とおっしゃるAさんの獲物
↑ 同じリーフでも、「装備」のいい、おばちゃん達の獲物は、けっこう・・・。
=====奄美の年中行事
三月節句 サングヮチサンチ
上巳(じょうし=陰暦三月最初の巳(み=へび)の日)の節句。女の節
奄美・沖縄でも、蛇にまつわる「アカマタ説話」を由来説話として伴っている。
前日に、フチダグ(蓬団子) 蓬餅(フチムチ)を作る
それらは、蓬(よもぎ)と黒糖と糯米粉(もちごめこ)こね、丸めてサネン(ゲットウ)の葉でくるんで蒸す。
また軒に蓬(よもぎ)と白百合の花をさし、病邪を除くと考えられた。当日は独特の重詰弁当を持って磯や小山や海辺に行き、節句遊びをした。
本土の花見や、沖縄の清明祭りとほとんど同じ
参考
『名瀬市誌』 3巻 民俗編
『奄美民俗文化研究』 小野重明
『奄美、トカラの伝統文化』 下野敏見
↑ 東京の桜 きのう?
東京は、晴れ、
桜も終わりに近づいていると、
さかんにTVやラジオでいわれている。
(桜にもいろいろあるのだが)
↑↓ 奄美大島 本茶(ほんちゃ)峠の桜 1月24日 2008
天気図と気象レーダーを見ると、
全国で奄美地方だけが、雨(午前中)。それはそれでよい。
名瀬は朝から、かなりの雨がふりつづいている。
めずらしい?奄美のソメイヨシノの観察は今日は休み。
そこで、さくらのうんちく。
ソメイヨシノは19世紀半ばに発見され、栽培普及した里桜(園芸品種)である。
それが全国(鹿児島市から函館市)にひろまったのは明治以降であり、明治の以前と以後では日本の桜の景観が大きく変わったことは、あまり知られていない。
時代劇のさくら吹雪がソメイヨシノであるのは時代考証の上では問題あり、といわなければならないのだ、
時代考証といえば、
時代劇の役者の歩き方についても、
昔の日本人は、あのように歩いていたわけではない、
とわなければならない。
明治新政府は、国民皆兵をめざして、
明治6年、徴兵制を導入し
軍隊の歩き方をヨーロッパ化するために、
国民の歩き方を今のように矯正した。
それまでの日本人の伝統的な歩き方は、
足を踏み出すほうの半身を前に出して歩くナンバのすり足と呼ばれるもので、
それは、今では、わずかに相撲のすり足にその痕跡を残しているだけである、ということもあまり知られているわけではない。
『伝統と断絶』武智 鉄二
『古武術の発見』養老 孟司 甲野 善紀 amazon
ナンバ歩きについては、絵巻物や浮世絵などで調べることもできますが、なんとYoutube がわかりやすい。ナンバ歩き-甲野善紀
『言葉と物』などの書で知られる
フランスの哲学者ミシェル・フーコーgによれば、
(よらなくてよいが)
身体もまた「意味によって編まれた」という点で
ひとつの社会制度なのである。うーむ
国家は、国民の身体を統御し、標準化する。
身近な、わたしたちの歩き方ひとつをとってみても、
それは、「歴史化」されたものであり、
日本人は、昔から今のように歩いていたわけではない、とういうことを知ることは大切なことである。
おじさんの子供のころ、奄美の方言は学校で厳しく矯正されたことは、よく言われるが、歩き方のことはあまり、いわれてはいない。
つづく
これは記録です。
去年ソメイヨシノの開花に気づいたのは4月9日。
4月30日頃に満開になった。これは東北地方なみか。
気象庁
さくらの開花予想(第5回)(東北地方)
平成20年4月2日
4月になっても、今ひとつ寒のゆるみが進まない奄美地方です。
きょう5日の名瀬
13.2 ℃~ 18.1
名瀬は、きのうまで晴れていたのですが、今日は午前中から前線の通過で雨、小雨。
山道は所により霧がかかったり晴れたり。
霧の湯湾岳に 八重桜 ?(追記、これはヒカン桜でした)
倒れた後↓の手入れがよかったのか、倒木から、たくさんのつぼみ。
去年は,花は見なかったので?奄美初かも。だとしたら、これは本邦初公開?
八重桜とは、品種名ではなく、たくさんの花びらを重ねて咲く種類の総称ですが、これが八重桜かどうか明日以降に確かめられるだろう。なお湯湾岳には、このほかに八重枝垂れ桜も植えられているが、それは、まだ幼木だ。
↑ 八重桜 (写真は八重桜ではありませんでした、)追記
大阪在住の奄美出身の方が、こつこつと桜の苗木を奄美に送り続けているニュースは、先日の地元新聞でも紹介された。ありがたいことである。
↑↓ ソメイヨシノは、ちらほら。
午前中、湯湾岳は、雨。 霧の中、気温は平地より2~3度低い
正真正銘の千葉県産のおいしい海苔でつくった手巻き。non vinegar
海の海苔をシート状に加工して、それでご飯を包む。だれがかんがえたのだろう。
野外で食べるおにぎりの味は格別だ。
ましてや、奄美の自然のなか、いい鳥の写真が撮れたときなどは格別だろう。
たとえコンビニで買ったおにぎりでも、旅の空では忘れられない味になることもある。
手作りのおにぎりは、いかがでしょうか。
奄美には、めずらしい野鳥を見るために、世界中からお客様がおとづれる。
100万年以上前から大陸から切り離された奄美の島々は、大陸島googleとして、世界中で奄美でしか見られない貴重な多くの固有な生物たちが繁殖しているばかりでなく、昔から、渡り鳥たちの中継地として重要な役割をも果たしているのだ。
鳥の写真を撮る人は、まあ、間違いなく写真がうまいのですが、たしかにカメラもいい。
出会い頭の鳥の写真しか撮ったことがないので、おにぎりでも食べながら、待って撮るたのしみは味わったことがありません。
奄美大島南部 宇検村総合運動公園 map にて
公園内の歩道をはさんで、池のむこうの近い位置
ダイサギgoogle 、 アオサギgoogle のツーショットはめずらしい?と、カメラを構える。
ここは、車が来る心配もない。
が、こんなときに限って、自転車に乗った春休みの少年が横切り、白いサギは驚いて飛んでいってしまった。
こんなときに限って、やってくる、悪気のない通行人のことを、このブログでは「あげげ、の来たろう」とよんでいる。ふしぎなことではない。
頭の後ろや胸の羽は、繁殖期なのだろうか。
桜前線の動きは、去年に続き、今年も異変を起こしている。
関東地方は、満開の桜に「花吹雪」、「花冷え」なのに
九州では桜前線の「南下現象」がみられている。
鹿児島では、これからが見ごろ。
前線は、すでに東北地方に達したが、津軽海峡を渡るのは大型連休のころだというラジオのニュースを聞きながら、
奄美大島、名瀬港から1時間ほどの、最高峰、湯湾岳(ゆわんだけ)をめざした。
途中、水平線は、春霞だが、次々とまじかに迫る山々の新緑がまぶしい。
湯湾岳では、オーストンオオアカゲラが木をたたくドラミングの音や、繁殖期を迎えるメジロなど、さまざまな鳥の鳴き声が聞こえる。
奄美の桜の開花宣言は、ヒカンザクラを基準に毎年1月上旬ごろ行われている。
宇検村・湯湾岳のソメイヨシノは、桜前線が東北地方に達するころ、咲き始める。
↑ 宇検村総合運動公園のまわりでは、年末の早咲きのヒカンザクラから、4月になっても咲いている超遅咲きの桜まで楽しめる。
きのうの岩場は、北風が吹いてた。
東シナ海は、白波が立っていた。
観察をつづけている岩場のユリは、まだツボミだった。
この過酷な環境の岩場にも、いろいろな植物が生えていて、花も咲かせている。鳥だって観察できるし、海の向こうには、大きな夕日が沈むのをみることもできる。
名音トンネル 徳浜(どくはま)断崖 地図
玉石を洗う波の音にも、いつものヒヨドリの鳴き声が聞こえ、つよい風の中でも磯の香りとユリの香りがする。