カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

小鳥の落し物

2004年09月17日 | ☆ ふるさと・大和
今朝、爽やかな風の吹く庭に立って、青い朝顔の発見。
秋の朝顔。この庭に朝顔の種をまいたことがない。青い朝顔が顔を覗かせているのは、ラベンダーが密集している庭の一角だ。伸び放題のラベンダーの葉の間に二輪の朝顔が朝日を浴びている。
陽が高くなると萎んで、きっと目に触れなくなっていたことだろう。

今まで見かけなかったのだから、遅咲きなのか、遅蒔きなのか、とにかく季節外れの 花のない庭に咲いているのがいとおしい。

これは、庭に遊びに来る小鳥の落し物に違いない。春先や、冬の初めの頃に、植木の枝を揺すらせて遊ぶ小鳥の囀りを聞く。(鳥の名前を知らない私は、全て小鳥と呼んでいる。)それらの小鳥の排泄物の中から消化されない種が、目に触れない間に育って、今、花を咲かせたのに違いない。

表の塀際にも、そのようにして育った、「とべら」という木がある。五月頃に白い花を咲かせ、秋には赤い実をつける。植えたことのない木だが抜いてしまうのも可哀想だとそのままにしてもう数年、今では、私の背丈ほどになって、初夏に花、初冬に実の色を楽しんでいる。

田舎暮らしには、こんないいこともあると、小鳥の落としものならね、プレゼントに向き合う。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする