カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

朝日を待つ

2004年09月11日 | △ 旅 あれこれ ドライブ
この日も、午前3時ごろ地震で眼が覚めた。
テレビをつけると、この辺りの震度は3と出ていた。
カーテンを引くと、真っ暗な海から、波の音が聞こえる。どうやら風は治まったらしい。窓を少し開けてみた。昨日は、窓を開けると、怒涛の押し寄せてくる音が耳を襲ったが、それも去っている。
真下の闇の中から、規則的な波の砕ける音が聞こえる。目を凝らすと、真向かいの小さな島の灯台の灯の点滅がはっきりしてきた。暴風は、去った。日の出は見えるのだろうか~~~。
窓を閉め、カーテンはいっぱいに開けたまま、波の音を耳にしながらぼんやり時を過ごす。

              


うつらうつらして、ふと目を窓に向けると、ほんのり白い。飛び起きて窓を開けると、島影が茜色に染まっている。晴れなのだ。日の出に会える。わくわくしながら待つ。その一点を見つめて・・・
ところが、今度はそこよりもっと左に、天使の梯子を空に向けたような、明かりが広がった。
こちらから、太陽のお出ましなのだ。海の上に東の岬を覆うように被さった黒い雲、そこからの日の出だった。雲に遮られて、海から上がる太陽を見ることが出来なかったけれど、今日の快晴を予告するような天使の梯子に会えたことが、心底嬉しいすさみの宿の朝だった。
コメント (5)
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