大きな地震が二つきた。
最初のときは、怖ろしくて足がすくみ、柱にしがみ付いていた。
なぜ柱だったのか分からない。
傍に人がいたら、その人にしがみ付いていたに違いない。
2度目は寝ようとしたとたんに、ゆっさっゆっさと来たものだから、足元にあった肌布団を、頭にして外に飛び出した。
初めのよりきつい。とっさの判断だった。車庫なのか、母屋なのか隣の家なのか、がたがたと頭の上でものすごい音を立てていた。足元の地面もふみ応えが無いような感触が不安だった。
音がしなくなったので、頭の肌布団を取った。
何事もなかった。そう思った途端、背中から胸にかけて鈍痛を感じた。恐ろしさに心臓がどうかなったように思い、ゆっくり離れに戻って、上がり口に座り込んだ。ドキドキと鼓動が聞こえる。
「お母さんは怖がりやから・・・」その頃娘は、大阪から。つながららない電話と携帯メールをし続けていたと言う。
最初のときは、怖ろしくて足がすくみ、柱にしがみ付いていた。
なぜ柱だったのか分からない。
傍に人がいたら、その人にしがみ付いていたに違いない。
2度目は寝ようとしたとたんに、ゆっさっゆっさと来たものだから、足元にあった肌布団を、頭にして外に飛び出した。
初めのよりきつい。とっさの判断だった。車庫なのか、母屋なのか隣の家なのか、がたがたと頭の上でものすごい音を立てていた。足元の地面もふみ応えが無いような感触が不安だった。
音がしなくなったので、頭の肌布団を取った。
何事もなかった。そう思った途端、背中から胸にかけて鈍痛を感じた。恐ろしさに心臓がどうかなったように思い、ゆっくり離れに戻って、上がり口に座り込んだ。ドキドキと鼓動が聞こえる。
「お母さんは怖がりやから・・・」その頃娘は、大阪から。つながららない電話と携帯メールをし続けていたと言う。