先日、ベイサイドモールに行った時、一つのバックを買った。
高級品でもなければ、勿論ブランドでもない。
ワゴンセールの吊り下げの中に、それがあった。手にとって、丹念に中を見ているうちに、欲しくなった。
幼稚園バックのように、肩に掛けられる事が気に入った。
デジカメを触るようになってから、スケッチブック代わりに、何時でも何処でもパチパチするのには、両手を空けておきたい。ウエストポーチでは、持ち物の容量に限りがある。リュック型は、手はあくものの、中の物を取り出すのに手間が掛かる。
不便を感じていた矢先に見つけたバックは、私のニーズにぴったりだ。
分別して収納できるスペースも沢山有る。夜暗い玄関先で、バックをごそごそかき回さなくても、「鍵のお部屋」のようなスペースもちゃんとある。とにかく、使い勝手がよさそうだ。
カメラも、すっと収まる。これが第二に気に入った理由とも言える。
すぐ使うからと、形を保つために入れていた紙類を出してもらう。
車に戻って、中身を入れ替える。「これは、楽だ」と何度も言う私に友人は「まるで幼稚園児みたい」と笑う。
お気に入りバックを肩に、もうカメラを海に向けていた。