葛城山ロープウエイ山頂駅から、つつじ園と標識にある方向に向かって
歩き始める。 早朝のせいか、ゴンゴラの乗客は立った二人。放送ガイ
ドに合わせて、キョロキョロしている私に比べて、その人はも乗った時
から文庫本を読み続けていたが、駅に着くともうさっさとずっと先に進
んでいた。
山頂への森の中をゆっくり歩むと、ブナの原生林、ミズナラの木のあち
こちから、小鳥のさえずりが聞こえる。山の 気のようなものに包まれて、
ゆっくり1ッ歩ずつ、確かめるように踏みしめて歩いた。心配していた
動悸や、心拍数が早くなるような事がない。
原生林を抜けると辺り一年つつじが密生する高原だ。つつじの頃は全山
燃えるような赤に覆われる。この頃が、一番いい。
ススキはそのつつじを縁取るように生えている。穂の開き具合にそれぞ
れの面白さを感じる。
ススキの中を散策しながら、大自然の中のたった一人を満喫する。
ふと見ると、つつじ観賞の広い張り出し縁台が、あちこちのある。その一つに
ゴンドラの中で見かけた、読書おじさんが、仰向けにごろんとなって、やはり
読書中だ。大自然を書斎にする「読書おじさん」のためにも、もう暫く雨が
落ちてこないようにと思いながら、カメラを仕舞って踵を返した。
歩き始める。 早朝のせいか、ゴンゴラの乗客は立った二人。放送ガイ
ドに合わせて、キョロキョロしている私に比べて、その人はも乗った時
から文庫本を読み続けていたが、駅に着くともうさっさとずっと先に進
んでいた。
山頂への森の中をゆっくり歩むと、ブナの原生林、ミズナラの木のあち
こちから、小鳥のさえずりが聞こえる。山の 気のようなものに包まれて、
ゆっくり1ッ歩ずつ、確かめるように踏みしめて歩いた。心配していた
動悸や、心拍数が早くなるような事がない。
原生林を抜けると辺り一年つつじが密生する高原だ。つつじの頃は全山
燃えるような赤に覆われる。この頃が、一番いい。
ススキはそのつつじを縁取るように生えている。穂の開き具合にそれぞ
れの面白さを感じる。
ススキの中を散策しながら、大自然の中のたった一人を満喫する。
ふと見ると、つつじ観賞の広い張り出し縁台が、あちこちのある。その一つに
ゴンドラの中で見かけた、読書おじさんが、仰向けにごろんとなって、やはり
読書中だ。大自然を書斎にする「読書おじさん」のためにも、もう暫く雨が
落ちてこないようにと思いながら、カメラを仕舞って踵を返した。