
荒堰辺りのゆったりとした瀬田川の流れとは一変する渓流だ。
立ち木観音辺りでいつも休憩を取る喫茶店の駐車場から下流を眺めている。

長年かかって削られた山肌の岩がごろごろと岸辺を縁取っている。
飛沫の立つ白い波と、茶色い岩や石、そして山の緑が美しく調和する。
一息入れるのにいい場所である。

何度か、ここで休憩するが、カヤックを見たのは初めてだったので、暫く眺めていた。

二人とも目印の綱のようなものを張り渡している辺りから、戻ってくる。
対岸の流れの緩やかな所まで行って、そこから、岸に沿って上る。
緩やかとはいえ上流に向けて漕ぐのはずいぶん力が要るだろうと、感心しながら見ているほうは、結構楽しんだ。