2泊目の早朝目覚めた時娘が、「朝食前に、散歩に行こうか」「えっ、こんな知らんとこで、何処へ?」
「フロントで、周辺地図を貰って聞いてみるよ」
そんな会話の後、フロントに降りて行った。
皇居まで約20分、東京タワーまでも同じ位とのことで、すぐ皇居に決める。
ここに立つのは何年振りだろう。高校の修学旅行以来である。
よくテレビで見る機会があるので、お馴染みとなり50年近くも昔の事だとは思えないのが不思議だ。
アルバムを出してみると、二重橋を背景にクラスで撮った記念写真がある。
うちまきにカールしたセーラー服の少女が少し首を傾けて写っているモノクロの写真である。
その頃が懐かしく、この日の皇居二重橋の写真をモノクロにしてみた。タイムスリップだ。
お堀に映る霞ヶ関界隈は、休日の早朝とあって、静寂に包まれている。
時々、ジョギングやウォーキングの人の足音がする。
全く静かな東京の早朝散歩だった。
そしてちょっぴり、昔に戻った瞬間でもあった。