カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

曽爾高原は霧の中

2005年10月19日 | ☆ ふるさと・大和

薄の穂が花開くにはまだ早いと思いつつ、曽爾高原にドライブした。
折からの風に薄の穂が揺れている。
霧の水分をたっぷり吸って重そうに穂を垂れる薄も多い。
散策道をお亀池に沿って歩く。
霧の中の曽爾高原もしっとりとしていいなぁと思いつつ。


薄の海を目にすることの出来ない、こんな日でも、かなりのハイキングの人が見られる。
お昼時、お亀池の向こうの広場で、お弁当を開いている人達が、霧の彼方にも点在する。
お天気がよければ、ここから、お亀山(849m)や倀留尊山(1038m)が目の前に見える場所なのに全て、今は霧の中だ。


麓の村を覆うように切り立った鎧岩の荒々しい山肌の頭は、雲の帽子に隠されている。
裾には、霧のベルトを巻いて、いつもの荒々しさがすこぶる優しい。
毎年ここに来るが、こんな霧に包まれた曽爾高原は初めてだった。
霧もまた良し。晴れならなおさら良し。銀色の薄の穂波が揺れるのはもっと良し。
今回は霧の中の曽爾高原に満足であった。

コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする