昨日まで気づかなかった。
急いで庭に出てみると、クリーム色の蕾がびっしり付いている。
金木犀は蕾が付き始めるとにわかに香るのだ。
満開になると花の色が朱色に変わる。
そして庭に落ちると、一面金の絨毯を敷いたようになるが、もう香りはなくなる。
今が一番香りのいい時かもしれない。
最後の教え子のお母さんが持ってきてくださった。
13年間の季節便りとありがたく思い早速茹でた。
当時2年生だった男の子が、今年は冬の雪深い山形で大学院に残って頑張っていると聞いた。
所用で訪問したら「畑のお土産」と言って手渡してもらった。
小さめのをふかし芋にしたが、それでも大きくてこれは、一度には食べきれない。
ふかす途中で「もう出来たかしら」と菜ばしで付いたのが、お皿に盛るとおかしな穴を作っている。
金串で差してみれば良かったが、自分しか食べないので・・・まぁいいや。
戦時中代用食として貴重だったサツマイモの事を思い出す。