![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/08/aefa5799f95445fa3c988a4a9af19023.jpg)
|
「やぁ!お久しぶり」で始まって、近況を話し合ううちに、「主人も還暦を迎えて、今年高校の同窓会をしたんですよ。」
「じゃぁ、同窓会誌に、原稿を書いていただくようお願いしてみて。」
先日の編集会議で、編集員一人ずつ必ずどなたかに、原稿を書いてもらうことと、宿題を貰って、気になっていた矢先のことであった。
そんな経緯があって、原稿用紙を持って、Iさんのお家を訪ねた。
Iさんは、最後の職場の教え子のお母さんで、それも最後に担任したクラスで、「お母さんの同窓会」に何度か招待された、とても印象深い学年だった。
「ここをお訪ねしたのは、家庭訪問の時以来ですね。」
「お姉ちゃんと、M君と2年ずつ担任してもらったから、4回来てもらったのですよ。」
短時間にいろんな事を話したり、聞いたりしなくてはならない家庭訪問の時、この日のようにゆっくりと屋敷の内外を見せてもらうゆとりもなかった。
新しいカメラで、お許しを得て、旧家の佇まいをゆっくり写させてもらった。
M君はは1・2年生の時の担任だったが、毎日書いてきた日記で忘れられないことが二つある。
庭の木のてっぺんまで登ってまわりに広がる世界の発見を書いた日の日記と、夏休みに、おじいちゃんと二人で富士登山をして、苦しみながらも頂上に登ったのを、読んだ時は、その頑張りに、感激してして涙を流しながら読んだ日記だった。
小柄なM君の成し遂げたことの経験は多分このこの子の大きな宝になるだろうと思ったものだ。
成人したM君とは出会っていないが、いつまでも、1・2年の頃のM君が私の心の中にいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/cf/eafda0b1d0903d15abbacab9393296bc.jpg)