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家のお風呂だと湯船に入るまでの寒さがどうも辛い。
風邪の発熱もすっかりなくなったとき、この金剛の湯で温まるのが楽しみだ。
床暖房になっているので、靴箱に入れてロビーに入ると足裏にまず暖かさが伝わってくる。
吉野の木材をふんだんに使った建物の内装が気分を和らげてくれる。
いくつもの湯船があって、次々とそれを楽しめる日帰り温泉も時には良いが、ここのように、こじんまりして、アットホームな気分でゆっくりと湯に浸かるのも好きだ。
岩を組んだ露天風呂では、頭の上を冷たい風が吹き抜けていっても、かえって、長風呂にのぼせることなく「頭寒足熱」であり、家に帰ってからも就寝するまで、暖かさに包まれたようでいい気分である。