岡寺の塔の軒下飾りの風鐸が見えます。その右下に横になって釣り下がっているのは、私の岡寺での一番のお気に入りの、お琴です。
なぜここの軒下飾りにお琴があるのか、調べてみたことはないのですが、可愛いお琴が風鐸と一緒に吊り下げられているのは、ここでしか見たことがありません。今日は、石楠花と一緒に写るアングルを探してみました。
本堂前の龍蓋池の左側が、石楠花の道です。山の崖に張り付くように咲いている淡い色の石楠花は、道沿いにお祀りしている石仏様への、お供えの花のようで、その中を登っていくと、心が鎮められるようです。
はぁはぁと呼吸はは荒くなりますが、不思議と心は癒されていきます。待っていて下さる仏様に、お祈りをしながら、それが少しの休憩となってまた次の一歩へと踏み出すことができます。
右も左も山肌を覆うのは石楠花の優しい色彩です。登ってくる人たちも「綺麗!」「綺麗!」の連発です。
木の間に見え隠れしていた十三重の石塔がすっかり姿を現しています。その裾を飾るのはやはり淡いピンクの石楠花です。
新緑の中の石楠花を暫くは、ゆっくり上りながらカメラの納めていきました。
ずっとずっとこのような花の道を登るのですが、今の私の足の調子は、登よりも下りの方が膝下に負担が掛かるので、ちょうど半分くらいまで登って、山を一回りせずに、また来た道を下ってきました。
それでも、登りながらの目線と下るときの目線が違うので、結構同じ道でも花を楽しみ、鶯の声を聴きながらゆっくりと降りてきました。
石楠花は、蕾の間は濃いピンクで、花が開くと淡いピンクの花びらになります。その色合いが美しいので、同じ花をなっらべてみました。
ちょっとしたお遊びです。
今度岡寺にお参りするのは、初午の時です。その時はこの山道は静かな時を保っていることでしょう。
その時までに足の調子がよくなって、駐車場から境内までゆっくりながらも登れますようにと祈念して山を下りました。