公園館でもらった地図を持って公園内を散策しながら、今花の見られるところはどこだろうかと上のような案内ポールに従って歩き回るので、公園に行った日は、かなり歩数稼ぎができます 。その後の数日は足休めと勝手に決め込んで、ほとんど家籠りです。でも画像をアップしながらその時の風を感じ、鳥の声を耳に甦らせる楽しさもいいものです。
公園内にはいくつもの古墳が点在しています。なだらかに盛り上がった緑地の小さな丘が、これも古墳なのだと地図や案内板で知ることができます。その緑の丘も今の季節が、新緑に覆われて目に優しい憩いの場になっています。
古墳の間の散策道にも木蔭を作っていますので、涼しい場所を選んで移動していきます。
こんな案内図を見ていると、子供のように、古墳探検をしたくなります。「歩け歩け」、車のつくものは、障碍者用の手押し車だけで、押す人も、乗る人も、自分でこぐ人も、安全安心の公園です。
これも古墳の一つです。カメラの扱いが悪くて水平に撮れなかったなんて、いくら水平撮影が苦手の私でもこんなことはしません。だって樹木はだいたい垂直でしょう。古墳のなだらかな斜面を、横に見ながら歩いていた時に、その線の美しさに思わずパチリ。
平日だったので、この日はあちこちで遠足か、社会見学の子達に出会いました。団体行動の学校もあれば、グループ行動の子もいます。手に手に公園の地図と、学校で先生が作った観察記録を記入するようなプリントを持ったグループもあります。いいお天気でどの子たちも、伸び伸びと自然いっぱいの公園での行動を楽しんでいるようでした。
カメが甲羅干しをしている下池のあたりのウッドデッキの所に、1番多くの子達が見えました。
池から吹いてくる風が涼しく感じるいいところです。
池の所が集合場所になっているのかもしれません。赤帽子のグループの子達も下へ下へと池を目指しています。
「こんにちはぁ!」 睡蓮の池方面から広い散策道に出てきてしばらく歩いていると、突然後ろからとても大きな元気な声が飛んできました。慌てて振り向きますと、私しかいません。その挨拶は私にしてくれたものだったのです。
「コンニチハ、遠足?」 「修学旅行です。今日は奈良に泊まります。」 「ようこそ、奈良へ。どこから来てくれたの。」
「滋賀県です。」 「そうう、滋賀県、おばちゃん琵琶湖大好きなんですよ。」「おばちゃん琵琶湖綺麗でしょ。僕たち琵琶湖の掃除をしてるんですよ。」
あの広い琵琶湖のどのあたりから奈良へ修学旅行に来たのか、この子達との2~3分の会話だったので、詳しいことはそれ以上聞けなかったのですが、この会話から、見えてくる嬉しいものがたくさんありました。
一人歩いているおばちゃん(ほんとはおばぁちゃん)に、気持ちの良い挨拶のできる子に育っていること。
自分の郷土を愛する子、美しい自然を守る活動を学校ぐるみで行っていること。修学旅行だとのことだっから、今6年生だけど、これから中学高校へと成長するにつれて、故郷を誇りとして心豊かな人に育っていくことでしょう。
私は琵琶湖が好きで今までにも何度行ったかわからないほどだけど、再度琵琶湖を訪れた時には、この湖の畔のどこかの学校の子たちの美化運動のことを温かく思い出すことでしょう。