本堂の左からツツジ園へと散策道に導かれるように裏山に入っていきます。
裏山全体が自生のツツジも交えて、早咲きから遅咲きまでみんな開花の時を迎えてにぎやかです。花の終わった木もありますが、はながらがまだ枝についていますので、遠くから見れば満山ツツジの色合いといった感じで綺麗です。
新緑の中の赤、白、ピンクそれぞれの濃淡は、辿っては振り返り、潜っては背伸びして綱の中に入らないように花を傷めないように、気を付けながらも、楽しい気分で花と語るように散策しました。
ツツジの散策道から出て再び山門あたりの植え込みや、境内脇の大きな刈込のツツジをまとめてみました。
植え込みの根元にそっと座っていらっしゃるお地蔵さんも、この時期はお参りの人やお花見の人で、賑わう境内をその周辺だけは静かな空間にしてお祈りを聴いたりしていらっしゃるのだろうなぁと、可愛いお顔に和ませてもらっています。
牡丹の花も何株か見かけたけれど、こんなに黄色の鮮やかな花はこれだけでしたので、とても印象に残りました。
最後に境内を見渡すようにお立ちの修行大師様に手を合わせて、山を下りました。これからは葛城山のツツジが次第に開花して、御所市を訪れる人が多くなってくることでしょう。葛城山の自生のツツジは、見ごたえのある花の世界です。10年前にはロープウエーの混雑を避けて登山道をゆっくり登ったものでした。体力のある時にできることをたくさんしておくべきだと、もうその力のなくなった時に思うこのごろです。
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