映像:まるで防空壕の様な平管の中に納まった混浴野天風呂(980湯)
塩原温泉郷大綱温泉湯守田中屋が管理する箒川沿いの野天風呂。
北海道や東北であればこの様な野天風呂は無料なのだが流石に
首都圏の温泉地、しっかり料金徴収。それゆえ、綺麗に管理だ。
【Data】含石膏ー芒硝泉 47.5 ℃ pH7.2 源泉:岩間の湯
記録:この野天風呂は三つの混浴(仙郷湯、河原湯、石間湯)と
女性専用露天(美人の湯)があり其々で渓谷湯を楽しめる。
参照:本物の名湯ベスト100-21塩原温泉郷 (講談社現代新書:石川理夫著)
参照#関東の渓谷湯・宝川温泉(群馬県) 東北の渓谷湯・夏油温泉(岩手県)
北海道渓谷湯・平田内温泉熊の湯 九州の渓谷湯・壁湯温泉(大分県)
映像:塩原温泉郷湯本温泉大出館混浴露天風呂を楽しむ温泉探査仲間達
塩原元湯温泉大出館の基本的なお湯は濃い緑濁湯。だが、天候によって
エメラルドグリーンや乳白色となり、雨が降ると灰色にも・・五色の湯と
言われる由縁である。平家隠し湯ともいわれ混浴風呂、露天風呂がある。
【Data】含硫黄・重曹ー食塩泉 50.9℃ PH6.2 149ℓ/min(掘削自噴)
参照#本物の名湯ベスト100‐21塩原温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)
映像:目乃湯紫山楼露天風呂に温泉医学の雄A・Y先生(左)と入浴。
長野の友人が案内してくれたのが日本でも有数の目之湯紫山楼。
友人の手配で休みにも関わらずお宿の女将が待っていてくれた。
この日入浴客は私達だけだ。信州湯処浅間温泉の薬湯に浸かる。
【Data】単純温泉 49.1℃ PH8.8 源泉:山田2号源泉、4号源泉、
大下源泉、東北源泉の混合泉
参照:本物の名湯ベスト100‐80浅間温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
≪ Memoir:関東甲信越名湯 布引温泉こもろ 2003.11.3 ≫
映像:眼下に千曲川、頭上に浅間連山眺望の露天風呂に癒される
湯処を求めて信州を走る。小諸といえば、やはり島崎藤村を思い起こす。
大学の選択科目ゼミでは島崎藤村の「夜明け前」を解読したものだが夏
季現地ゼミには資金がなく参加できず残念。今、ようやく信州路を辿る。
【Data】食塩泉 41.4℃ PH8.11 源泉:布引2号線
文学:小諸の旅情を島崎藤村は次の詩に記している。
『小諸なる古城のほとり
雲白く遊子悲しむ
緑なす繁蔞は萌えず
若草も藉くによしなし
しろがねの衾の岡邊
日に溶けて淡雪流る
・・・・・・・・・・・・・・
千曲川柳霞みて
春淺く水流れたり
たゞひとり岩をめぐりて
この岸に愁を繋ぐ』(「千曲川旅情の詩」より)
映像:山間の静寂の中、湯元山塩館の源泉岩風呂に浸かる温泉仲間。
長野県下條温泉で開催された日本温泉地域学会終了後、有志会を募り
南信州の秘湯の宿を訪問した。若女将夫婦の心の暖まるおもてなしと
日本有数の強塩泉源泉を味わう事となり、企画したT氏に感謝である。
【Ðata】(強)食塩泉(含硫黄) 12.8℃ PH7.9 源泉:鹿塩の湯1号
評価:右側に冷鉱泉の掛け流しの湯船があって、冷温浴が可能である。
謂わば源泉を見える化した点が評価、そしてナトリウムイオン7,932㎎
塩素イオン14,050㎎の強塩泉は圧巻である。秘湯中の秘湯である。
映像:燻し銀のような湯元齋藤旅館の湯殿。よく見ると画面左上にカモシカが!
南長野の名湯と言ったらやはり、白骨温泉。その中でも藩政時代からの総湯元
斉藤旅館が老舗旅館。一時期、入浴剤問題が当地で発生したがこの老舗も迷惑
を被ったと女将はいう。入浴剤など必要のない湯船が視認できる極湯を味わう。
【Data】含土類ー硫化水素泉 47℃ PH6.7 源泉:湯元1,2,3,4号混合泉
参考:本物の名湯ベスト100‐70白骨温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域自然資産No.76噴湯丘と球状石灰華(日本温泉地域学会編)
指定:国民保養温泉地(環境省:昭和49年3月)
🔵白骨温泉の真骨頂、湯元齋藤旅館の露天風呂(入浴モデルは同行温泉仲間A氏)
浴感:乳白色とはこの温泉のことをいうのだろう。内風呂はやや青白色だが
ご覧の露天風呂では、成分が酸化や光の加減で綺麗な乳白色になる。
長野県の温泉力を考えた場合やはり北、中央、南アルプスの山岳を考えず
にはいられない。日本を代表する山岳群こそ長野県を実質温泉地数日本一
にしたともいえるだろう。その代表的な乗鞍岳を見上げる温泉施設である。
【Data】単純硫黄泉(硫化水素型) 46.8℃ PH3.3 源泉:湯川源泉
浴感:公社が経営する温泉施設らしくしっかりした造りだ。平成25年の
新設。露天風呂から乗鞍岳を眺望できるのがこの温泉の醍醐味だ。
映像:普通の民家の縁側の奥に地元民が通う個人経営の共同浴場
長野県は温泉大県であるが諏訪湖の辺にこのような名湯があるとは!
諏訪で初めて温泉を感じたのは今から十数年前中央高速道諏訪SAで
の立寄り湯だった。今回、諏訪の町はずれに感激の街中秘湯を発見!
【Data】 単純硫黄温泉 68.9 ℃ pH8.7 源泉:湯小路原湯
参考:本物の名湯ベスト100-73 下諏訪温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
参照:ハイウェイ温泉諏訪湖(上諏訪温泉)
所感:およそ名湯とはこういう人知れずひっそりと地元民が愛用する
生きている温泉なのだろうか?知れば知るほど温泉の魅力は多様だ。
映像:温泉仲間が入浴のモデル。ぬるいのでなかなか上がれない。
今回、甲府まで静岡の友人が迎えに来た。ともに武田神社を参拝後
最初の温泉探査地奥蓼科温泉郷の秘湯:渋御殿湯に向かう。ここは
筆者が渋温泉と間違って来た温泉地。今回ジックリと秘湯を味わう。
【Data】単純硫黄泉(硫化水素型)31℃ PH2.71 源泉:渋長寿湯源泉
浴感:「信玄の薬湯」とされるぬる湯、濃厚な成分ゆえ、長湯は禁物
浴室隅にある沸かし湯と交互に入る冷温交互浴がお勧めだ。
映像:弘法湯(別名:杖温泉)温めの源泉があふれ出る湯殿
山梨県の温泉といえば、甲府盆地の葡萄酒風呂を想起するが
今日は、山梨県立美術館の近くの、甲府湯村温泉を利用する。
その昔、作家太宰治も利用した知る人ぞ知る名湯の地である。
【Data】単純温泉 37.8℃ PH8.45 源泉:弘法湯
浴感:初夏の入湯だったので38℃前後の源泉湯は心地よい。
この温度、この泉質は青森県姉戸川温泉を感じる。二階
からは富士高嶺が見える湯宿はやはり名湯といえるのだ。
現況:昭和初期多くの文人達が宿った温泉地であったが今回
利用した弘法湯等2、3軒の温泉宿が細々営業の状況
≪速報:秘湯極湯 旅館花屋(別所温泉)2016.11.18≫
映像:別所温泉の老舗人気宿・旅館花屋の総大理石の湯船
真田の郷:上田市の名湯といえば別所温泉。その中で、人気の宿が
旅館花屋。宿構えといい、庭園といい日本の代表的な温泉宿に数え
られる。何よりもその大理石の湯殿に滾々と流出する硫黄泉に感動。
【温泉DATA】単純硫黄泉 50.9℃ pH8.9 源泉:別所温泉4号源泉
浴感:大理石の湯船にアルカリ性特有の滑らかそして硫黄泉の鼻孔
を擽る湯の香に今日の疲れが吸い取られるように消えていく。
参考:本物の名湯ベスト100‐62別所温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
( 2016 速報:真田丸紀行 完 )
映像:犬吠埼ホテルの露天風呂から太平洋の波荒い黒潮眺望
旅人を引き付ける犬吠埼。そこに湧く温泉。たとえ掘削温泉でも。
たとえ熱量不足でも、たとえ成分不足でも温浴を楽しみ、湯船か
ら絶景を見ることが出来たなら・・・筆者はそれを名湯と位置付ける。
【Data】食塩泉(強) 27.3℃ PH7.9 源泉:黒潮の湯
参照#これまで観察した海(オホーツク、太平洋、日本海)や湾などを眺望する絶景湯
①ウトロ温泉(オホーツク海) ②湯元漁火館(津軽海峡) ③雷電温泉(渡島半島)
④桑畑湯ん湯ん♪(下北半島)⑤竜飛崎温泉(津軽半島) ⑥不老ふ死温泉(日本海)
⑦天橋立温泉(若狭湾) ⑧南紀白浜温泉(紀伊半島)⑨原城温泉(長崎県橘湾)
⑩桜島マグマ温泉(鹿児島県錦江湾)
≪Memoir:松之山温泉センター「鷹の湯」 2008.9.1≫
日本三大薬湯ともいわれる松之山温泉。 日本三大薬湯とは
草津温泉、有馬温泉そして此処、松之山温泉である。今日は
もう一つの公営の共同浴場:松山温泉センターにお邪魔した。
【Data】含塩化土類ー食塩泉 83℃、94.5℃ PH7.8
源泉:鷹の湯1号83℃。 鷹の湯2号94.5℃
映像:長野県の秘境秋山郷の切明温泉:一軒宿雄川閣の湯殿
平家の隠し湯三番目は切明温泉の雄川閣である。ここは
行政が関与している施設であるが一帯は温泉資源の宝庫。
まさに隠し湯の通り中津川河原を掘ると温泉が湧出する。
【Data】含土類ー食塩泉 57℃ pH7.73 源泉:切明温泉
解説:長野県は温泉利用公衆浴場数が全国一位、温泉地数
が全国二位の温泉大県である。