日本温泉地域学会発行の温泉地域研究(学会誌)第18号に、3.11東日本大
震災後の北東北の観光情況と温泉地経営を調査研究して研究ノートを発表。
内容:全6頁+シンポジウムパネリスト(東日本大震災復興支援)
1.はじめに
2.研究の目的と方法
3.被災状況とその後の状況
(1)東日本大震災後の現況 (2) 東日本大震災後の旅客輸送人員
(3)青森県内の主要春祭り (4) 青森県内の観光動向
(5)青森主要三都市(青森・弘前・八戸)ヒアリング
4.今後の課題
5.むすび
参考:「温泉地域研究」は日本温泉地域学会の機関紙本誌は温泉等に関
する研究発表の場。筆者は日本温泉地域学会監事を担当している。
映像:官庁街に展示されている「若い女」裸像(佐藤忠良作)
アートな街十和田にはよく観ると、様々な造形美が配置。
官庁街を中心部に向かっていくと左側にスタイリッシュ
な裸婦像が路上展示されている。遠目に芸術の街を予感
記録:題名は「早蕨」、モデル笹戸千津子さん、昭和55年
参照#同じく佐藤忠良作の宮城県美術館所蔵「若い女」像
温泉地の活性化を目指す『温泉地活性化研究会』では東北新幹線新青森駅開業一周年
記念事業として青森県の温泉を9のアイテムに分類お勧め温泉景観をまとめた冊子を
出版。青森県、青森県観光連盟、日本温泉地域学会を通じ温泉文化の啓蒙活動をする。
丁度この日は八甲田の東側に位置する十和田市が積雪88センチの大雪の後だった。
冬でも雪が少ない十和田市の入口、十和田湖との分岐点の雪景色もまた素晴らしい
湯の町大鰐温泉にも『津軽百年食堂』がある。昨年、4月に公開された映画
『津軽百年食堂』は弘前の三忠食堂がモデルであったが、ここ大鰐温泉の
津軽百年食堂は大鰐大円寺とともに百年歩んで来たといってもよいだろう。
大鰐温泉は青森県では浅虫温泉に次ぐ温泉共同配湯温泉地である。
大鰐町は平川沿いに泉源地帯が広がっており成長期の乱掘で湯量
激減等で共同配湯方式に改めたのである。この方式は全国に拡がる。
大鰐温泉の老舗旅館ヤマニ仙遊館はいまも健在だ。平川沿いに佇む旅館は
大鰐温泉の800年の歴史を感じさせる。以前ここの女将と会話したことが
がある。作家葛西善蔵、太宰治などゆかりの宿。内部は大正ロマンが漂う。
指定:2017年に国重要文化財に指定された。
映像:大鰐温泉湯魂石薬師堂(ゆだまいしやくしどう)にあるワニ口源泉手水
大鰐温泉発祥の地とされる湯魂石薬師堂。戦国武将津軽為信公がこの地で目を
洗い治したとも伝承される。大鰐温泉の歴史の地。この大鰐温泉を江戸時代の
紀行家・歌人菅江真澄も訪れて、紀行文「菅江真澄遊覧記」に書き残している。
記述:「菅江真澄遊覧記」三 (すみかの山)より
『小川をわたり、大鰐の湯の川原といういう出湯のもとにきた。湯は大
湯、山岸の湯、冷えの湯、真冷えの湯、おがりリ屋の湯、加賀助の湯、
川原の湯・・・七つの湯つぼ・・・湯守の家・・・「一夜ばかりは」・・・許された』
映像:大円寺薬師堂中に国重要文化財の薬師如来が納められている。
大鰐温泉の古刹と言えばJR大鰐駅から徒歩5分の大円寺。歴史は
大鰐温泉開湯の歴史に並ぶ程古い。温泉と僧侶と関係はこの温泉地
でもあるのだ。オオワニの地名もこの寺の読み方に由来があるかも。
宗派:高野山真言宗 本尊:大日如来、不動明王 開祖:智
指定:重要文化財(木造阿弥陀如来坐像)
JR奥羽線大鰐温泉駅と弘南電鉄大鰐線の二つの駅が並んであるのが特徴
温泉場でこのよう市電とJR線が通っているのもの珍しい。城下町弘前市
の都心部から直接に温泉場に連絡するのは青森県ではここ大鰐温泉だけだ。
いよいよ奥津軽・金木の地吹雪ツアーが始まった。
いつもの地吹雪ツアーは同町藤枝地区なのだが今回
ミニ体験、しかも晴天とあって角巻・モンペツアーだ。