≪ 鑑賞速報:感動‼青い森(不動の滝 中野もみじ山)2018.11.07≫
大町桂月が感応したのはこの不動の滝の景観だ。中野川の渓流に小嵐山(中野
不動館城跡)から流れる小滝と楓のコントラストが代表的な景観。葉々は枯れ
散りはじめ、楓がかろうじて留まっている小さな秋。まるで箱庭のような趣だ。
考察:中野神社の始まりは不動尊であることと、この丘山一帯が中野不動館城
跡であったとされることなどから、この小さな滝を「不動の滝」と呼称。
記録:落差5m、浅瀬石川水系中野川、紅葉期ライトアップ、イザベラ・バード絶賛
参照:京都の景勝地「嵐山」(津軽藩九代藩主津軽寧親が京都から100種の楓を
移植した事から京都嵐山を意識し中野もみじ山は小嵐山と言われている)
歌碑・句碑 :大町桂月(ひとしおの・・・黒石温泉郷中野もみじ山) 2018.11.07
紅葉の名所として知られる黒石温泉郷( 温湯・ 落合・ 板留 )の山沿いにある中野もみじ山。
猫の額ほどの空間なのだが小さな渓流と小さな丘山の紅葉が人々を惹きつける。出湯で
上気した肌を鎮めるには丁度いい散策コースかも知れない。大町桂月翁も立寄っている。
碑文:ひとしほの 木の葉は散りて 散り残る
楓の山の 美しきかな ( 桂月 )
鑑賞:散残る楓の紅に感応した短歌。酒仙と謂われた大町桂月も流石に自然の為す藝術
には歌をしたためずに居られなかったのだろう。酒と湯が大好きな桂月翁の才能
が発露した瞬間。しかし近年、中野紅葉山の紅葉が色褪せているのが気がかりだ。
参照:① 大町桂月(酔仙人)探訪紀行
② 黒石温泉郷筆者お気に入りの温湯温泉「鶴の湯」
≪ 美味速報:煮干しラーメン(中華そばひらこ屋 青森市) 2018.11.24≫📷 iphon8
青森コロナシネマワールドで名画?を観た後、この界隈のラーメン屋といったら
新城にある「中華そばひらこ屋」いつ行っても待ちだが車の中で待てるのがいい。
ひらこは平子イワシの煮干しを意味してこのラーメン店の売りでもある出汁の元。
食味:久し振りの一杯。研ぎ澄まされたスープといってもいい。大チャーシュー
に優しく滲みた味がまた絶妙。自家製面としっかり融合した味わいに納得。
参考:真いわしは、大きさによって呼び名が変わる。25センチくらいの大きな
魚を「大羽イワシ」、10センチから20センチくらいのを「中羽イワシ」、
10センチに満たない小さな魚を「小羽イワシ」又は「平子イワシ」と呼ぶ。
参照:同じくイワシの稚魚が素材の一品「ちりめん丼」(高知竜馬空港内食堂にて)
映像:第32回研究発表かみのやま温泉大会での研究発表風景
日本温泉地域学会のかみのやま大会(理事会・総会・研究発表)が開催された。
開催地:山形県上山市かみのやま温泉「果実の山 あずま屋
時 間:平成30年11月26日 9:10 ~ 12:10 その後自由視察会。
〇 自由論題:座長・・・長島秀行(東京理科大学名誉教授) 9:10~10:20
♨ 温泉愛好者はストレス解消のために温泉にいくのか?
・・・ 関谷大輝(東京成徳大学)
♨ 日本の温泉の地域性ー資源及び使用施設に東西の相違
・・・ 甘露寺泰雄(中央温泉研究所)
♨ 温泉小文書の活用と保存ー旧仙台藩領の温泉を事例に
・・・ 高橋陽一(東北大学東北アジア研究センター)
〇 統一論題「温泉地が今日抱える問題」
:座長・・・浜田雅之 (国際温泉研究院) 10:20~11:30
♨「耐震改修促進法とホテル・旅館の対応について」
・・・ 大國 道夫(大國道夫都市・建築総合研究所)
♨ 「〈温泉〉温泉をテーマにした持続可能な地域づくり―大学教育における
〈温泉地〉の教材化の試み」 ・・・ 萩原 豪(高崎商科大学)
♨「日本近代史における温泉地研究の課題と展望」
・・・ 高柳 友彦( 一橋大学 )
〇 講演 ・・・「上山市のクアオルト事業と上山市の歴史」 11:30~12:10
・・・ 冨士重人(上山市クアオルト協議会会長)
映像:映画内でのワンシーン(お茶の師匠が主人公(黒木華)の為に掲げた掛け軸を観る)
≪ 鑑賞速報:日日是好日(黒木華主演・森下典子原作・ハピネット制作)2018.11.24≫
青森の初雪は濃い!。朝起きるといきなり20センチだった。そんな雪日にジーンとくる
映画を鑑賞した。今気になっている女優黒木華主演の「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」
日常の移ろう自分が見えてくる過程を、茶の湯を通して描いていく作品に時間が流れた。
記録:原作「日日是好日」(森下典子エッセイ)、監督大森立嗣、「日日是好日」制作委員会
出演「黒木華 樹木希林 多部未華子 鶴見辰吾 鶴田真由 原田麻由 川村紗也 ・・・他」
感想:大学生から40歳までを演じた黒木華。最後のシーンのショートヘアーの和装が清
楚であり、この主人公が開眼して茶道の指導者になる事を予感させる・・・黒木華が
演じきった「悩みながらも気丈に成長していき毎年同じことが出来る幸せ」を体感。
≪Mémoire(メモワール):岩木山絶景(弘前城北の濠) 2016.4.24≫
弘前城を語る時、借景となっている岩木山抜きにしては語れない。
それは本丸から眺めた茫洋とした岩木山。天守閣から見渡す額縁
岩木山・・・しかし北の濠越しの岩木山・桜・濠土手もまた格別。
参照:①本丸から眺めた岩木山 ②天守閣から眺めた岩木山
映像:沢山の地元エキストラを動員しての八甲田山雪中行軍シーン(1977年6月4日公開)
鑑賞速報:八甲田山(橋本プロダクション・東宝・シナノ企画 2018.11.24)
恐らく、この映画はテレビ等で放映もされているので多くの方々に記憶ある作品だろう。
今回改めてDVDで鑑賞した。勿論、劇場の迫力ある映像も体感している。猛烈寒波での
八甲田山中は危険だ。そこに挑戦した陸軍の無謀さがやがて忌わしい太平洋戦争に突入。
所感:この映画は様々な教訓・因果を内包している物語である。しかしどうであれ 199
名の尊い命が失われた経緯を自然・人間・組織・家族などの絡み合い(創作を交え
ているが)で考えさせられる作品であった。平和な今は遠い世界のことなのかも知
れないが、生きるということは何処かで誰かが不合理・不条理と戦っている現実。
出演:映画のキャストも豪華。三国廉太郎、丹波哲郎、高倉健、北大路欣也、加山雄三、
緒形拳、東野英心、藤岡琢也、大滝秀治、小林桂樹、森田健作、前田吟、加藤 嘉
田崎潤、山谷初男、下条アトム、栗原小巻、加賀まりこ、菅井きん、秋吉久美子。
記録:配給会社 東宝 配給収入 25億9000万円 原作 新田次郎著「八甲田山死の彷徨」
参照:①筆者が体験した八甲田山の雪中行進 ②立った儘仮死状態で発見の後藤伍長の像
③八甲田ロープウェー(八甲田山) ④八甲田山の樹氷群
≪Mémoire(メモワール)田茂萢湿原(八甲田山)2018.8.12≫📷FUJIFILM finpixsi
八甲田山はいつ来ても感動する。夏の山野草はもう影を薄めたが
田茂萢湿原の景観は季節季節でトレッキングの人々を楽しませて
くれる。今日は雲の合間の陽射しで初秋の八甲田山頂付近が絶景
参照:厳冬期の八甲田山頂の絶景・樹氷群(モンスター)
≪Mémoire(メモワール):八甲田山山頂(八甲田ロープウェー屋上撮影)2018.8.12≫
八甲田山の山頂は暫く来ないうちに変わっていた。ロープウェー山頂駅
には新しい展望台が出来ていた。手軽に楽しめれる山頂の景観を安全に
眺望可能なので観光客にはいいだろう。八甲田山はすっかり秋の佇まい。
≪鑑賞速報:ベートーヴェン交響曲六番田園(ウイーン・フィルハーモニー) 2018.11.18≫
11月の寒い日の中、柔らかい陽射しが射して来た時、筆者は何故かベートーヴェンの
交響曲六番「田園」を聴きたくなる。厳しい冬に向かうからこそ、長閑な田舎風景を
思い起す楽想に焦がれる。御茶ノ水のレコード店で手にした名盤。今日は一時小春日。
感慨:学生時代に手にしたモジュラーステレオはとっくに壊れ、現在はアンプとプレ
イヤーの組み合わせで円盤を回している。しかし、当時手に入れたレコードは
今も変わらず名曲を奏でる。この曲は同じ下宿の先輩(早稲田理工)の勧めで
購入した。『なんどもなんどもレコードが擦り減るまで聴きなさい』というア
ドバイスが懐かしい。ウイーンフィルの華やかで緻密な演奏は今も変わらない。
構成:「田園」の曲構成は次の5つで、各々が思い出深いメロディ。もう何回聴いた事か
1.「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め」
アレグロ・マ・ノン・トロッポ、ヘ長調、4分の2拍子
2.「小川のほとりの情景」 アンダンテ・モルト・モッソ、変ロ長調 8分の12拍子
3.「田舎の人々の楽しい集い」 アレグロ、ヘ長調、4分の3拍子
4.「雷雨、嵐」 アレグロ、ヘ短調、4分の4拍子
5.「牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」アレグレット、ヘ長調、8分の6拍子
参照:筆者が最初に鑑賞した生演奏「ビバルディ 四季 トウルーズ管弦楽団 東京文化会館」
≪Mémoire:八甲田山ロープウェー(2018年晩夏)2018.8.12≫
晩夏の八甲田山。山上のお花畑を求めてロープウェーに乗った。
ちょっと季節が過ぎたので可憐な高山植物には出あえないかも
しれないが、久し振りのロープウェー登山。山頂駅付近は初秋。
参照:厳冬期の八甲田山ロープウェー(ゴンドラ)
≪Mémoire:温泉猫犬 新米番犬(温川温泉) 2018.8.23≫
西八甲田山中にある旅館温川山荘は経営者が変わって再開湯した。
山深い旅館なので野獣や不信者に反応する番犬は必要である。さ
て、ワンちゃん無事役目を果たせるだろうか。頑張れ!温川の犬
参照:再開した温川温泉・温川山荘の浴室景観
青葉湖をやや上っていくと廃校を利用して地域の活性化をしている団体が
運営しているひまわり畑。薄青空の下で見慣れないミヤマモンキチョウが
上になったり下になったり、くっついたり離れたり。恋の空中遊覧のよう。
📷FUJIFILM finpixsi
記録:動物界・・・アゲハチョウ上科・・・シロチョウ科、モンキチョウ種
参照:同じく蝶々のランデブー(蝶の結:世界遺産白神山地)
映像:常夜燈(野辺地漁港)の背後にむつ湾、下北半島恐山連山が望める。
野辺地町は下北半島の付け根の町。筆者が青森から下北路を辿る時に寄る
最初の目印がこの常夜燈だ。藩政時代は南部藩の陸奥湾交易の拠点だった。
下北半島、北海道の海の道標 (燈台)として、いまも大事に保存されている。
( 2018年 下北半島 巡礼紀行 完 )
下北半島グルリ巡礼旅の終わりはこの季節ならではの草花鑑賞で締めくくる。
本州最果て、波打ち砕ける太平洋岸に気丈に咲くスカシユリ。普通ユリは下
を向いて咲くのだが・・・・この花は上を向いて咲く。そんな背伸びに共感する。
花言葉:注目を浴びる、飾らぬ美、神秘的な美、偽り、親思い、子としての愛
元気、歓喜、あなたは私を騙すことができない
参照:鬼百合(青森県東八甲田田代湿原:花弁の向きに注目)
後談:この後、海廻りで南下する。目的はいま人気の東通天然ヒラメ刺身重
をゲットすること。目的の「松楽」にたどりついて注文したら、なんと
予約が入っており、もう売り切れたとの事であった。残念!次回期待。