リニューアル再掲:シラタマノキ(2024.09.30:八甲田山麓撮影)
八甲田山の地獄湯の沢を登りきる直前で山側に群生するシラタマノ
キを発見。花が枯れたこの高山では、貴重な高山植物となるだろう。
( 過去の記録:2016.03.08 北海道 大雪山 旭岳 )
大雪山旭岳ロープウェー山頂駅からの遊歩道の傍らにうっかりする
と見逃しそうな小さな花シラタマノキ。流石に北海道だ高山植物が
容易に観察できる。小さな白玉状の姿。北の最高峰旭岳の山麓中腹。
分類:ツツジ(目・科) ‣シラタマノキ (属・種) 漢字:白玉ノ木
薬効(葉):歯磨き香料、鎮痛消炎、筋肉痛、関節痛、リウマチ
花言葉:明日の幸福、好奇心
参照#①八甲田山 13 トレッキング ②高山植物・山野草 ベスト選集
映像:黄瀬渓流沿いの崖で観察した野草「サンカヨウ」(2024.5.20 東岳撮影に変更)
【渓流トレッキング ⑪ 松見の滝 2020.06.13】
前日の雨のせいか渓流全体がシットリしている。その中に緑鮮やかな葉片を従えた
山野草を観察。「サンカヨウ」という名の山野草。白い花弁にやがて青色の甘酸っ
ぱい実がなり、食べることができるという。深山に咲く花の中ではやっと安らぐ花。
分類:キンポウゲ目・メギ科・サンカヨウ(属・種) 漢字表記:山荷葉
花言葉:清楚な人、親愛の情、幸せ、自由奔放
解説:白い花弁は水分を含むと透明になるという。雨に濡れると透き通る花なのだ
なんと幻想的な姿だろう。このことから花言葉も清楚というのが透けてくる。
参照#松見の滝トレッキング 紀行(GPS)
映像:白岩森林公園トレッキング道で見つけた野草「2024.5.20東岳撮影変更」
【山岳トレッキング ⑧ 白岩森林公園 2020.5.23】
縁起のいい山吹草を鑑賞した後、発見したのがホウチャクソウ。和名の由来は
神社仏閣建物の四隅に飾られている宝鐸に似ていることから名付けられたもの。
なるほど、そのように見える。しかし、筆者には小さい蝋燭にも見える。其其。
分類:ユリ目・イヌサフラン科・チゴユリ属・ホウチャクソウ類 和名:宝鐸草
薬草(有毒): 毒草 新芽は有毒、中国では根茎を咳・消化不良などに用いる
花言葉:追憶、あなたを離さない、嫉妬、よきライバル
参照#同じ属(仲間)チゴユリ(眺望山で観察)の花
ハクサンシャジン 【乗鞍岳 Ⅱ トレッキング 紀行 2023.07.29】
眩暈がする暑さの中、乗鞍岳山頂を極め、サッサと下山。高山は涼しいと
は幻想。容赦ない紫外線、身を隠せない山稜は場合により里山以上に危険。
そんな中、一服の涼を誘う、涼しげに咲く「ハクサンシャジン」であった。
花感:ツリガネニンジン属の高山型だという。炎暑の高山に一服の清涼花
分類:キク目・キキョウ科・ツリガネニンジン属・ハクサンシャジン種
漢字:白山沙参 別名:タカネツリガネニンジン
花言:清々しい、詩的な愛、誠実、優しい愛情
薬効:根を乾かしたものは漢名・生薬名でシャジン(沙参)といい、健胃
剤や痰(たん)をとる薬として利用される
参照#①ツリガネニンジン ②乗鞍Ⅱ・赤倉Ⅱ山行 紀行
イワキコザクラ(ミチノクコザクラ) 大沢にて【岩木山 Ⅴ トレッキング 2023.07.09】
感動! 今回は驚きのイワキコザクラであった。なんと群生もビックリだが変異種
の白や、薄ピンク色の種も鑑賞出来たことだった。背景の雪渓も貴重景観。
ミチノクコザクラの観察が主目的。今回は、花が乱舞する雪渓周辺での鑑賞が望み。
やや不安だが岩木山神社登山口から直登。シーズン初め、八甲田二回登山で高山は
十分試登ずみ。岩木山神社登山道口から登って、八合目大沢で思いのまま観察した。
分類:キク類・サクラソウ(目・科・属)・エゾコザクラ種・ミチノクコザクラ変種
漢字:陸奥小桜(サクラソウの仲間) 別名:イワキコザクラ(岩木小桜)
花言:白い決意、互いに思う優しさが美しい
参照#①筆者のルーツ花:サクラソウ ②高山植物・山野草ベスト選集
③岩木山Ⅴトレッキング
影像:高田大岳~井戸岳(赤倉岳)背景のワタスゲ揺らぎ(2023.06.06)
八甲田山の東山麓に展開する湿原の妖精。初夏、一面にワタスゲが咲く頃、
八甲田山の自然が息吹く。ヒメシャクナゲ、ニッコウキスゲ、キンコウカ、
ギボウシなどが可憐に咲き、群馬県尾瀬沼に匹敵する、高山植物の景勝地。
分類:ツユクサ類・イネ目・カヤツリグサ・ワタスゲ(属・種)漢字:綿菅
薬効:根が鎮咳や強壮などに用いられる
花言:揺らぐ想い、努力する。
オドリコソウ 東岳 Ⅲ トレッキング 【青森市 takiswa 2023.5.20】
今年17回目の山岳トレッキングで初山野草。これまでも何処かで遭遇
していたかも知れないが、意識したのは今回。やや地味な山野草だが
よくみると可愛い。この日は霧雨で、心なしか花もシットリ色っぽい。
記録:オドリコソウの名前は笠を被って踊る姿が連想されることから
つけたらしい。なるほど、改めて画像をみてみると納得の花姿。
分類:キク類・シソ(類・目・科)・オドリコソウ(亜科・属・変種)
効能:漢方では、月経不順や泌尿器系疾患に花を乾燥煎じ服用らしい。
腰痛や打撲傷には、全草を濃く煎じた液を湿布する民間療法等。
漢字:踊子草
花言:陽気、快活、隠れた恋
参照#東岳 Ⅲ トレッキング 紀行
恐らく、登山を始めていなかったなら、こんな可憐な花を観察する事もない✿
恐らく、山友が同行していなかったら、この花の存在すら気付かなかった ✿
恐らく、体力がこの日尽きていたなら、登山道を戻る事もなく発見できない✿
登山中必死で探していたのに逢えなくて、下山後に他のパーティから場所
を聴いて山友が引返し、茂みの中で山友が「あった!」との雄たけびを上げ、
ようやく対面。諦めない、努力、私の世界観が決定的に変わった瞬間だった。
そう「アケボノソウ」はこの様なタイミング・偶然で巡り逢うことが出来た。
参照#…それぞれの山にはそれぞれの花との出会いの物語があった。
①秋田駒ヶ岳の 「コマクサ」②秋田駒ヶ岳の「ユキワリソウ」
③早池峰山 「タカネザクラ」➃姫神山の「ヒメカミオダマキ」
⑤岩木山「ミチノクコザクラ」 ⑥八甲田山の 「イオウハナゴケ」
(過去の記録:2022.09.17)
感動観察:アケボノソウ 【七時雨山Ⅱトレッキング 2022.09.17】
七時雨山を制覇後、登山中に観察できなかった「アケボノソウ」を発見すべく
慎重に見渡しながらの下山だった。しかし、コースを変えながらも出会う事が
なくとうとう駐車場に。下山したパーティに聞いたら、なんと変えたコースが
植生場所だったという。もう一度現場まで戻りようやく念願の観察を果たした。
分類:キク・シソ類(階級ナシ)・リンドウ(目・科)・センブリ属・アケボノソウ種
漢字:曙草 花言葉:今日も元気で、前向き 記録:絶滅危惧種レッドリスト
花感:名前も素晴らしいが、花姿も可憐。特に筆者が気になったのは黄緑色の
蜜腺は5辺の花びら全体で一つの円を形成し、なんとも癒される造形だ。
左上の花弁にアリが黄緑の蜜腺に吸い付いている。花の大きさが分かる。
参照#①七時雨山Ⅱトレッキング 紀行 ②高山植物・山野草 ベスト選集
今年の高山植物を総括しようとしたが、心に焼き付いて離れないのが深いガス
の中で観察したコマクサ。花についた水滴が、まるで真珠の冠のような妖精花
来年は山女だった従妹が住んでいた雫石町国見温泉登山口から山友と挑戦する。
(過去の記録)
鑑賞速報:コマクサ(駒草) 秋田駒ヶ岳(秋田県仙北市)
【山岳トレッキング 秋田駒ヶ岳 2021.7.03】
「ムーミン谷」の花径を抜けるとムーミンの様な面相のコマクサが待っていた。
高山植物の女王!この花もズーと会いたかった花だ。今回の山行は幸せ過ぎる。
エーデルワイスといい、ムーミン谷のチングルマ群生といい憧れの高山植物に
出会うことが出来た。特に、コマクサが咲いて居る場所は危険な火山性砂礫道。
分類:キンポウゲ目・ケシ科・ケマンソウ亜科・コマクサ(属・種) 漢字:駒草
薬草:古くから「腹痛」の妙薬『御百草』と親しまれたが、一方で毒性もあり
花言葉:高嶺の花、誇り、気高い心、貴重
霧滴:駒ケ岳の霧がコマクサ花弁にまるで真珠状に珠飾りになるさまは神秘的。
感動:正に高嶺の花。駒ヶ岳山系横岳の砂礫場斜面にへばり付くように咲く様
は一歩間違えば砂礫場から滑落する危険を忘れさせてくれるほどに可憐。
( ⇧ 横岳 大焼砂原 斜面に群生(点在)するコマクサ)
参照#①同じくケシ科の花ヒマラヤケシ ②秋田駒ヶ岳縦走トレッキング
観察速報:イオウハナゴケ: 地獄湯の沢【北八甲田山縦走 2022.10.13】
酸ヶ湯駐車場から八甲田神社口経由で八甲田大岳を目指す。途中、毒ガス
が漂う地獄湯の沢にさしかかる。毒ガスは硫黄ガス。その硫黄ガスを好む
苔がイオウハナゴケ。普段は地味な灰色の姿だが、今日は珍しい花を鑑賞。
分類:チャシブゴケ(網・目)・ハナゴケ(科・属・種)・イオウゴケ変種
漢字:硫黄花苔 花言葉:母の愛(苔全般)
薬効:抗菌薬はハナゴケから作られている。 血液を浄化しその循環を改善
するのに役立つ。 さらに、肺と心臓の機能を改善。 静脈瘤、血栓性
静脈炎、アテローム性動脈硬化症にも使用される。
花感:地獄湯の沢には『立ち止まらないように』と警告が出てるのでつい
速足で見逃してきた珍しい花。その名も「モンローの唇」のアダ名。
(画面真ん中の赤い点が💋状に咲いている💦)
参照#①高山植物・山野草ベスト 選集 ②山岳・里山ベスト山行 選集
③北八甲田山縦走 Ⅱ 2022 ➃山岳/溪谷トレッキング 2022
ツルニンジン(八甲田 小岳Ⅲ) 【山岳トレッキング:2022.09 03】
八甲田山小岳を征服し、下山の途中、仙人岱を過ぎて、地獄湯の沢を過ぎ樹林帯
にさしかかる登山道の土手側で見つけた高山植物。これもウッカリすると見逃す
だろう。花姿はオダマキにも似てるが下山後調べたら『ツルニンジン』という名。
分類:キク亜綱・キキョウ(目・科)・ツルニンジン(属・種) 漢字:蔓人参
薬効:根は、生薬名をサンカイラ (山海螺)といい、民間の領域で鎮咳去痰に使用
花言葉:感謝・誠実
参照#①同じ種の『ツリガネニンジン』 ②似た花姿の『オダマキ』
③八甲田 小岳 Ⅲ トレッキング ➃高山植物・山野草ベスト選集
アケボノシュスラン(戸来岳Ⅲ) 【山岳トレッキング:2022.08.29】
八月も終盤、登山道にはもう目立った山野草は観られない。殆どが赤い実を結実
させる中、ポツリポツリ秋の花が咲き始めてきた。そんな山野草観察登山だった。
下山途中に発見したのが『アケボノシュスラン』。うっかりすると、見逃しそう。
分類:ユリ亜綱・ラン(目・科)・シュスラン属・ツユクサシュスラン種・
アケボノシュスラン変種 漢字:曙繻子蘭 花言葉:日々平安
参照#①戸来岳 Ⅲ トレッキング紀行 ②高山植物・山野草ベスト選集
ツルアリドウシ (高田大岳 Ⅱ ) 【山岳トレッキング 2022.07.30】
真夏の高田大岳直登!地上温度30度以上、梅雨明け宣言。南向きの登山道は
容赦なく陽射しが攻める。加えて、急登の連続で花を愛でる余裕もない。それ
でも足元に気になる花姿を見つけると早速観測に入る。この花は初めて観る花。
分類:キク類・シソ類・リンドウ目・アカネ科・ツルアリドウシ(属・種)
漢字:蔓蟻通 花言葉:仲良し(一対の花が咲く)
花感:林床を覆い時に岩から垂れ下がる。薄暗い木陰に生えるもので、この花
種を見かけると、日当たりが悪い、つまり木陰、ここでは一服の清涼剤。
ミヤマホツツジ(八甲田大岳Ⅵ 仙人岱) 【山岳トレッキング:2022.7.24】
八甲田大岳の仙人岱は、今が高山植物真っ盛り。事由は小岳と大岳に挟まれた東
を向く山稜にある。最後まで雪渓が残り、漸く山肌を表す為、他では影を潜めた
遅咲の高山植物が競うように姿を現す。その中で初めて観たのがミヤマホツツジ。
分類:キク類・ツツジ(目・科)・ホツツジ属・ミヤマホツツジ種 漢字:深山穂躑躅
花言葉:鎮静
毒性:悪心・嘔吐・頭痛・昏睡・けいれん・瞳孔拡大を起こす(グラヤノトキシン含有)
参照#①八甲田大岳 Ⅵ トレッキング紀行 ②高山植物・山野草ベスト選集
オノエラン 【山岳トレッキング 三ツ石山:2022.7.2】
三ツ石山山頂を極め下山途中に目に留まった高山植物。全国的にも個体数が少ない
絶滅危惧種だという。確かに、山頂付近の厳しい植生環境下でこの個体しか観察さ
れなかった。文字通り、高山の尾根の上に咲く花。名称もこれ故つけられたらしい。
分類:キジカクシ目・ラン科・カモメラン属・オノエラン種 漢字:尾上蘭
花言葉:花言葉は確認できなかったので筆者の造語を捧ぐ 『会えて良かったね』
(蘭の花言葉は美しい淑女、優雅)
参照#①三ツ石山Ⅱトレッキング紀行 ②高山植物・山野草ベスト選集