Memoir:はわい温泉 第五足湯「布袋の湯」【映像:公式HPより引用 2024.05.12】
東郷湖羽合臨海公園内にある七福神の第五湯の足湯布施(ほてい)の湯
もう、数年も前の温泉探査で訪湯。当時は内湯以外は温泉入浴に計上していなかった
のでこの「足湯」も記録に埋もれていたが。今日NHKの旅番組で偶然ここが取材先と
なったので本ブロでも公開。新しい温泉も久し振り。当時は時間に追われサッと入足。
【Ⅾata】含芒硝(石膏)ー食塩泉 63℃ PH7.4 源泉:東郷温泉管理協同組合配湯用混合泉
記録:東郷湖(池)の湖底から湧出する温泉、この様な温泉は皆生温泉や加賀温泉郷
でもみられる珍しい形態だが、温泉力は温泉卵ができるほど立派だ。足湯には
100円で95ℓの温泉をゲットできる温泉スタンドも備えており、山陰名湯の里
参照#山陰地方 温泉地 探訪紀行
Memoir:温泉津温泉 初公開 薬師湯 (公衆浴場2003.10.14)
山陰の10月は夕暮は早かった記憶が‥・過去のデータをチェックして未公開の
温泉があったので掲示。当時は鄙びた温泉地だったが、その後石見銀山の湊
湯の街として区域が2007年世界遺産に指定され、賑わいが目立ち始めてきた
⇧ 薬師の芸術ともいえる析出物におおわれた湯船(by公式HPより)
【Data】含石膏ー食塩泉 45.3℃ pH6.4 源泉:薬師湯温泉(源泉1,201湯目)
石見銀山:戦国時代~江戸時代にかけて日本最大の銀山。温泉津一帯は銀山と
共に栄えたといってよい。日本を代表する鉱山遺跡として1969 年に国
指定史跡、2007 年ユネスコ世界遺産登録決定。同年、日本の地質百選。
記録:NHKで紹介されたのが、薬師湯隣接旧館が「霊湯カフェ内蔵丞」とし
再生されたことだ。公衆浴場「薬師湯」隣で新たな温泉津の名所と期待。
参考#本物の名湯ベスト100-15温泉津温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術#日本温泉地域文化資産NO.93「元湯」共同浴場と歴史的町並み日本温泉地域学会)
吉野山を抜けいで湯に辿り着く。山里の静かな旅館。この宿ならゆっくり書き
物もできるだろう。名文が浮かばなかったら筆を置いて湯浴みをするのも良い。
【Data】含炭酸ー食塩泉(冷鉱泉) 12.7℃ PH6.4 源泉:吉野温泉元湯
評価:源泉温度が12.7℃と冷鉱泉であるが、吉野の山里の自噴泉は景観・風致
を考えれば名湯だ。島崎藤村ゆかりの宿として開湯300年を誇る。藤村
が女学校の教師をしていた頃、女学生との失恋の傷を癒すため、訪れて
「訪西行庵記」等作品を残す。 下記は其の最終節文
『・・・やがて宿にかへりて旅燈のもとにひとり故人のふみをひもとき、月
花を友として禽獸のそしりを免かれんと思ふのみ 明治廿六年仲春誌之・』
解説:文中の「禽獣のそしり」とは当時、女学生との恋愛感情を悔いたものな
のか、いづれにせよ、島崎藤村は女学生との恋に破れ、教師を辞めしば
らくこの吉野の宿に投宿し、文筆活動をしたのであった。藤村22才の春。
三重県は温泉県ではないが、県内にはそこそこ温泉地が点在している。
その中の名湯とされるのが、赤目温泉山の湯、湯元赤目山水園。施設
の佇まいが、室生赤目青山国定公園周辺とあってなかなか趣きがある。
【DATA】単純弱放射能鉱泉 16.3℃ PH 6.4 5マッヘ 55ℓ/m 源泉:赤目温泉 山の湯
映像:美保湾弓ヶ浜に湧出する皆生温泉:芙蓉別館の屋上浴室
山陰の名湯皆生温泉。名山大山から下るように開けた米子平野に湧出する温泉。
温泉発見のいわれも、名湯らしい。漁師が海岸沿いに湧く温泉を見つけたとの
こと。この皆生温泉で日本温泉地域学会第23回学会総会・研究発表大会を開催。
【Data】含塩化土類-食塩泉 64.2℃ PH7.3
源泉:皆生温泉6,8,10、18、30号(中央温泉貯湯槽)
映像:すっかりご機嫌の温泉達人。この湯殿かなり深いのでご注意あれ。中腰での入浴。
秘湯とはこの様な湯使いの施設の事をいうのだろう。崖っぷちに張り付いたような温泉宿。
しかし良く見ると同じ経営の宿群。施設には、家族湯、幕湯、普通湯の3つの湯殿がある。
今回も入浴モデルは温泉達人にお願をした。三つの湯の真ん中、穴倉の様な幕湯の絶品湯。
【Data】単純温泉 39.5℃ PH9.4 自然湧出:205ℓ/m 源泉名:真賀温泉
映像:郷禄温泉緑風館の貸切の湯船、
ここ郷禄温泉は一軒宿だ。最初訪れた時、浴室は家族が占有して貸切状態だった。
宿の女主人は体調を崩したらしくドア越しの応対となり、結局2時間後再訪する
事になった。さすが温泉達人の勧める温泉35℃前後の清涼な湯が溢れる様は圧巻。
【Data】単純温泉 34.2℃ ㏗9.1 30.5ℓ/ⅿ 源泉名:郷禄温泉
映像:他の入浴者もいるので撮影は限定。ほんの片隅に温泉達人を配置し撮影。
湯原温泉名物露天風呂と言ったら「砂湯」だ。背景の巨大なダム構築物が圧巻。
筆者もいろいろ露天風呂を巡ったが恐らくこれだけの雄大さはここだけだろう
日本一の露天風呂といっても良い。しかし、混浴なので入浴マナーは守るべし。
【Data】単純温泉 45℃ PH9.0 源泉:砂湯源泉(共同源泉) 推定毎分60ℓ。
三朝温泉を代表する湯殿と言って良いだろう。鄙びた温泉宿が自慢する国
宝級の温浴場である。日本一、世界一と言われるラジウム泉の効果を十分
に、味わえる。入浴して良し、飲んで良し、吸っても良いラドン浴なのだ。
【Data】 含放射能ー食塩泉 75℃ pH7.3 源泉:(三朝温泉)3号源泉
(自噴泉51.6L/MIN ラドン62.7×10(10乗)Ci/㎏)
ラドン:放射線元素ラジウムが崩壊してできる気体で呼吸で体内に入ると、
血液を巡り全身の細胞を刺激して働きを活性化させる。新陳代謝
を促進し、免疫力や、治癒力を高める手助けをするとされている。
参考:本物の名湯ベスト100‐38 三朝温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
映像:路地裏の小さな共同浴場。散髪の後ここで体を浄めたら気持ちいいだろう。
不思議な温泉であった。温泉探査チームはまるで子供のように路地を抜ける。
実はこの温泉の管理をしているのが表通りの床屋さんである。勿論、ご主人
に一言ご挨拶のあと、細長い路地を鬼ごっこよろしく辿り着いた街中名湯だ。
【Data】含芒硝ー食塩泉(弱放射線)70.5℃ pH- 源泉:東郷温泉2,3,4号混合泉
ラドン44.2×10(10乗)CI/kg (平成4年の分析表のにはPH記載なし)
記録:温泉マニアの間ではこの共同浴場は日本一高温浴とされるが日本一という
形容は簡単には使えない。上位の高温浴とかに留めておくのが適当だろう。
鳥取県の東部の温泉ネットワークをいなば温泉郷と称する。岩井温泉、鳥取温泉、吉岡温泉
そしてこれから紹介する鹿野温泉、浜村温泉である。その鹿野温泉の共同浴場がこの施設だ。
人通りのない町中の今市集会所。一階にある共同浴場には山陰の名湯が掛け流しされていた。
【Data】単純弱放射能泉(ラドン46.3×10(-10乗)CI/kg) 62.2℃ PH 7.9 源泉:山紫苑前貯湯槽
映像:鳥取市郊外(15分)にある吉岡地区公衆浴場の湯殿
鳥取県の温泉は優しい温泉が多い。山陰随一の独立峰大山(伯耆富士)の
裾野に広がる。又、人形峠周辺のウラン鉱床の地域影響下、ラドン含有の
ホルミスト効果もあり鉱物成分が少ないことも相まって清浄な源泉が多い。
【Data】単純温泉 50.8℃ PH8.2 R1.8×10-10キュリー 源泉:吉岡温泉新設集湯槽
映像:古くから白金の湯とも言われる名湯関金温泉の共同浴場の浴室。
鳥取県にやってきた。山陰の春は陽光柔らか。鳥取空港からレンタカーで
周辺の温泉地を巡る。最初は倉吉市関金温泉。古くからの温泉場である。
5軒の温泉旅館と1軒の共同浴場の小さな温泉場(国民保養温泉地指定)。
【Data】単純放射能泉 39.5℃ pH7.8 源泉:関金温泉
ラドン(Rn):194.9×10^-10Ci/kg(53.60ME/kg)
浴感:名湯とはこのように質素で、自然のままの源泉供給の珠玉の一湯だ。
三朝温泉の真ん中を流れる三徳川、三朝大橋の袂にある無料の露天風呂。脱衣場は
簾でさえぎられているものの、岐阜県下呂温泉露天風呂と同様、河原からは入浴姿
が丸見えだ。多くの文人がこの河原で湯上りの散策をしたと思うと夕刻の河原湯は
風情がある。こにに来たら、是非入りたい一湯。今日は温泉仲間I氏A氏がモデル。
【Data】含弱放射能-食塩泉 65.9℃ pH6.9 源泉:三朝町有1、4、6号泉混合泉
※高温の放射能泉としては日本唯一と思われる。