お湯の国 日本

美しい日本の温泉地中心の旅記録(おんせん鑑定士:監修) 【記事・映像は著作権、人権保護法等により無断使用を禁じます】

奈良美智メモリアル犬(弘前市吉野町)

2024年07月31日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

Memoir:奈良美智メモリアル犬(現在は弘前れんが倉庫美術館内に展示)2007.05.31

昨年、吉井酒造煉瓦倉庫で開催された奈良美智展の収益金で製作し、弘前市に寄付
AtoZ Memorial Dog」奈良美智の代表的な作品となる、なんとも優しい造型
が、煉瓦倉庫を背景に弘前の新しい立ち寄りゾーンとなった。古都弘前は進化する

解説:その後、吉井酒造煉瓦倉庫は周辺の原っぱ広場アートゾーンを整備するため
   弘前市が購入保存する事に決定された。弘前の路地裏探検に魅力が追加した。

記録:2020年7月11日、吉井酒造煉瓦倉庫は『弘前れんが倉庫美術館』としてグラ
   ンドオープンした。掲題のメモリアル犬は女性のヒールで傷んだ足を修復の
   上、館内に常設展示される。この向かいに筆者が通った英語塾があった記憶。

参照#① 奈良美智(現代美術家)探訪紀行
   ② 青森県立美術館に常設展示あおもり犬
   

コメント

浅虫へ 海も 山も 温泉も

2024年03月15日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

  Memoir:「浅虫へ 海も 山も 温泉も 」棟方志功が描いた浅虫温泉ポスター画

  世界的な版画家:棟方志功が浅虫温泉に長期滞在した時に依頼を受けて制作した
  浅虫温泉の宣伝ポスター画。志功は「ゴッホ」を目指した程の絵描きでもあった。
  今でも浅虫温泉駅舎に掲げられている。この作品を最初に見た時は特に感動もし
  無かった。しかし、山と温泉を嗜むようになってこのポスターの意味が分かった。
  棟方志功という人は偉大。浅虫温泉が「海」「山」「温泉」の三拍子揃った観光
  リゾート地である事を当時体感してこのポスターを作ったと思われる。先見の明

  参照#① 棟方志功(世界のムナカタ) 探訪紀行   ② 青森市 (外ヶ浜地域)温泉紀行
     ③ 浅虫森林公園 高森山Ⅺトレッキング

コメント

弥生画 2024 ( 闇龗神社 )

2024年01月19日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

     鑑賞速報:弥生画(鶴田町・闇龗(くらおかみ)神社 題:紫式部) 見事な出来栄えだ。

     地域住民が半ばボランティアで保存会を結成し「弥生画」を毎年村の鎮守に
     奉納している。五穀豊穣を願い、額に穀物の種子を一粒ずつ貼り付けて仕上
     げるもので、日本では唯一、鶴田町で継承。歴史は「天明の大飢饉」に遡る。   
        
     以前から気になっていた行事で、今年は紫式部が題材という、NHKで紫式部
     の大河物語が放映され、本日思い立って取材鑑賞。誰も居ない鎮守に展示さ
     れ、宝の持ち腐れだが、一ケ月後は額が外され、道の駅に展示されるという。
     村の鎮守の神社の鳥居に弥生画が掲げられてるのが自然で、本日鑑賞できた。
     インスタ動画:非公開につき、フォロー申請が必要  

コメント

青の時間( 弘前市民会館 )

2023年11月26日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

     青の時間ー弘前市民会館【弘前城 晩秋 トレッキング (2023.11.15)】
     動画:弘前市民会館管理棟フロアI nstagram  
   
     弘前市民会館管理棟のオープンフロアガラス壁に描かれた弘前市出身
     芸術家佐野ぬいの作品をよくみると、「」いろだけではなく、暖色
     系の色彩も散りばめられた色彩細やかなものだった。改めて感動した。

  美感:最近、毎年今頃になると心が氷るように切なくなるのは何故?
     一生懸命対応してるつもりなのだが。この作品を鑑賞し何とな
     く理由が分かってきた。芸術は、人によって感受が違う。人も
     そうだ、つまらない行き違いが増幅されて大きな不信感に膨ら
     む。最も大事なのは、相手がどう考えるかを、思いやる心では。

  参照弘前市民会館 管理棟オープンフロアガラス壁展示「青の時間
    弘前城 晩秋 トレッキング 2023

コメント

銀河鉄道999 (鷹山宇一記念美術館)

2023年02月22日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

2023年2月13日漫画家松本零士が亡くなった。青春時代のほっこり漫画家だった。
追悼
:松本零士、宇宙の漫画家が星となった。学生時代、ラーメン屋で読み漁った
   「男おいどん」はやがて「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」まで膨らんだ。
   父は零戦パイロットだったという。頷ける。御冥福を祈ります。宇宙へ合掌

{過去の記録:鑑賞速報:松本零士展(鷹山宇一記念美術館:七戸町)2018.8.22
2018年7月14日~9月9日まで漫画界のレジェンド『松本零士展』が開催されてた。
正面玄関には銀河鉄道999の車掌の等身像がウェルカムしてくれた。銀河鉄道999
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をヒントに創られた少年キングに掲載されたSF漫画

想い:筆者は漫画少年ではなかったが馴染みの食堂に無造作に積み上げられた少年
   キングに描かれた「銀河鉄道999」の劇画は夢中になって読んだものだ。時
   は高度経済成長に向かいつつある。今日松本零士展を観てあの時のやるせな
   い想いが甦る。みんな一生懸命、しかし何をしていいか分からなかった時代。
   みんな、それぞれのメーテルを求めて、満天の星空に思いを馳せた青春時代。
記録:2018年8月12日、松本零士氏が青森県七戸町を訪れ同館で「サイン会」開催

参照宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』のモデルとなったJR釜石線の「めがね橋」

コメント

クジラの尻尾 ( GOMA展 )

2022年07月15日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

鑑賞速報GOMA展 野外展示作品 七戸町立鷹山宇一記念美術館【2022.07.13】

世の中、突然予期しないことが起ると、時間の使い方が分からなくなる。今日は
何時もより早めの八甲田山下山で時間が余った。そこでブラリと田舎の美術館を
訪ねた。美術館裏手に館外展示されていた『クジラの尻尾』。これは何処かで?

そう、これはさくら野百貨店弘前店のアクアリウム渡嘉敷水槽のクジラの尻尾だ。
弘前っ子なら一度はこの尻尾の下で、待ち合わせや、ソフトクリームを食べたこ
とがあるだろう。百貨店の衣替えで不要になったこのモニュメントを譲り受けて
もう一度命を吹きかけて完成したアート。GOMA展では見逃せない一点だと思う。

記録GOMA展{七戸町鷹山宇一記念美術館  7月16日(土)~9月11日(日)
    GOMAさんは平川市在住のデザイナー・画家。最近特異なアート活動展開。
    その中間的な集大成ともなる青森放送70周年記念事業としてGOMA展開催。

コメント

静岡県立美術館(日本平)

2019年09月11日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

                    【静岡県温泉探査・静岡中央編 2019.5.25】
静岡県立美術館のプロムナードには北海道幣舞橋で感動した船越武保の作品「杏」が展示
        
        「杏」(静岡県立美術館HPより引用)
静岡県立美術館は静岡県駿河区の日本平の丘の麓にある。この美術館のメインはロダンの
彫刻群32点。美術館は館内作品の撮影は原則禁止なのでなんとか屋外前庭付近にARTが
ないか周囲を探したが無かった。駅前にはルノワールの素晴らしい銅像があったので残念。
 
参照#美術館がテーマとしている「ロダン」の作品一部は西洋美術館でオープン鑑賞が可能。
   ①国立西洋美術館  ②考える人   ③凱旋   ④カレーの市民

コメント

洗濯をする女(JR静岡駅前)

2019年09月10日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

                【静岡県温泉探査・JR静岡駅前広場 2019.5.25】
JR静岡駅の南口前広場。地元ではここにあるアート作品の有効利用を求める声がある。
前日紹介した『勝利のヴィーナス』同様無造作?に展示のルノワール作の『洗濯をす
る女』。印象派画家ルノワールの特徴であるふくよかで躍動的な女性の姿勢が眩しい

所感:『勝利のヴィーナス』『洗濯をする女』ともに見事な芸術作品。駅前広場とい
   う雑然とした空間に展示するにはもったいない。静岡県立美術館前庭にアート「
   が少ない現状から、そこに集約すればどうだろう。日本平の緑の中で更に輝く。
   しかし、美術館は静岡県、駅前広場は静岡市・・・どうやら行政の縦割り仕置きが
   見え隠れする。県美はロダン塑造メイン、静岡市美は印象派?夫々傾向が異なる。

参照山梨県立美術館の前庭にあるアート群の中の一つ、「ゴッホ像」(オシップ・ザッキン作)

コメント

勝利の女神 ( JR静岡駅前 )

2019年09月08日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

                    【静岡県温泉探査・JR静岡駅前広場 2019.5.25
JR静岡駅前の南口広場に見学者が余りいない?塑造がある。屋根もないし、囲いもない。
『勝利の女神』像。芸術志向のある方には貴重な作品である。世界に14体しかないレア
な芸術作品。値段も高額、次に紹介する『洗濯をする女』像と併せて12,900万円である。

所感:この作品の評価はともかく、美術館の中でなければ見れないような芸術作品が気楽
   に観れる文化度の高い街だ。静岡県立美術館のエントランスにこの様な高名な芸術
   家の作品を探してもなかったと思ったら、静岡駅前広場にあったのには、ビックリ。

記録:印象派の画家ルノワール晩年の作約15点の彫刻作品の内の一つ。まるでルノワール
   の絵から出てきたような豊満な美女。同様の塑造を仏国オルセー美術館も保有する。
   右手に持つのがりんごで、青森県出身の筆者にとっては親しみが持てる名作である。


参照同じく駅前広場に設置されたアートヘンリー・ムアの作品「横たわる女」(博多駅)

コメント

竜宮閣 浴室壁絵(熱海温泉)

2019年07月26日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

                     静岡県温泉探査・熱海編 2019.5.24)
熱海温泉竜宮閣の湯殿はかなり古びて懐古的にいいのだがなかなか厳しいものがある。
その中で一点芸術的な価値を見出したのがこの中湯殿の壁絵だ。これこそ、銭湯壁画
の原型ともいえるだろう。田子の浦に浮かぶ富士山壁絵がこの旅館の往時を忍ばせる。

所感:この壁絵の富士山を今回の探査旅で実際に観察可能だ。この画像を観ていると
   どうしても口ずさみたくなる歌がある。万葉集に歌われた山部赤人短歌(反歌)。

  『 田子の浦ゆ うち出てみれば真白にぞ 富士の高嶺に雪はふりける 』
    小倉百人一首(新古今和歌集)では
  『  田子の浦に  うち出でて見れば   白妙の  富士の高嶺に  雪は降りつつ  

参照東海道新幹線のぞみ車窓から瞬時に見える冨士山の高嶺(富士川鉄橋)

コメント

田んぼアート2019 おしん(田舎館村)

2019年07月16日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

芸術鑑賞速報:田んぼアート2019(おしん) 田舎館村庁舎 2019.7.10  ≫

2019年の田んぼアート
は見頃の季節となる。今年はNHKの大ヒット朝ドラ「おしん」
この田んぼアートも年々精巧を極め、今では文字通りアートの分野に入りつつある。
南津軽の温泉探査時にチョイ寄りの鑑賞。『ドラマ名場面:最上川の別れのシーン』。
      
所感:刈り入れ前の田んぼアートもいいが初夏の若葉が盛んになる景観も又、素敵だ。
   今日はそよ風に青穂がなびく様も観測できた。国民的朝ドラだったが年々記憶
   に残る人が少なくなり、令和元年に公開する事になった意義は大きいと感じる。

参照#①昨年度の田んぼアート2018「ローマの休日 ②温泉地でのドラマポスター

記録:2019年の田んぼアートの観覧者集計結果、11万6216人で前年比16.8%減とな
   った。最初の田んぼアートから芸術性は増したが、類似の田んぼアートが国内に
   数多く追随し魅力が薄れたのは確かだ。ここは元祖田んぼアートとして頑張りだ。

コメント

着衣の横たわる母と子(ヘンリー・ムーア)

2018年07月20日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

JR博多駅前にある芸術作品およそ3億円ともいわれるヘンリー・ムーアの作品。
この作品も原型を基に世界中に設置されている作品である。ムーアの特徴は人
体を抽象化するものだが、本作品は丸みを帯びた重量感溢れるもので仄々鑑賞

参照山梨県立美術館展示ヘンリー・ムーア作「四つに分かれた横たわる人体

コメント

Miss Forest / 森の子(青森県立美術館)

2018年04月16日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

久し振りに青森県立美術館の六角堂を訪問。展示物が変わっていた。勿論前作同様
青森県が誇る芸術家Yoshitomo Nara の作品。なんとなく奈良美智の少女モチーフ
が漂っている。青森県立美術館は他の美術館と違い、前庭の塑像群がないので貴重

参照六角堂の旧展示、奈良美智創作画(奈良美智展:青森県立美術館)

   
2018春季 青森県立美術館特別展 シャガール三次元の世界 完

コメント

ふたつの頭部と手(シャガール三次元の世界)

2018年04月15日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

映像:本展示会の中心を為す塑像群で目立つ「ふたつの頭部と手(BY POSTCARD)

嗚呼なんとも切なくも狂おしい大理石の塊であろうか愛の画家が愛の彫刻家
になった瞬間だ。シャガールが塑造を始めたのは60歳を越えてからだという。
この時代、60代は人生の終盤。なのに絶えない探求心は62歳で再婚したのも頷
ける。そして97歳まで愛(芸術)を探求する精神力は、今の時代大切なお手本。

鑑賞:映像では伝えられないもどかしさ。今回の「シャガール三次元の世界」展
   のテーマとなった塑像群の中でもっとも感動した作品だ。ふたつの頭部
   の唇が直角に交わっている。そしてそれを優しく支える手感動の塑造

参照青森県立美術館外観(特別展シャガール三次元の世界)

コメント

画家と妻(シャガール三次元の世界展)

2018年04月14日 |  ✒芸術鑑賞 紀行

映像:青森県立美術館の展示作品絵画で気になった「画家と妻」(BY POSTCARD)

今回の「シャガール三次元の世界」展の中で気になった作品が何点かあった。
その中の一つ。「画家と妻」。愛の画家ともいわれたシャガールの佳作。赤
で強調された女性は愛妻ベラ。左下の小さな人物がシャガール。そしてロバ。
愛する妻と、盛んな花々に守られた画家。右上の懐かしきベラルーシの景観

鑑賞:心はいつも故郷ベラルーシ(ロシア)と愛する妻ベラにあった色彩タッチ。
   赤色は心の高まり(血・心臓)、白色は透明(純心・憧憬)と筆者受感。
参照青森県立美術館外観(特別展シャガール三次元の世界)

コメント