六本木ヒルズを見上げる麻布十番商店街に、有名な温泉がある。
麻布十番温泉!ちょっとしたお座敷もあり、六本木での入浴は
昭和に戻る感覚だった。東京のど真ん中にもまったり湯はある。
【Data】重曹泉 24℃ PH8.5 源泉:麻布黒美水温泉
閉館:まったりした施設だが、2008年3月31日で閉館。
跡地駐車場。経営者高齢化、後継者不足、建物老朽化、
新興温泉施設(大江戸温泉)の台頭などが原因。悲しい顛末。
≪Mémoire(メモワール)句碑 :松尾芭蕉上陸の地(山形県)2006.4.30≫
松尾芭蕉は奥の細道紀行でこの最上川河畔の清川関所跡に上陸している。
江戸時代の旅は難儀の連続であったろう。その中、川下りだけは船旅で
快適だった筈。この地は春の雨が降りしきる時節であの名句が生まれた。
碑文:五月雨を あつめて早し 最上川
場所:清川史跡 清川関所跡(現清川小学校敷地隣接 芭蕉荘内上陸地
参照:最上川ビューポイント(山形県大江町)
渋谷区かと勘違いした東急田園都市線池尻大橋東口から徒歩で3分。
目指す温泉施設があった。都内を温泉を求めて田園都市線に乗って
ここまで来た。あまり期待していなかったが、思った通りの渋茶色。
【Data】含重曹ー食塩泉 31.2℃ PH8.2 源泉:大江戸東山温泉
閉館:東京の温泉仲間の情報によると一時営業休止後再開しその時
墨汁の如くだそうだが2006年12月末閉館。貴重な温泉が消失。
(泉研活動紹介シリーズ)
映像:厳冬期むつ市大湊の公民館で、心温まる温泉塾の模様、画面中央講演者
が宮沢前下北支部長。電気事業連の協力で幕張メッセへ下風呂温泉の源
泉をタンクローリーで運び足湯アンケートを実施(2005.1.23)実に壮大
な地域支援活動だった。その結果を本温泉塾で本人自ら照会・解説した。
この寒い時期、思い出すのは下北半島むつ市の公民館で『下北温泉塾』、今は
東京に戻った宮沢下北支部長の華々しい講演会であった。勿論筆者も温泉文化
について一講演を受け持った。会場には宮沢君の会社の方が多く参られ家族的
な「温泉塾」だった。歳のせいだろうか?過去を思い出しては記憶を紡ぐ、大
切な人々は旅人の様にいなくなる。でも、宮沢君は泉研東京支部長として健在。
『宮沢君、君が居た時は、いつも迷惑、無理をさせて居ましたね!下北の温泉
は君の里帰りを待っていますよ!』東京支部長の下北里帰りを願う日々である。
西安では『水晶』を購入。占いが出来るくらい大きい水晶玉。宝石店で見かけホテルに帰ってからどうしても欲しくなり、タクシーで駆けつけ買い求めた。今思えばかなりの冒険。タクシーも護送車の様なボロ軽自動車。言葉もわからず勿論英語なんて通じない。北京の空港ではこの水晶が爆弾の様な影でレントゲンに反応した。公衆の前でトランクを開けられた!そんな思いで持ち帰った『水晶』はどうやら人工水晶?
映像:書斎のライト(電飾)を反射する『水晶』小生の宝のひとつ。当時5万元?
映像:兵馬俑記念写真、2千円。カメラマンは軍服姿💦 今では貴重な写真。
華青地温泉で楊貴妃の湯浴み場に感動し、この兵馬俑ではただただ驚愕した。
太古の労働が世紀の遺跡となって蘇った瞬間。時間がただ過ぎていくのでは
ないことを、目の当たりにした。人間とはなんと涙ぐましい生き物であるか
西安は浪漫溢れる古都、シルクロードの始まり。まだまだ世紀の発掘が続く。
映像:中国絶世の美女、楊貴妃が湯浴みしたという湯殿 西安華清池驪山温泉
今から10年前、公務で中国を訪れる事があった。当時は小生もそんなに温泉に
熱意を持っていなかった。しかし温泉好きには違いなかった。運命は突然ある
啓示をする。西安で出逢ったのが彼の有名な楊貴妃の愛用した蓮花湯湯殿だっ
た。世紀の美女楊貴妃が湯浴みした湯壷を見て感動したのはつい昨日のようだ。
【Data】:単純放射泉 42.75℃ Ph7.6 源泉:驪山温泉(源泉4箇所)
文学:白楽天は、漢詩 「長恨歌」の中で、楊貴妃の湯浴みの光景を吟じている。
『春寒賜浴華清池、温泉水滑洗凝脂 侍兒扶起嬌無力、始是新承恩澤時』
春まだ寒い頃、華清池の温泉を賜わり、お湯は滑らかに白い肌を洗う。
侍女が助け起こす程なよやかで力ない妃、皇帝はこの様な貴妃を寵愛。
玄宗皇帝61歳、楊貴妃28歳。禁断の愛欲はこの後、大国唐を滅ぼした。
歴史:今から1,200年前実際に浴場が残され多くの文人、著名人の足跡が確認
される『温泉郷』とはこの地が元祖?楊貴妃は亡国の罪で首吊の刑とな
ったとの事だが難を逃れ山口県油谷町で余生を過ごしたとの伝説もある。
油谷町には楊貴妃像や墓があり、楊貴妃の海棠湯を再現する施設もある。
参照#同じく西安の奇跡の遺跡「兵馬俑」での筆者
映像:湯瀬渓谷が展望できる和心の宿姫の湯大浴場
秋田県北東部にある温泉。青森県津軽地方も近いことから
全盛期には津軽地方の多くの農家が冬場の湯治利用をして
いたが湯治文化の衰退と共にホテル経営も変わり今に至る。
【Data】単純温泉 60.7℃ PH8.6 源泉:姫の湯
八幡平は温泉の宝庫だ。藤七温泉、後生掛け温泉‥・玉川温泉、こ
の地下に地熱発電をも可能にするマグマ溜まりがある。その東八幡
平側にあるのが八幡平温泉。夜の湯船はマグマ流出のごとく鮮烈だ。
【Data】単純硫黄泉 65.1℃ pH4.4 源泉:マグマの湯