東岳登山道の観察サンカヨウの小径の傍らにジッとしている様は未だ
孵化が完全ではないのだろう。いずれにせよ、初夏を告げるエゾハル
ゼミを初めて観察。この小さい姿が、初夏のブナ森の大合唱団の正体。
分類:カメムシ目・セミ科・ヒグラシ族・ハルゼミ属・エゾハルゼミ
漢字:蝦夷春蝉
生態:冷涼な地域の、ブナなどで構成された落葉広葉樹林に生息する。
「ミョーキン・ミョーキン・ケケケケ…」あるいは「オーギィ
ー・オーギィー・オーギィーォ・キギギギギギギ 」と啼く。
所感:この鳴き声を聞くと、初夏の山岳地帯に来たという実感がする。
参照#青森マチュピチュⅡ・東岳Ⅵ トレキング2024
オウムのレモン(東北大学植物園) 【八甲田大岳Ⅻトレッキング 2023.10.14】
毛無岱の草紅葉を楽しんだ後、酸ヶ湯温泉登山口に降りた。予定の井戸岳・
赤倉岳周遊が無くなった分体力が余り更に酸ヶ湯温泉周辺をトレッキング
朝ドラで話題の植物学者の卵が研究している東北大学植物園であったのが
同じく見学に来ていた観光客が連れてたオームのレモンちゃん。言葉巧み。
山感:この植物園には研究者が夏季寝泊まりし、植物学の研究をしている。
その植物園で出逢ったオームは、正に紅葉の色の羽をまとっていた。
参考#八甲田大岳 Ⅻトレッキング紀行
観察速報:🐦雉(キジ) 【青森市横内遊水池観察木道 2023.06.08 10:00】
※映像は2021年7月13日に撮影した雉の姿
足慣らしの場所、横内遊水池公園で街中トレッキングの最中、懐かしい啼き声
が聞こえて来た。 「ケーン」という甲高いこの啼き声のキジ。今日も元気一杯。
(過去の記録:2023.04.20)
およそ、三週間振りの再会。この個体は恐らく昨年、一昨年に遭遇した個体と
判断。よくぞつらい冬を生き延びてくれたというのが実感だ。スポーツ公園を
トレッキングする都度、甲高い鳴声で歓迎し、今日もケーンの鳴声で気付いた。
分類:キジ(目・科・属・種) 漢字:雉(雉子:キギス) 鳴声:ケーン
情報:雉は基本、留鳥である。しかし雪深い青森の越冬は厳しいのではないか?
埋没林公園は雑木林もあるが木の上で眠るという雉にとって冬は厳しい。
選定:国鳥(非公式:日本鳥学会選定)
リニューアル再掲:アカショウビン【世界遺産白神山地:十二湖トレッキング2019.10.18】
世界遺産白神山地十二湖の妖精鳥、キョロロ・・・と響き渡り大自然に喜びを感じる山行
世界遺産白神山地はその豊かな自然に沢山の野鳥がやってくる。その中の貴重な渡り鳥が
アカショウビン。この珍鳥を求めて全国から野鳥カメラマンがシャッターチャンスを求め
てくる。鳥の撮影は早朝、白神が目覚めて間もない、一瞬静寂がおおった餌場での出来事。
分類:ブッポウソウ目・カワセミ科・ショウビン亜科・ヤマショウビン属・アカショウビン種
鳴声:キョロロ…、ピョロロー…、キャキャキャキャ…
参照#① 白神山地十二湖の野鳥の餌場 ② 貴重な野鳥を求め徹夜で撮影準備のカメラマン
③ 世界自然遺産白神山地 トレッキング
ヒオドシチョウ:浅虫温泉森林公園・高森山 2023.03.22
雪の消えた高森山の登山道。三分の二ほどの行程で、年配の登山者がカメラを振
り回していた。何かと尋ねたら、毎年この場所に現れる春の使者を撮影している
という。その正体は「ヒオドシチョウ」。成長で越冬するので、春一番で現れる。
記録:チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・ヒオドシチョウ種
参照#高森山 Ⅳ トレッキング ’23 紀行
山行速報:ヒメホタル(名久井岳登山道 【里山トレッキング 2022.06.09】
名久井岳も12回目ともなれば、登山道の小さな現象も見逃すことが無くなる。
登山道の傍らの笹の葉に小さな生物を観察。良く観たら姫ホタルだった。森
林など水気の無い所でオスは飛翔しながら、メスは草木につまかり発光する。
分類:コウチュウ目・カブトムシア亜科・ホタル(上科・科・属)・ヒメボタル
参照#名久井岳 Ⅻ トレッキング 紀行
観察速報:雉鳩(山鳩) 【 自宅庭2022.05.03 📷FUJIILMFinepixS1】
小さな庭のブナの木が新緑を迎え、こんもりとした中、でーぽっぽと鳴き声が響
いて目を凝らしてみると、気持ち良さげに枝止まりしているキジバトを発見。慌
てて撮影しようとしたら、茂みから抜けだして、見晴らしの良い電線にとまった。
今年は何時もより、一か月も早い観察。季節がどんどん進んでいる様な気がする。
(過去の観察:2021.7 スポーツ広場)
何時ものトレッキングコースを歩いていたら、今日は雉ではなく雉鳩と遭遇した
この御仁、人間を恐れない.。筆者が近づいても逃げようとしない。遠巻きにして
凌ぐさまは余程の手練れ?最近の横内遊水池のトレッキングの友として紹介する。
(過去の観察:2018.7 自宅庭)
夏も近づく6月上旬。あの懐かしい啼声が聞こえてきた。太陽がやや高みになる
時刻。やや低めの透る声の主を撮影出来た。山鳩(キジバト)。そこらへんの土鳩
と違い、鮮やかな衣を纏っている。この声を聴くと、夏が近いと感じるのだった。
啼声:デーデーポッポー、クークーグツ ググー
分類:ハト(目・科)・キジバト(属・種)
参照#横内遊水地公園のトレッキング、もう一匹の友『雉』
ホシガラス 【早池峰山トレッキング 2021.5.31】
山頂近く、あたりには岩塊を縫ってハイマツが生えている。そして見つけた
体中ゴマ塩っぽい鳥。ホシガラスだ。高山でしか見れない鳥。星を塗した様
な躰から名付けられた?映像は筆者から遠くに逃げ岩の上で休むホシガラス。
分類:スズメ目・カラス科・ホシガラス(属・種) 漢字:星鴉
記録:ホシガラスは高山植物ハイマツの実などを餌としているのだそうだ。
参照#①早池峰山トレッキング紀行 ②山岳/溪谷 トレッキング紀行2021
③高山植物のハイマツ ④同じカラス科の変り烏カワカラス
いよいよ秋深し。自宅庭の小さな庭の一隅にリンゴの木がある。毎年🍎が
2,3こ生る。別に食べるわけではない。庭を訪れる野鳥の餌となるのだ。
今年もヒヨドリが🍎をついばみにやってきた。餌の乏しい晩秋の御馳走だ。
分類:鳥綱・スズメ目・ヒヨドリ(科・属・種)
啼声:ヒーヨ ! ヒーヨ !、ピッピッピピピ(朝方)
【山岳トレッキング ㉖戸来岳(大駒ケ岳) 2020.09.25】
里山では山頂部にアゲハ蝶が乱舞する光景をまま目にすることがあるが、幼虫を
観察したのは初めてだ。漸く登山そのものにも慣れて、小動物にも目が届くよう
になったのかも知れない。この小さな生き物は良く視ると愛嬌のある姿をしてる。
種類:チョウ目・アゲハチョウ(上科・科・亜科・族・属)・キアゲハ種 漢字名:黄揚羽
参照#①烏帽子岳山頂(野辺地町)で乱舞する揚羽蝶 ②戸来岳トレッキング紀行
【山岳トレッキング ⑳ ぼんてん山 2020.08.16】
前ぼんてんから更に山頂を目指す。登山道はもう山頂尾根づたいの低木や笹薮であった。
その笹薮をかき分けて歩いていた時、筆者の胸に蝉が張り付いた。何故か分からないが
まるで、ぼんてん山登山記念バッチの様だ。麓(ふもと)の蚊の大群とは違いほのぼの気分。
分類:昆虫綱・カメムシ目・セミ(科・亜科)・ミンミンゼミ(族・属・種)
参照#①ぼんてん山トレッキング 紀行 ②山岳/渓谷トレッキング 紀行 2020
速報:浅虫温泉 正立食堂のマスコットオウムのハナコ、実は♂
【山岳トレッキング ㉛ 東岳 2020.10.24】
このオウム、もう45歳になるそうだ。この元気の源は飼い主の愛情と新鮮な海産物
に違いない。今日も店頭でお客様に愛想サービスをしていた。綺麗な白い羽を使い
止まり木をピョンピョンはねて、『コンニチワ』『バイバイ』の連呼に心がなごむ
記録:このオウムのボキャブラリ数は多様「オハヨウ、コンニチワ、コンバンワ、
ワハハハ、ギャー、ハ・ナ・コ」など、更に外国人には「ハロー!」とか!
又この食堂に向かう途中のキティランド廃墟が撤去、綺麗に更地になった。
映像:黄瀬林道沿いので観察した爬虫類
【渓流トレッキング ⑪ 松見の滝 完 2020.06.13】
恐らく「トカゲ」だろう。松見の滝トレッキングの帰り道、ようやくゴールの近く
堤防の乾いたコンクリートの上でジッとしていた。爬虫類は凶暴さで苦手なんだが
S字型の小さな体格に愛嬌さえ感じられた。自然は恐怖感をも取り除くのだろうか。
分類:爬虫類・有隣目・トカゲ(科・属)二ホントカゲ種 漢字表記:蜥蜴
参照#①松見の滝トレッキング 紀行 ②山岳/渓谷トレッキング(湯煙り)紀行
映像:黄瀬渓流沿いの崖で観察したオニヤンマの孵化
【渓流トレッキング ⑪ 松見の滝 2020.06.13.】
黄瀬渓流沿いのトレッキングは楽しい。豊かな自然を肌で感じる様な新鮮さがある。
そんな中、柱状節理の断崖に生えた野草にしがみ付いている生物を発見した。孵化
したばかりのオニヤンマの子、未だ飛び立てない。帰路にも観察。大部羽が伸びた。
解説:画像下の幼虫は抜け殻。左上のオニヤンマが孵化したもの。約8時間後の状況。
分類:昆虫網・トンボ(目・亜目)・オニヤンマ(科・属・種)
参照#①松見の滝トレッキング 紀行(GPS軌跡)
【奥入瀬渓流トレッキング 2019.8.27】
奥入瀬渓流で数少ない生き物・・・実は沢山いるのだが人間を警戒し目に触れることがで
きない。カワガラスというけれどスズメ目の鳥で山岳渓流に生息する。ということは
奥入瀬渓流はまだまだ自然が保たれて居るという事。観察中仕切りに清流に潜り捕食。
分類:スズメ目・カラス科・カワガラス(属・種)漢字:川鴉 啼声:ヴィッorビィッ
観察:目が「白」いのはカワガラスの下まぶたが白く、水中にもぐるので、良く閉じる。