箱根湯湯本駅から旧箱根街道を、1キロ位下り歩いたころ
にまるでバス停休憩所でもあるかのような外観の共同浴場。
中には源泉が丸い湯船に流れ、箱根とは思えないレトロさ。
【Data】単純温泉 45.8℃ PH8.7 源泉:湯本29号46号混合泉
浴感:徒歩でダメージを受けた足に心地よい、ヌルヌル感。
映像:南八甲田山中に位置する蔦温泉、足元源泉泉響の湯中庭にある大町桂月歌碑
大町桂月は風流人であった。青森県内の名勝奇勝をくまなく旅し、疲れて帰るのが
蔦温泉であった。そんな雅興人を持て成す宿の亭主も素晴らしい。そして何よりも
桂月を癒したのが滾々とわく温泉と蔦沼周辺の自然の景観であった。それを語る句。
『沼に舟うけ 姫鱒釣って 風呂で 月見る 山の中』 (桂月)
所感:日中、自然豊かな蔦沼に小舟を浮かべて晩酌の肴を釣り、宿に帰れば、温か
い温泉が待っている。湯船に小盆を浮かべ月見酒のなんて風流だろう。この
場面は現代に引継がれ、吉田拓郎の歌詞をこの旅館で書いたのが岡本おさみ。
参考:吉田拓郎作曲、岡本おさみ詞 「旅の宿」
♬浴衣の君は尾花(すすき)かんざし
熱燗徳利の首をつまんで
もういっぱいいかがなんて
みょうに色っぽいね
・・・・・・・・・・
上弦の月だったっけ
ひさしぶりだね
月みるなんて
・・・・・・・・・・♬
※岡本おさみは新婚旅行できた蔦温泉でこの歌詞を綴ったのだという。
映像:村の鎮守境内からのパノラマ眺望は宿場郷の賑わいが想像できる。
栃木路から峠越えで会津街道に。江戸時代の重要な街道。歴史が走った路。
その一隅にまるで時代がそのまま残った様な景観の集落がある。大内宿だ。
当時の宿場町の様子が構図的にも把握できる。今も生活しているから凄い。
映像:時間が止まったかのような温泉場。半混浴であるが静かな時間がながれる。
福島県裏磐梯秘湯。混浴には理由がある、此処の場合もそうだ。地底から湧き出る
源泉のままの湯壺を男女に開放。だから、更衣室が別でも湯壺には双方から行ける
様に半混浴となっている。この日老夫婦が温泉を楽しんでいた。湯治客も居るが静。
【Data】単純温泉 41℃ pH6.5 源泉:中ノ湯
那須山中を秘湯を求め、地図を頼りに漸く辿り着いたのが柳沢温泉。
里山にひっそりとした佇まいだ。およそ温泉とは気付かない気配だ。
玄関を入ると今はもう宿泊は受けていないとか。入浴のみ細々営業。
【Data】含食塩ー重炭酸土類冷鉱泉 6.3℃ PH6.43 源泉:柳沢鉱泉
映像:幸之湯のダイナミックな露天打たせ湯
温泉評論家I氏と栃木路を温泉を求めて周遊時、偶然見つけた日帰り入浴施設。
全国どこでも入浴客の表情には特徴がある。それは、入浴時の解放感と安息が
もたらす入浴前の期待と入浴後のサッパリ感。此処もその気がたちこめていた。
【Data】含食塩―芒硝泉 49.2℃ PH9.3 280ℓ/min 源泉:幸乃湯
映像:加登谷旅館のメイン浴室(by HP)
那須塩原の西端に位置する板室温泉。余りメジャーではないが
豊富なアルカリ性泉を有してここも貴重な温泉地として挙げる
ことが出来る。本館、別館はともに肌ヌルの源泉が溢れていた。
【Data】第一号源泉:単純温泉 37.5℃ pH9.6 40.0L/min(掘削自噴)
第二号源泉:単純温泉 36.6℃ pH9.7 105.7L/min (掘削自噴)
室井・高根沢共有8号源泉:単純温泉 43.9℃ pH9.6
湯感:古~い湯治宿という趣だがお湯を愛するものには嬉しい美肌
のぬるま湯。の~んびり、 那珂川の清流眺めながら入浴三昧。
那須温泉郷那須神社境内にある松尾芭蕉の句碑。松尾芭蕉もこの地の奇勝
・殺生石を見物した史実がある。屹度その日は鹿の湯に浸かったのだろう。
碑文: 湯をむすぶ 誓いも同じ 石清水
句釈:那須温泉神社は那須与一も武運を念じたお社、時代が違うが温泉健
康祈願をする己と同じお社で感慨深いことだ。
説明:岩清水とは滾々と湧く泉の事だが、かたや武運の神様:岩清水八幡
宮の略称、与一と自分を重ね合わせた名句で季語は夏である。
別句: いしの香や なつ草あかく 露あつし
解釈:硫黄を放つ岩は、その毒気により、蜂や蝶の屍骸が折り重なり、草
木が育つこともできない。夏草あかくは虫の屍骸を指し、露厚しは
‥・露(虫の屍骸)、厚し(折り重なる)
参照#栃木県 温泉地 データ・ベース
映像:改装中の鹿の湯(女性用)。浴槽毎の湯温表示をハッキリと認識。
那須温泉の代表的な共同浴場『鹿の湯』。訪問した時は改装中だった。
数年前に訪問した時は夕方、沢山の人でごった返していた記憶がある。
今日は職員に場内を案内して貰い高温部の湯壷をジックリ観察できた。
【Data】石膏硫化水素泉 68.4℃ pH2.5 源泉:鹿の湯‣行人の湯混合泉
湯温:42℃~48℃(女性46℃迄)の湯壺で短熱浴が特徴。48℃挑戦者少。
参考:本物の名湯ベスト100‐30 那須温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域資産NO.44「鹿の湯」共同浴場と伝統的入浴法(日本温泉地域学会編)
↓ごった返す浴室:ぬるい湯船から熱い湯船に移っていく(2005.9.1
那須七湯の北温泉の名物湯ときたらこの天狗の湯。大きな鼻の天狗様
に睨まれながらの入浴は格別。窓の外の岩肌から染み出す湯にも驚く。
山峡に湧く温泉が時代を越えて守られてきた事に感謝しながらの入浴。
【Data】単純温泉 56℃ pH6.2 源泉:天狗の湯481.2ℓ/m(自然湧出)
参照#北温泉外観泉
映像:混浴『白樺の湯』(湯川)の景観
那須七湯(那須温泉、弁天温泉、北温泉、大丸温泉、高雄温泉、八幡温泉、
三斗小屋温泉)三斗小屋温泉に次ぐ高所の温泉大丸温泉は湯の川の風情。
地形を巧みに利用の混浴、男女別の湯船がある。ノンビリ混浴を味わう。
【Data】単純温泉 78.6℃ PH7.1 源泉:川の湯
解説:白土川の流れそのものが温泉流となり流れを区切り、「もみじの湯」
「白樺の湯」「あじさいの湯」「あざみの湯」「山ゆりの湯」と5
つの野天風呂となっており、混浴は白樺の湯である。
参考:本物の名湯ベスト100‐31 那須温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域文化資産NO.43自然湧出湯川(日本温泉地域学会編)
映像:サンバレーリゾート那須高原宿泊棟併設露天、外は武蔵野景観風
那須温泉は那須火山帯の始まりの湯処である。その中総合リゾート施設
「サンバレーリゾート那須高原」の温泉施設は様々な浴場形態があるが
今日は湯治・宿泊棟の内湯・露天風呂を紹介。ご覧の通り巧みな湯造り。
【Data】単純硫黄温泉(硫化水素型) 54.4℃ PH6.0 545ℓ/m
源泉:稲川1〜4号・苦土稲川1〜2号・県電気局B-3・八幡崎1号混合泉