リニューアル再掲:水上温泉郷の上牧温泉「埴輪の湯」を名湯に格上げ
壁に山下画伯の奔放な壁画があるという、癒し空間を評価したい。
映像:上牧温泉辰巳館シンボル埴輪の湯殿,山下画伯の壁画(カランの上壁)
【Data】含食塩ー石膏泉 41℃ ph7.9 源泉:新湯2号泉
設備:熱交換加温、かけ流し、臭素ブロムAによる消毒
(過去の記録:2017.04.16)
放浪の画家:山下清が描いた大壁画が圧倒する辰巳館の「はにわ風呂」
大壁画のお題は『大峰沼と谷川岳』である。山下画伯の貼絵原画を特殊
ガラスで壁画にしたもの。その芸術的な壁画に向かい、素っ裸を浄める。
参照#群馬県 温泉地 データ・ベース
リニューアル再掲:伊香保温泉 石段の湯 (群馬県渋川市観光用公衆浴場 2008.09.05 撮影)
石段街の下方に公共の湯『石段の湯』がある。文豪、徳富蘆花の小説「不如帰」でこの温泉地
が全国区となり、この徳富蘆花の記念館も近くにある。伊香保の名湯を気軽に楽しめれる施設。
ライオン湯口から茶褐色湯が掛け流し、温泉観光士お勧めの一湯だ。階段の温泉地景観も良い。
【Data】含土類・食塩ー石膏泉 41.6℃ PH6.3 源泉:伊香保温泉(総合湯)
⇧ 公共の湯「石段の湯」の浴場湯殿景観
共同浴場:地元専用の浴場が7つ。いわゆるジモセン、一般客は入れない。(薬師の湯、横手
館の屋敷湯、金太夫の屋敷湯、後閑の湯、平形の湯、上段の湯、岸権の屋敷湯 )
文学:徳富蘆花の『不如帰』純愛小説、文語調で読みづらいが、伊香保に宿し、伊香保の
野山に遊んだ事が重要な背景描写となっている。以下に始まりの文を掲載
『上州伊香保千明の三階の障子開きて、夕景色をながむる婦人。 年は十八九。品よき
丸髷に結いて、草色の紐つけし小紋縮緬の被布を着たり。色白の細面、眉の間ややせ
まりて、頬のあたりの肉寒げなるが、疵といわば疵なれど、瘠形のすらりとしおらし
き人品。これや北風に一輪勁きを誇る梅花にあらず、また霞の春に蝴蝶と化けて飛ぶ
桜の花にもあらで、夏の夕やみにほのかににおう月見草、と品定めもしつべき婦人…』
参照#群馬県 温泉地 データ・ベース
参考#本物の名湯ベスト100‐ 26 伊香保温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術#日本温泉地域自然資産No.48大堰のある石段街 (日本温泉地域学会編)
映画#アニメ 「千と千尋の神隠し」の数多いモデル地の一つとして知られる。
秋葉の湯(野沢温泉 13の共同浴場の一つ)
【北信越(野沢温泉)温泉探査 紀行 2023 (2023.06.3~5)】
野沢温泉外湯巡り六湯目。他の共同浴場同様、湯船は御影石造りだが。外壁は
モルタル造り。裏側に洗濯場を備えている。この洗濯場も良く観ると桶が備え
地元民が入浴している気配も感じられて、広めの湯船、微硫黄臭が鼻孔を擽る。
湯感:白い湯の花が浮遊、二、三人はゆったり入れる湯殿は源泉で満ちていた。
【Data】 単純硫黄泉 70.8℃ PH8.6 源泉:大釜源泉+御嶽源泉
(源泉入湯累積 1,198湯目)
参考:本物の名湯ベスト100‐4 野沢温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域自然・文化資産NO.74「麻釜」泉源地帯と「大湯」共同浴場
(日本温泉地域学会編)
参照#①野沢温泉外湯(共同浴場)めぐり ②北信越(野沢温泉) 温泉探査 紀行
麻釜(あさがま)の湯(野沢温泉 13の共同浴場の一つ)
【北信越(野沢温泉)温泉探査 紀行 2023 (2023.06.3~5)】
野沢温泉外湯巡り第五湯目。他の共同浴場同様、湯船は御影石造り、木造
湯屋造りの典型的な共同浴場スタイル。往来が多い麻釜通りに面し源泉は
麻釜から引かれていてやや白濁の源泉と、微硫黄香にマッタリするだろう。
【Data】 単純硫黄泉 86.2℃ PH8.8 源泉:麻釜(下釜)源泉
(入湯源泉 1,197湯目)
参考:本物の名湯ベスト100‐4 野沢温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域自然・文化資産NO.74「麻釜」泉源地帯と「大湯」共同浴場
(日本温泉地域学会編)
参照#①野沢温泉外湯(共同浴場)めぐり ②北信越(野沢温泉)温泉探査 紀行
滝の湯(野沢温泉 13の共同浴場の一つ)
【北信越(野沢温泉)温泉探査 紀行 2023 (2023.06.3~5)】
野沢温泉外湯巡り四湯目。他の共同浴場同様に木造の湯屋造り、湯船は御影
石造りで、野沢温泉中心部からは外れ、山側奥地に立地。ここだけは有色で
日によっては薄いエメラルドグリーンになると言われているがこの日は薄濁。
湯感:湯の花が浮遊しており、独自源泉の素晴らしを体感できる共同浴場。
【Data】 単純硫黄泉 78.0℃ PH8.2 源泉:滝の湯
(源泉入湯累積 1,196湯目)
参考:本物の名湯ベスト100‐4 野沢温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域自然・文化資産NO.74「麻釜」泉源地帯と「大湯」共同浴場
(日本温泉地域学会編)
参照#①野沢温泉外湯(共同浴場)めぐり ②北信越(野沢温泉) 温泉探査 紀行
河原湯(野沢温泉 13の共同浴場の一つ)
【北信越(野沢温泉)温泉探査 紀行 2023 (2023.06.3~5)】
野沢温泉二日目の湯巡りは、日本温泉地域学会第37回研究発表大会が開催前
空き時間を活用。共同浴場二湯目は誰も利用者が居なく、初湯状態。なので
湯壺は激熱状態。湯仲間が湯もみ板で湯もみしても、全身浴びは難しかった。
湯感:激熱湯とはこの事だろう。一方で、生湯ならでは現象は圧巻であった。
【Data】 単純硫黄泉 61.2℃ PH8.47 源泉:河原湯
(源泉入湯累積 1,194湯目)
参考:本物の名湯ベスト100‐4 野沢温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域自然・文化資産NO.74「麻釜」泉源地帯と「大湯」共同浴場
(日本温泉地域学会編)
参照#①野沢温泉外湯(共同浴場)めぐり ②北信越(野沢温泉) 温泉探査 紀行
映像:旧温泉健康館(現:麻釜温泉公園ふるさとの湯)大浴場
北信越(野沢温泉村)温泉探査 紀行2023
およそ16年前に本施設を利用した。その後、「麻釜温泉公園ふるさとの湯」
として建て替えがなされた。今回、芸術家岡本太郎の揮毫が大書された大
浴場が懐かしく旧湯船を掲載。本ブログでは初登場なので入湯浴場に計上。
【Data1】 単純硫黄泉 76.8.℃ PH7.9 源泉:大釜混合
【Data2】 単純硫黄泉 61.2.℃ PH7.6 源泉:真湯(3号)
(源泉入湯累積 1,193湯目)
⇧ 2011年オープンの「麻釜温泉ふるさとの湯」の外観
参照#北信越(野沢温泉村)温泉探査 紀行
映像:長野県秘境秋山郷の一軒宿、秀清館内風呂の様子
長野県北部にある、平家の落人集落:秋山郷に来た。秘湯中の秘湯だ。今回
5湯目。何故かご主人は玄関に机を置いて入浴の手続きをしてくれた。住所
氏名まで求められ、単なる立ち寄り湯だが、公共の受付に等しい感じがした。
【Data】含石膏・食塩ー硫化水素泉 54.4℃ PH7.2 源泉:屋敷温泉 旧源泉
浴感:平家の隠し湯、幻の温泉は健在であった。二回目の訪湯で湯の色が
硫黄エメラルド模様と認識。露天風呂は利用休中止、内湯は800円。
参照#北信越(野沢温泉村)温泉探査 紀行2023
映像:洞窟風呂とも言われる逆巻温泉 川津屋の男湯湯船
逆巻温泉(北信越(野沢温泉村)温泉探査紀行2023
北信越3湯目は、新潟県側の秘湯「逆巻温泉」。秋山郷逆巻温泉の一軒宿。
吉川英治が「新平家物語」の構想を練り執筆した宿として文学ファンに知
られている。お風呂は「めいそうの湯」と呼ばれ、源泉は奥から自噴する。
【Data】含芒硝・石膏-食塩泉 39.9℃ PH8.0 13.8ℓ/m 源泉:蛇の湯
(源泉入湯累積 1,189湯目)
浴感:洞窟を思わせる浴室の奥岩場から源泉が染み出すように湧いている。
そのようすは、静岡県の秘湯「梅ヶ島温泉」源泉洞窟を思い起こす。
参照#①梅ヶ島温泉 穴風呂 ②北信越(野沢温泉村)温泉探査紀行 2023
映像:野沢温泉 13の共同浴場の一つ、熊の手洗湯
【北信越(野沢温泉)温泉探査 紀行 2023 (2023.06.3~5)】
日本温泉地域学会第37回研究発表大会が開催され、合間をぬって共同浴場巡り
を敢行。野沢温泉は二回目、先ずは熊の手洗湯(くまのてあらゆ)。二回目、
6年振りの湯巡りは未踏の浴場を中心だが、経路途中の入湯済みの浴場も観察
湯感:激熱源泉で加水を遠慮し入浴困難な中、先客が居たのでここはマッタリ
入浴で来た。自家源泉の温湯は43℃とマア適温で入浴可能もありがたい。
【Data】 ①「熊の手洗湯源泉」(ぬる湯浴槽)単純硫黄泉 43.3℃ ph8.8
②「麻釜源泉」(あつ湯浴槽) 含石膏ー食塩硫化水素泉 73℃ ph8.8
( 源泉入湯累積 1,188湯目 )
参考:本物の名湯ベスト100‐4 野沢温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域自然・文化資産NO.74「麻釜」泉源地帯と「大湯」共同浴場
(日本温泉地域学会編)
参照#①野沢温泉外湯(共同浴場)めぐり ②北信越(野沢温泉) 温泉探査 紀行
【静岡県温泉探査・梅ヶ島温泉編2019.5.27】
2019年日本温泉地域学会梅ヶ島温泉大会開催を主導した老舗旅館梅薫楼の大浴場。前回
訪問時は穴風呂を楽しんだのだが、今回は投宿ということで、この旅館の一番の湯殿を
楽しむ。画面左上に桶風呂がある。これが梅ヶ島温泉の源泉を投入した源泉風呂である。
【Data】単純硫黄泉 38.2℃ PH9.6℃ 源泉:梅ケ島温泉混合泉
浴感:「お湯のふるさと公園」にある源泉洞窟に身を鎮めたい欲望をこの大浴場にある
金乃湯で体感できる。PH9.6という高アルカリ性が乳化作用を起こし肌すべやか。
参照#①梅ヶ島温泉12の源泉源と源泉窟 ②梅ヶ島温泉湯滝 ③梅薫楼の名物「穴風呂」
【 静岡県温泉探査・島田市島田田代温泉 2019.5.25 初源泉1,047湯 】
この施設群は温泉テーマパークといって良いだろう。温泉の質がいいのは勿論。全国の
地域起こし関係者が視察に来る目玉施設「川根温泉メタンガス発電施設」や、コテージ、
道の駅、マレットゴルフ・パターゴルフ、バーベキュー、ドッグラン、日帰り入浴、食
事処。同敷地には約100名宿泊可能の鉄筋4階建「川根温泉ホテル」も併設されている。
【Data】食塩泉 48.7℃ pH7.8 自噴780ℓ/ⅿ 源泉:茶の里夢の泉笹間渡温泉
浴感:今回、ホテルの湯船ではなく日帰り施設を利用。地形的に冷鉱泉かなと思ったら
49℃近い高温泉。食塩泉の特徴と微黄色の渋さメタンガスを大量に伴う程の成分
の濃さから味わい深い入浴だった。公共でありながら温泉力の素晴らしさに驚く。
参照#① 同じく島田市内公共の温泉施設「田代の郷温泉」 ②長崎県の温泉利用発電施設
③ 静岡県 温泉地 データ・ベース
(静岡県温泉探査・修善寺温泉 筥湯2019.5.24)
いよいよ修善寺温泉入湯。ここ筥湯は二回目の入湯だが、本ブログで初登場なので
初源泉としてカウント、もう15年も前の初入湯。今回、入湯して驚いたのは循環・
塩素投入ながら入浴感は実に心地よいこと。源泉志向にあって温泉管理が向上した。
【Data】単純温泉 60.8 ℃ pH8.7 源泉:修善寺温泉第一貯湯槽初源泉1,041湯目)
浴感:本文も触れたが微かにオーバーフローも確認、湯造りは従前に比較にならな
いほど進化した。伊豆半島の名湯を十分に堪能できたのは嬉しいことだった。
近年著名な温泉地では明治・大正の草創期の浴場スタイルを忠実に再現して
地域に伝承する温泉文化を守ろうとする山代、草津温泉などの動きが目立つ。
文学:修善寺温泉も湯河原温泉同様に多くの文人が集う温泉地であった。その中で
もこの地で人生の開眼をした夏目漱石を取り上げたい。漱石の一生は温泉地
と持病と、文学といった感がある。そうした中で、とうとう「則天去私」と
いう人生観に達したのだ。代表作「それから」に『賽を投げる以上は、天の
法則通りになるより外に仕方はなかった』と記述・その心は、小さな私を去
って自然の導きに従うということであり、その後、胃潰瘍で49歳の命を絶つ。
参考:本物の名湯ベスト100 (講談社現代新書:石川理夫著)記載修善寺温泉43位
参照 # ①山代温泉古総湯(石川県) ②草津温泉御座之湯(群馬県)
③ 静岡県 温泉地 データ・ベース
(2019.5.24 静岡県温泉探査・熱海温泉 福々の湯 竜宮閣 初源泉1,040湯目)
熱海はこの湯に入る為の途中下車。JR熱海駅から海岸方向にあるいて5分だ。
今迄気が付かなかった建物。ついつい海岸地帯の旅館に足がむいてしまうが
温泉評論家からお勧めで足を向けた。大正期の建物が渋い存在感で出迎えた。
【Data】含石膏―食塩泉 76.7℃ pH8.0 源泉:福々の湯(熱海93号)
KEY:大正レトロ、源泉掛け流し、高温湯、貸切、湯守、堀辰雄ゆかりの宿
参考:本物名湯ベスト100-25位 熱海温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
浴感:建物も渋いが、湯殿も渋い。タイル張、壁絵の鯉はなかなかの芸術品
何よりも嬉しいのが熱海の熱い湯がその儘注がれた湯船。日中暑かっ
たが全く気にならない。十分に掛け湯し生湯を味わう。汗が噴き出す。
記録:今回貸切は地階の浴室2室。一室は2~3人、一室は一人が入れば満員
映像紹介は一人用の湯室である。それぞれの壁には骨董品の様な壁絵。
浴後、ご主人と面談。ここも後継者不足のようだ。跡取りがいないと
いう。築80年の建屋は古さで維持するのがやっと。貴重な入浴だった。
日光観光はなにも日光東照宮や中禅寺湖・華厳の滝だけではない。
その先にある日光湯元温泉こそが温泉愛好家の目指す本命観光地。
最終宿泊地の休暇村日光湯元の湯殿は夢の様な温泉風情であった。
【Data】含芒硝・土類ー硫化水素泉 70.3℃ pH6.6 (982湯目)
源泉:奥日光湯開発12,3,4,5,6,7号森林管理署源泉混合泉
浴感:この様な首都圏のリゾート温泉施設では源泉掛け流しは中
々難しいが休暇村日光湯元は超極上の源泉掛け流しで提供。
目の前には小さいながらも美しい湯ノ湖が拡がり木々の梢
に小鳥が囀り渡り、身を包む乳白色の源泉に心が和み緩む
参照:筆者が休暇村グループでお勧めの施設・休暇村乳頭温泉郷
参考:本物の名湯ベスト100‐42日光湯元温泉(講談社現代新書:石川理夫著)