五稜郭タワーから遠く函館山を望む。眼下に元町、函館ベイエリアを従えたその姿は
これといった風情ではないが。この山の魅力が二つある。それは函館港の入船出船の
送迎の山であること。もう一つは『宝石の夜景」と称される日本有数の観光スポット。
日本一の観光スポット:世界最大の旅行口コミ情報サイトが行った『都道府県代表観光
スポット選抜総選挙(ネット選挙:11~12月)で道代表エントリーで日本一と
なった。因みに、青森県代表は『奥入瀬渓流』でエントリーベスト9(47番中)。
(2013.函館クリスマス・ファンタジー紀行 完)
五稜郭の中央部に函館奉行所が近年復元された。木造の独特
の造形は当時としては近代的な建築物だった。正面の櫓がこ
の建物の特徴。見学の団体は、ほとんど台湾の観光客だった。
城郭:稜堡式 城主:江戸幕府 遺構:土塁石垣堀、兵糧庫
指定:特別史跡、日本百名城
参照#①函館タワー眺望五稜郭全景 ②四稜郭(函館市陣川町)
その五稜郭を一望できるのが五稜郭タワーだ。冬空に浮かぶ様は
函館市中央部の文字通りランド・マークだ。久し振りにタワーに昇る。
参考:この五稜郭隣接の函館市図書館で、温泉地活性化研究会主催の温泉セミナーを嘗て開催。
2006年10月に開催された時のインフォーメーション青函温泉セミナー(クリック)
映像:湯の川温泉の老舗:啄木亭の空中展望風呂を一人占め
函館の奥座敷湯の川温泉。いつも日帰りの温泉銭湯を利用だが
今日は一味違う湯体験。前日のクリスマスツリーファンタジー
で、冷え切った身体を温めるには啄木亭の空中展望風呂が最適。
【Data】含塩化土類ー食塩泉 52.6℃ PH7.0
源泉:湯本啄木亭1号井と函館市水道局鮫川井との混合泉
参照#渡島半島 温泉地データ・ベース
映像:「きくよ食堂」ベイエリア店。炉辺風カウンターに陣取り美食
金森倉庫群の岸壁で巨大クリスマス・ツリーの点灯式に参加
寒さと飢えで衰弱しきった者たちは、金森倉庫周辺の飲食店
に散らばる。お目当てはやはり新鮮な海鮮料理と生ビールだ。
映像:岸壁に高さ20メートルの巨大クリスマス・ツリーが出現。
函館金森倉庫群岸壁は激しい雪舞、潮騒、浜風だ。
しかし、どこからともなく人びとが集まって来る。
クリスマス・ファンタジー点灯式は一大イベント。
心には永遠の灯、変わらぬ輝きでありたいツリー。
映像:遥か向うにメモリアル・シップ青函連絡船「摩周丸」が観える
教会のある丘から赤レンガの港へ戻る。凍てついた道は雪と氷で
歩きづらい、でも遥か眼下には海の輝きが見える。港が見える丘。
ここは函館の坂の中でも絶景で名高い。そんな坂道を港にくだる。
所感:絶景とは、何を持って言うのだろう。丘からの道は海岸で途切れ
て海も水溜りの様で広くない遠景の山もただの山並みにすぎない。
そして、中心の摩周丸も動きもしない固定された造形、夫々は中
途半端で欠落。それなのに函館の美観として、人々を惹き付ける。
真実:街が港を中心に栄え人々が行き交い古(いにしえ)の夢が今も息づく。
真理:人間も同じ。美しいのは身体の一つ一つのつくりや機能ではない。
何か欠けていても不具合があっても困難を克服し、清々しく生き
て行く、強い意志があるならば、人は周りの人々を魅了し続ける。
大切なことは形状的完成度でなく精神的完成度。それが真実の美
元町の教会群のなかで、もっとも好きなのがこの教会だ。
別に信者ではないけれど教会の大聖堂の異次元空間が
僕にとっては魂を高揚することが出来る場所なのである。
教派:カトリック
所感:人々の思いが寄り添う建物は神社であれ、寺院であれ、教会で
あれ崇高な空気が漂う。心のパワースポットだ。心が浄化される。
港の見える丘、元町のランドマーク休憩地点がこの建物。
観光散策して疲れたら立ち寄りゆっくりするのもよいし
明治期の洋装体験撮影するもよし、函館湾を観るもよし
指定:国重要文化財、現在は観光施設として一般に公開。
厳冬期の函館はなかなか来ることはない。北海道温泉探査の始まりの地として
ここ数年は通過するのみだった。今回は函館のクリスマスファンタジーが目的
なので冬ではあるが、元町界隈を観光・見聞する。その際便利なのがこの市電。
とかく、冷鉱泉は沸かして入るのが一般的であるが、ここ寒の地獄では、
源泉そのままの状態で入浴する。浴場は混浴であるが、水着着用である。
およそ3分が目安。身体に震えがきたら奥の暖房室でストーブにあたる。
【Data】 単純硫黄冷鉱泉 14℃ pH7.3 源泉:寒の地獄
(湧出量:毎分2.160ℓ(12万石)
参考:本物の名湯ベスト100‐ぬるゆ・冷泉の名湯寒の地獄温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域文化資産No.117(日本温泉地域学会編)
浴感:15℃前後の硫黄分を含む源泉は心と身体を、芯から清浄してくれる
湯壺:⇩
映像:九重星生ホテルの大浴場は白濁源泉で満たされていた。
星生温泉は九重連山の名湯とされる。4種類の源泉を有する。
嘗て、このホテルの露天風呂で眺めた星空の感動が今に甦る。
温泉は何時でも、何処でもこんなに人々を癒してくれるのだ。
【Data】下記混合泉
①単純温泉 94.1℃ PH6.8 源泉:九重星生ホテル(噴気泉)
②単純硫黄冷鉱泉24.1℃ PH5.2源泉:九重星生ホテル(硫黄泉)
筋湯温泉には4つの共同浴場がある。打たせ大浴場、岩ん湯、せんしゃくの湯そして
この薬師湯だ。みな特徴があるが、この薬師温泉の特徴はジックリお湯に浸かれる事。
湯壺はごく一般的な長方形、程よい湯温に身体がゆっくりほぐれていくのを感じる筈。
【Data】食塩泉 76.9℃ PH7.1 源泉:筋湯温泉
解説:薬師湯と岩ん湯浴場は男女交互入浴。一方が男湯の場合、他方は女湯。