八戸市にあるもう一つの放射泉、此処は団地の中にある。市民の憩いの湯である。
金吹沢ラジウム鉱泉同様、その放射泉の数値は県内ではトップクラスだ。しかし、
加温すると放射線は抜ける。 せめて、源泉風呂を設けて欲しいのが本音である。
【Data】単純冷鉱泉(放射泉型)12.2℃ 21.97×10の10乗キューリーラドン/kg
源泉:野馬小屋温泉
参照#同じく八戸市内に在ったラジウム鉱泉「金吹沢ラジウム鉱泉」
映像:診療所と温泉施設が併設、看護師に健康相談する入浴者も(2012.9.30 閉館)
湯上り後、看護婦と語り合う。そんな不思議な光景が。浴場と診療室はロビーで
で繋がっている。健康相談している様子は、青森いや日本でもなかなか見れない。
【Data】泉質:放射泉(単純冷鉱泉)13℃ 青森県では珍しい放射泉
能登半島地震で大被害の能登半島。大好きな渚ハイウェイはどうなっただろう?
らんぷの宿は大丈夫だろうか?、和倉温泉は?心配が渦巻く。そんな中、らんぷ
の宿のご主人がブログで安全・安心の宣言を発信した。良かったの一言に尽きる。
らんぷの宿といえば東北青森県では「青荷温泉」を思い起こすが北陸関西では能登
半島の突端の「よしが浦温泉」だ。群青色の海、断崖絶壁の小さな入り江に綺麗
な宿泊棟、洞窟風呂・・・夜になると海岸線に50ものランプが雰囲気を盛り上げる。
ここは不便が故成功したスローライフ温泉宿。地震で影響が無いとの事何よりだ。
【Data】食塩泉(冷鉱泉)15.1℃ 0.49ℓ/m pH 7.0 源泉:葭ヶ浦温泉
観察:温泉力は残念ながら弱体だが、景観美がそれを補う形。
記録:年間40万件もの宿泊希望(1万3千人/年が限界)だ。
参照#「らんぷの宿」として有名な東北の名湯青荷温泉
天子城・・・てんしじょう・・・変わった名前、建物も古くからの施設、珍しい名前、
風格に吸い込まれて入る。ラジウム温泉との事だが、どうやらラジウム原石を設置し
てるのだろう。古き良き時代の温泉入浴施設。天城山中。さあ、これから天城越えで
三島まで、一気に走るぞ! (伊豆半島一周温泉探査:完)
【Data】泉質不明・・・ラジウム発生機(ラジウム鉱石?)らしきものを湯船に設置💦
参照#静岡県 温泉地 データ・ベース
伊豆は古くは文人、青年など首都圏の学園の若者の手ごろな冒険場所として魅力の
ある場所。娯楽の無い時代、温泉地は歓楽と癒し、自然を楽しむ富裕層の遊びの場、
背伸びする若者が迷い込む、川端康成もそんなスリルなミニ旅行を楽しみ、其の時
の体験が『伊豆の踊り子』。伊豆半島巡りは古き時代の幻を追ったのかもしれない。
・・・車の周遊では踊り子との遭遇は望めない。湯ヶ島は多くの文人、墨客が立ち寄っ
た温泉と文学の里である。井上靖、川端康成、若山牧水、与謝野晶子、梶井基次郎
・・・多くの文学青年が夢を追った。
映像:天城温泉会館「天空瞑想の湯」 泉質:含芒硝石膏ー重炭酸土類泉 45℃ PH8.6
記録:天城温泉会館は2009年3月31日で閉館となった。
青森県弘前市に本社がある津軽中心の地方紙「陸奥新報」のコラムを担当する事
となった。平成18年5月10日から平成19年3月28日迄の間持ちまわりで執筆する。
陸奥新報社のある弘前市は我が郷土でもあり、故郷の知人が見てくれると嬉しい。
記録:筆者が担当したコラムは全5回(タイトルと文末)
第一話「豊かさって何?」
『・・・そして気がつく筈、豊かさって、決して『便利で快適』なことではないと』
第二話「ふるさとあおもり検定のススメ」
『・・・これから団塊の世代が大量に世に放り出される。ちょうどよいではないか。
知識の再確認、知識の吸収、語り部への変身・まさに「老い生いはなそう」だ!』
第三話「守りたい秘湯 入湯記」(下風呂温泉、湯段温泉)
『・・・この様な温泉文化がある事を誇りに思い存続を願う。その為に我々は何がで
きるだろうか? 語り伝え皆で守るしかない ・・・』
第四話「続守りたいもの、守れるもの」(北海道旅行から)
『・・・羅臼岳を背に、知床峠から目の前に、失われた北方領土。国後島が望める。
これこそ、守りたい、守るべきもの。』
第五話「守る・伝えるためのアプローチ」(はこだて検定を受験して)
『・・・公的テキストを購読し、学習し、問題を解くことによって「ご当地」を再
確認する。自慢できる。伝えたくなる。そして観光客は訪問してみたくなる。』
板柳町から浪岡青森を抜ける郊外の県道沿いにある。昭和三十年代の公衆浴場がそのまま残る。
忽然と目の前に現われた。看板はなく地元の人しか知らない。たまたま、側溝の湯気に反応の
結果の発見。人気の無い入り口を入ると昭和の世界。裏の家のおば~ちゃんが番台に。タイル
風景壁画、カランから源泉ジャウジャウ。4~5人も入れば満杯、良質の源泉が溢れ街中~秘湯!
【DATA】食塩泉 41℃ PH7.8 源泉:三千石温泉
聞取:昭和38年の開湯、兎も角何にでも効力がある?何時までやれるか?、建物も古いし・・・
頑張れおばあちゃん!!
感想:地域の守り湯、夢・癒しの湯・・・守りたい。
詳細:温泉好きの方、ファンの方は是非、味わって欲しい。営業時間14:00~20:00
休業:以前から危ぶんでいたが、とうとう施設老朽化で休業した(2013年5月確認)
天城越えという歌謡があったが、春嵐の峠越えは伊豆でさえも厳しい。
ご覧の『瞽女観音』は、旅芸人の瞽女の一行がこの峠で大雪にあって
凍え死んだ事を弔い祀ったと言う。春の雪はこの地でもなお恐ろしい。
記録:標高1,407m 天城山は連山(遠笠山、万次郎岳、万三郎岳、猿山、
十郎左衛門山、長九郎山)の総称である。伊豆半島山系、成層火山
文学:天城と言えば、川端康成の「伊豆の踊子」上掲の旅芸人の物語
帝大生との淡い恋情物語は、この天城越えの旅芸人と温泉場が
あればこそであった。名作の舞台装置そのもの伊豆半島天城山。
百名山:山岳作家深田久弥の名作「百名山」に掲載NO.73の一文
『・・・私は静かな天城山中で一夜を明かすつもりでいたが・・・
余りの寒さで挫折した。・・・温泉に恵まれていることも・・・』
温泉#伊豆天城の温泉の中で筆者が選ぶのは、修善寺温泉『筥湯』
西伊豆の鄙びた漁村からいよいよ修善寺を目指す。そのためには峠越えだ。
坂道を登りきり、ふと潮風が恋しくなり振り返る。其処には名山富士山が
駿河湾越しに聳えていた。残雪は暖冬で極端に少ない。『フジヤマ』万歳。
富士山を色んな角度、地域から展望したが、ここも一番好きな風景の一つ。
大和証券青森支店5階ホールでカルチャー・セミナーが開催された。参加者は約60名。
今年最初の社会貢献では驚きの参加者である。40代~70代の男女なによりもビックリ
なのは一時間の講演の間、熱心に聴講してくれた事。皆温泉好きな人ばかりなようだ。
講演が終わってから、暫く質問攻め、小生の著書?<東北じゃらん、ダイヤモンド社)
の入手方法、浅虫温泉の旅館の選び方やら、変わった温泉の質問など皆さん知識の吸
収に熱心。「温泉は地球の素敵な贈り物」を合言葉に盛況裡に温泉塾・セミナーが終了。
大和証券の担当の方ご苦労様でした。機会がありましたら第二部を開催したいですね。
映像:大和証券5階ホールで講演する泉研代表 。演題は『温泉の楽しみ方』用意した
資料の半分も講演できなかった程の熱弁・盛況。浅虫『椿館』様のご好意によ
り、『温泉タマゴ』、『源泉コーヒー』を味わいながらの聴講。
伊豆半島を西側に抜ける。もう輝く温泉地はなくなる。地味ながら駿河湾沿いの景勝を
見ながらの入浴はまた風情がある。中でも抜群の露天風呂がある。それは堂ケ島漁港の
高台にある『沢田公園露天風呂』。眼下は大波・小波打ち寄せる断崖絶壁。この地域が
経営?4~5人も入れば満員。勿論男女別。・・・外洋の夕日は絶景だった!大満足だ。
【Data】含石膏‐芒硝泉 52.4℃ pH8.8 源泉:仁科・堂ヶ島5号・仁科・堂ヶ島16号
映像:下加茂温泉銀の湯会館の敷地内のかわら湯に入り詠んだ幸田露伴の歌碑
「風さむく
松にはふけど湯のやまの
かひには梅のはやさきにけり」
南伊豆町下加茂温泉は鄙びた温泉地。スローな雰囲気の温泉地を流れる青野川
の土手の菜の花と、可憐な河津桜の景観は南伊豆のもう一つの顔。下賀茂温泉
をこよなく愛した文人幸田露伴はとりわけ河原の露天風呂を好んだそうである。
映像:構内には下田開港の歴史上の人物肖像(ペリー・ハリス)が掲げられ異国情緒溢れている。
下田。このなんとも懐かしい名称。誰もが歴史で習ったペリー来航の地。北海道函館と共に
日米和親条約により開港された。この地も歴史とロマンの町だ。下田市内には蓮台寺温泉・
河内温泉・白浜温泉、観音温泉が点在する。心地良い潮風に誘われ、いで湯と歴史の街散策。
路線:伊豆急行線 地上駅 乗車客:一日1,619人(降車客含まず、2017年)
青森県津軽地方は温泉の宝庫である。勿論、自然湧出は数少ないが。温泉発削に耐え
得る豊富なマグマ層が地下にある。鳥海火山帯と那須火山帯との本州終焉の地津軽は
両火山帯に挟まれる。この地理・地形学的地層が豊富な熱源を地下から供給すること
となる。 その地上の発露が岩木山、八甲田山といえば一般の方も得心するだろう。
この津軽で久々に豊富な湯量の温泉を確認。それは広田温泉、もう大分以前の入湯だ
が今日入湯してびっくり。スッカリ改装された浴槽は溢れんばかりの天然温泉。久々
の湯量まるで今は無き目屋の国吉温泉をこじんまりとした風情。映像でも確認できる
だろう奥湯口から文字通りドバドバの掛け流しである。計測温度は湯口で43度。西北
の名湯の一つだ。温泉銭湯で本物の温泉を味わえる幸せ此れが奥津軽の温泉力なのだ!
【Data】食塩泉 48℃ PH7.8 源泉:広田温泉
特筆:奥にもう一つ浴槽湯温28度、最初は冷たいが暫く入るとなんとも心地よい冷泉。
経営:伝説の温泉百沢温泉やあたご温泉のオーナー「オーケー製菓」さん。三つの湯に
共通の温泉経営哲学が感じられる。勿論ロビーでは煎餅などが販売されている。