松葉の湯(野沢温泉 13の共同浴場の一つ)
【北信越(野沢温泉)温泉探査 紀行 2023 (2023.06.3~5)】
野沢温泉外湯巡り三湯目。他の共同浴場同様に木造の湯屋造り、湯船は御影
石造りで松葉民宿街の中心部にあり、昔矢場があったところ。的場がなまっ
て松葉になったとか、一階部分は洗濯場コンクリート段を登って二階の浴室。
湯感:湯船は桝状の小さなものなので、混み合った時の鮮度率にやや不安が。
【Data】 単純硫黄泉 70.8℃ PH8.6 源泉:大釜・御嶽混合泉
(源泉入湯累積 1,195湯目)
参考:本物の名湯ベスト100‐4 野沢温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域自然・文化資産NO.74「麻釜」泉源地帯と「大湯」共同浴場
(日本温泉地域学会編)
参照#①野沢温泉外湯(共同浴場)めぐり ②北信越(野沢温泉) 温泉探査 紀行
映像:切明温泉、中津川の河原湯、my野湯に浸かる温泉メイト
切明温泉 野湯 北信越(野沢温泉村)温泉探査紀行2023
久し振りの野湯探査。秋山卿中津川河岸は自分の湯船をスコップで造り温泉
を楽しむことが出きる。今回の訪問時には誰もいなかった。自分湯の形跡が
あったが、かなり荒れていていた。そんな中、手頃な湯壺を修復し野湯体験。
【Data】含芒硝・石膏-食塩泉 49.0℃ PH7.9 源泉:切明温泉
(源泉入湯累積 1,191湯目)
記録#筆者がこれまで味わった感動の野湯
(野湯定義 ➡ 湯船は自然を利用し、屋根・脱衣場無し)
①岩尾別温泉 三段の湯 ②カムイワッカ 湯の滝 ③和琴温泉 桂月の湯
➃平田内温泉 熊の湯 ⑤猿倉温泉 赤倉野湯 ⑥焼山 硫黄採りの湯
⑦川原毛地獄 大湯滝 ⑧尻焼温泉 河原野天風呂
参照#①北信越(野沢温泉)探査紀行 ②切明温泉の入浴温泉施設「雄川閣」湯殿
映像:二階建てのビジネスホテル風の旅館浴室はマニアをそそる薄茶色の湯。
by公式HPより 中条温泉(北信越(野沢温泉村)温泉探査紀行2023)
4湯目温泉は中条温泉。残念ながら玄関口でいくら呼んでも応答無。心残り
のまま、次の温泉地に向った。帰省後ネットサーチしたら案の定、暖色系の
適温適質、当地では貴重な温泉施設と確認。逃がしたドジョウは大きいかも💦
【Data】 単純温泉 37℃ PH8.0 源泉:中条温泉
情報:栄村振興公社が運営している(なるほど納得)、1990年開業浴場に
5㍑ 毎分の加温源泉が掛け流しされているという。やや鉱物香もす
るらしい。薄茶色、湯の花、苗場山眺望、13:00~20:00 500円
参照#北信越(野沢温泉村)温泉探査 紀行 2023
【静岡県温泉探査・梅ヶ島温泉編 2019.5.27】
梅ヶ島温泉郷での全日程を終えて旅立ちの朝、分宿した学会員の確認の役割で投宿外の
旅館に立ち寄る。女性陣が投宿したお宿は女性好みの湯殿が点在していた。中でも興味
を引いたのが畳敷きに樽風呂が三つ配置された湯室。おしとやかに入るに相応しい湯殿。
【DATA】単純硫黄泉 38.2℃ PH9.6℃ 源泉:梅ケ島温泉混合泉
浴感:この旅館のコンセプトは武田信玄の隠し湯に因んで、風林火山。その中の「風
(ふう)の湯」の浴室は畳敷き。浴感はやはり「和」。しなやかな湯心地である。
参照#同じく梅ヶ島温泉12のお宿の中の名物女将がいる旅館いちかわの湯殿
【静岡県温泉探査・梅ヶ島温泉郷 2019.5.26】
「オクシズ」・・・・奥静を平仮名にした途端、なにやら不可思議な魅力を感じる呪文の響き。
そう、静岡市葵区梅ヶ島温泉郷一帯である奥座敷の名称だ。今回、日本温泉地域学会の
総会・研究発表会が開催された温泉郷。その中で、公共の湯がここの新田温泉黄金の湯。
【Data】重曹泉 29.5℃ pH9.0 源泉:梅ヶ島新田温泉2号泉(源泉入湯1,050湯目)
浴感:視察はモノクロラミン消毒管理システムだが抜け出して湯殿観察挙行。程よい管
理の内湯・露天風呂は温泉を楽しむには十分。嬉しいのが掛湯で源泉を味わえる
事、場所柄地域民も観光客も一緒の利用機会が多いから地元民優先で楽しみたい。
旬食:本施設併設食堂「黄金の里」で提供している郷土料理
わさび丼(梅ヶ島地域の特産わさび使用)、きびめし(五穀のきびと白米炊き)
指定:梅ヶ島温泉郷(梅ヶ島温泉、新田温泉、コンヤ温泉、金山温泉)は2017年に環境省
より大館ぐるみ温泉郷(秋田県)湯郷温泉(岡山県)と共に国民保養温泉地に指定された。
【静岡県温泉探査・梅ヶ島温泉郷 2019.5.26】
静岡2日目の温泉探査は日本温泉地域学会の手配の二つの温泉施設を見学し学会会場の
梅ヶ島温泉に辿りつく。JR静岡駅から静岡郊外を抜け、安倍川沿いに北上すると最初に
辿りつくのがコンヤ温泉。国民保養温泉地梅ヶ島温泉郷の玄関口にあるおもてなしの宿。
【Data】単純硫黄泉 31.7℃ pH10.3 源泉:コンヤ(大ノ木)梅ヶ島コンヤ2号
(初源泉入湯1,049湯目)
鑑定:映像の露天風呂は安倍川の岩を配置した初代オーナーの手作りだそうだ。そこに
注がれるPH10という強アルカリの源泉は言わずと知れた「美肌の湯」。肌スベだ。
【静岡県温泉探査・島田市田代の郷温泉伊太和里の湯 2019.5.25 】
静岡県島田市の温泉施設。規模の大きい公共が担う施設である。公共だから出来た。
集落が点在する小高い丘の上に突如として現れたといって良いだろう。この温泉の
起因はともかく、館内に入り「満天の湯」名称のお湯を味わう。地域の方々は幸せだ。
【Data】含重曹―食塩泉 43.4℃ pH8.2 源泉:島田田代温泉(1,046湯目)
浴感:田代地域は温泉らしきものは無く、この施設が無ければ山村部の人達は温泉
を楽しむ事は出来なかっただろう。その意味で、程よく管理された温泉施設
は交流の場、健康の場、そして癒しの場を提供している。素晴らしい取組だ。
参照#同じく公共が担う温泉施設で成功している長野県の松代温泉国民宿舎松代荘
【静岡県温泉探査・藤枝市 2019.5.25再掲】
いよいよ静岡県中央部の温泉探査に入る。静岡県と言えば、熱海温泉、修善寺温泉
を中心とした伊豆半島の温泉が思い浮かぶが、静岡の友人の案内で訪れたのが藤枝
の「志太温泉 潮生館」。館内を巡り、ご亭主の丁寧な説明で静岡の秘湯と確認する。
【Data】食塩泉(冷鉱泉・強食塩) 19.1℃ pH7.4 源泉:志太元湯 志太1号
KEY:源泉掛流、強塩泉(Na+4520㎎/㎏)、自噴(10.8ℓm)、微黄色、登録文化財
浴感:源泉井戸に沸々とメタンガスを伴い湧出する濃厚な冷泉。料理の味付けも
源泉で足りる程の強塩泉は入浴時には皮膚の洗浄、浮力効果によるリラク
ゼーションなど身体に優しい。そして登録文化財の館が精神をゆらり癒す。
参照#同じ静岡県内で文化的な外観を保つ、伊東市指定登録文化財東海館の外観
参照#志太温泉 潮生館公式HP
(静岡県温泉探査・修善寺温泉編 2019.5.24)
伊豆修善寺温泉の最後は静岡の友人のお勧めの地域湯(神戸の湯)の訪湯だ。此処は四時
からなので、先に筥湯と独鈷の湯、そして修禅寺、指月殿、桂川河岸竹林散策路などの
観察を済また。帰りのバス時刻を確認入浴。四時きっかりだったがやはり先客が居た💦。
【Data】単純温泉 60.8℃ pH8.7 源泉:混合泉(修善寺温泉第一貯湯槽) 初源泉1,042湯目
記録:修善寺温泉の集中管理方式 概要 配 湯 所 ・・・第1配湯所、第2配湯所
源泉井戸・・・菊屋・小山泉、白井泉、白井田泉、桂川2号泉、双重泉、瑞泉、仁泉
泉質・・集中管理方式で一見泉質が同じと考えられがちだが、中継地点の源泉投入
で、配湯所ごとに微妙に泉質が異なるのでそれを感じ取るのも楽しいはず。
浴感:ちいさな半楕円の湯船に源泉を落とし込むパイプがあり、源泉は止められていた。
それ程熱いのだ。肌計測では45℃以上、しかし地元民の手前、水も入れられずに
掛水をして入浴。地元民はこれくらいの熱さに入れないのか?という顔付だった。
もとより、筆者はこういった源泉投入の湯船に加水入浴などもうとう考えないが。
参照:日本の極湯・秘湯100選 2.共同系30選(共同浴場・公衆浴場非営利)
(静岡県温泉探査・熱海編 2019.5.24)
映像:熱海温泉の500余りの源泉の中の一つ福々の湯源泉に直接触れる事が出来る手湯
今日の熱海温泉はワンポイント立ち寄りであった。温泉評論家のお勧めの宿の貸切湯に
入浴したい一心で新幹線車上から予約の確認をしての立ち寄り。宿のご亭主との面談も
果たし、熱~い熱海の源泉を堪能した後、源泉井戸を確認して熱海のミッションは終了。
【DATA】含石膏―食塩泉 76.7℃ pH8.9 源泉:福々の湯(熱海93号)
参照#足湯とセットになっている「手湯」(福島県飯坂温泉・旧堀切亭)
Mémoire :まったり入浴「共同浴場 薬師の湯」(村杉ラジウム温泉)2012.09.09
新潟県に勤務している温泉仲間の手配で日本四大ラジウム温泉の五頭温泉郷を訪問
ラジウム温泉はその性格から高温泉は得難い。何故なら高温になるとラジウムの多
くは揮発してしまうからだ。成分を味わうには25~6℃の源泉にジックリ浸かる事。
【Data】単純放射能泉 26℃ PH8.0 源泉:薬師の湯:483.0L/min(自噴)
ラドン (Rn) 744.2×10 -10乗 キューリー /kg (204.7マッヘ /kg)
効能:放射線のホルミシス効果
指定:2016年に環境省により「国民保養温泉地」に指定されている。
参考:本物の名湯ベスト100‐ぬるゆ・冷泉の名湯村杉温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
参考:日本三大ラジウム温泉(玉川温泉、三朝温泉、増冨ラジウム温泉)に加えて
この村杉ラジウム温泉(五頭温泉郷)を加えて四大ラジウム温泉ともいわれる。
参照#玉川温泉(秋田県)、三朝温泉(鳥取県)
新湯温泉神社の手前にある共同浴場が「中の湯」。その昔、さらに上の神社近くに
「上の湯」があったのでこの名がついたらしい。この湯は湯量が豊富で換水率も良
く綺麗な湯殿だ。訪問時、若いパパと女児が一生懸命湯もみをして適温にしていた。
【Data】酸性硫黄温泉(硫化水素型) 68℃ PH2.6 源泉:共同噴気泉(奥塩原新湯名中の湯)
参照:本物の名湯ベスト100‐21塩原温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)
むじなの湯は寺の湯の道路向かいのがけ下にある。新湯温泉では一番人気の共同浴場
だが、三つの共同浴場の中では一番湯量(湧出量)が少ないのが気になる。このよう
な共同浴場は高い人気度と衛生度は反比例する。岩から染み出る源泉を大切にしたい。2.4
【Data】酸性含硫黄-アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)59.2℃ pH2.4 源泉:むじなの湯
参照:本物の名湯ベスト100‐21塩原温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)
記録:9時開湯であるが、施錠されていた。この共同浴場は旅館街で管理して宿泊者
は無料で入れる。既に浴衣の方が何人か来たが帰っていった。管理が不十分。
映像:奥塩原新湯温泉 共同浴場「寺の湯」の混浴湯殿。左半分は未だ生湯で対照的。
南会津の温泉地からいよいよ塩原温泉郷に至る。第30回日本温泉地域学会開催地だ。
その塩原温泉の深部に突入。奥塩原の共同浴場を巡る。温泉地名「奥塩原新湯温泉」
数軒の旅館・ホテルの周辺に3つの共同浴場がある。朝一番で訪問し、入湯を果たす。
【Data】単純酸性硫黄温泉(硫化水素型) 65.8 ℃ PH2.8 源泉:寺の湯
参照:本物の名湯ベスト100‐21塩原温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)
由縁:奥塩原「硫黄山」のすぐ下にある共同浴場。昔、この地に「円谷寺」という
お寺があり、その境内には温泉の浴場があった事から「寺の湯」と呼ばれた。
浴感:3つの浴場の内、最初に入ったのがこの寺の湯。一番風呂だったので激熱で
湯仲間全員で湯もみをして、ようやく入湯を果たした。本物の温泉のあかし。
事件:この共同浴場で事件が起きた。ユニクロのダウンを脱衣場に忘れて(浴後暖)
一時間後に再度立ち寄ったら無くなっていた。観光地では忘れたらもう無く
なる事は覚悟だが、鄙びた温泉場なのでヒョットしたらの期待を裏切られた。
静岡の友人と訪問したのが梅ヶ島温泉旅館いちかわ。ここの名物女将さんに梅ヶ
島温泉の発祥洞窟井戸を案内してもらい帰りにがけに映像の湯船でサッパリした。
【DATA】:単純硫黄泉 38.2℃ PH9.6℃ 源泉:梅ヶ島温泉混合泉