今年も沢山の温泉地の方にお世話になりました
2013年、行く年を惜しみ、来る年に期待をかける。今年も様々な湯体験をした。
人生の中で温泉が占める割合は少ないが、後半になると 100%の依存率となる。
今年の温泉の締め括りは奇跡の湯とも思われる奥湯の郷の コバルトブルーの湯。
【Data】食塩泉 99℃ PH8.8 メタ珪酸234㎎ 源泉:奥湯の郷自噴(451ⅿ)
参考:本物の名湯ベスト100‐14湯布院温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域自然・文化資産No.109(日本温泉地域学会編)
解説:温泉が食塩泉ながら透き通ったコバルト色を呈するのはやはり含有成分に
メタ珪酸を有するから。メタ珪酸ガラス成分が光の青い部分を通すらしい。
青の虹色温泉と言ってよい。メタ珪酸成分を234mg含有、奇跡を起こす。
九州由布院の秘湯:奥湯の郷は高温泉でもある。優しい湯面にだまされて
入ったら激熱を経験した人も沢山だ、そこで、この湯感を損なうことなく
温度を下げる工夫がこれ。笹を幾重にも組んでその上部から源泉を流込む。
解説:㈱ユーネットのオーダーメイド装置で『湯雨竹(ゆめたけ)』という
映像:温泉探査中、偶然見つけたのが湯布院から阿蘇へ向かう途中のクルーズ・トレイン。
知ってるだろうか?日本で一番高い列車旅行。その名も『七つ星列車』
クルーズ・トレインななつ星in九州、これが正式な名前なのだ。JR
九州がプレゼンの豪華列車旅行。2泊3日で一人部屋がなんと125万円
九州温泉探査は二日目も快調に進んだ。山岳部を下り平野部に
温泉仲間の記憶を辿り、麻生釣温泉を探す。もう嘗ての湯小屋
はない、しかし、とうとう貸切温泉施設『亀山の湯』を探し当てた。
泉質:単純温泉(弱アルカリ性) 38.9℃ PH8.1
豊礼の宿から移動し、二日目の温泉探査に着手。先ずは近場からだ。更に
上の共同浴場を目指す最上部に五、六軒で共同管理しているジモセン発見。
【Data】単純温泉 44.5℃ PH6.5 源泉:はげの湯温泉
解説:「ジモセン」は地元民専用浴場の呼称、基本この浴場に一般は入れない。
自炊の温泉宿『豊礼の湯』のご主人から差入があった。
木の香薫る新鮮椎茸だ。栽培椎茸とは違い自由奔放
な成長ぶりはご覧の様な巨大椎茸、味も格別であった。
今日の自炊宿:豊礼の湯に不思議な色の温泉が湧いている。青白濁湯だ。
先ずこの湯に入ってくつろいでから本日の晩御飯造りに入ることとした。
湯船右手に小国富士と言われる涌蓋山を望むことが出来る。名山名湯だ。
【Data】食塩泉 96.5℃ PH8.36 青白い濁り湯 源泉:豊礼の湯
考察:何故青白い色彩を呈するのか諸説あるがメタ珪酸を154㎎含有。
このメタ珪酸が光化学反応で湯に青色を帯びるというのが通説。
映像:山川温泉の共同浴場。先客は写真を撮るというと快く開けた。
九重連山を大分県、熊本県境を温泉を求めてひた走り今日の最後の
はしご湯は山川温泉。涌蓋山中の北里にひっそりと湧ている名湯に
九州の温泉力のすごさを肌で感じとる。山峡の秘湯は名泉の極みだ。
【Data】単純硫化水素泉 55.1℃ PH6.47 源泉:山川温泉
映像:小国町北里地区は北里柴三郎の生家周辺。北里大学のふるさと。
名湯を探し歩き、急に視界が開けた。なんという景色であろうか
遥か彼方に涌蓋山、手前にアーチ橋。周辺に段々畑、小川、森林
これは何処かで遭遇した懐かしさに誘われる美しい日本の景観だ。
標高:1,500m 山系:独立峰 種類:成層火山(溶岩ドーム)
愛称:湧蓋山は地元では小国富士とも呼ばれている。
指定:旧国鉄宮原線堂山橋梁は登録有形文化財(建造物)
記録:北里柴三郎は近代医学の礎を築いた北里大学の学祖である。
参照#山麓に湧出するわいた温泉郷はげの湯温泉豊礼の湯
映像:さすがに温泉プロの集団、脇道にそれても奴留湯温泉の共同浴場をゲット。
温泉仲間五人の九州湯の旅は続き、楽しい。何の利害もなく純粋に温泉で繋がる
オヤジ旅行は夫々のプロの旅でもある。温泉評論家、温泉達人、ジャーナリスト、
温泉地域活性化支援、温泉地研究家は夫々の立場の一線で活躍している人びとだ。
【Data】単純硫黄泉 38℃ pH6.17 源泉:奴留湯(ぬるゆ)温泉
感動:湯船から、絶えぬ流れとなって、溢れ出る奴留湯源泉に感動
厳冬期の函館。函館戦争の主舞台がこの五稜郭。お城とは言えない全貌。
日本で最初で最後の西洋式城郭。函館タワーからの眺望はまさしく星型。
歴ガールに人気の土方歳三が立てこもり北海道独立パワーを発したspot。
参照:五稜郭(函館奉行所 北海道函館市)
参照:土方歳三像(函館市 五稜郭タワー)
映像:秘湯福元屋の人気湯がこの壁沿いに設置された洞穴風呂である。
久し振りの混浴秘湯である。今日本では混浴そのものが珍しくなった。
今日訪ねた壁湯温泉福元屋では共同浴場も隣接されているが何故かご
覧の奥の混浴岩風呂に旅館さん宿泊カップルや観光客が集まっていた。
【Data】単純温泉 39℃ PH7.9 源泉:旅館福元屋
参考:本物の名湯ベスト100‐55九重温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)