(静岡県温泉探査・熱海編 2019.5.24)
映像:熱海温泉の500余りの源泉の中の一つ福々の湯源泉に直接触れる事が出来る手湯
今日の熱海温泉はワンポイント立ち寄りであった。温泉評論家のお勧めの宿の貸切湯に
入浴したい一心で新幹線車上から予約の確認をしての立ち寄り。宿のご亭主との面談も
果たし、熱~い熱海の源泉を堪能した後、源泉井戸を確認して熱海のミッションは終了。
【DATA】含石膏―食塩泉 76.7℃ pH8.9 源泉:福々の湯(熱海93号)
参照#足湯とセットになっている「手湯」(福島県飯坂温泉・旧堀切亭)
≪ 入浴速報:演歌が流れる地元名湯 玉勝温泉(青い森鉄道上北町駅前) 2019.7.28 ≫
約3ケ月振りの入湯。昨夜の南郷 サマー ジャズ フェスティバルでかいた汗を流すべく、朝湯に立
ち寄る(此処は5時から営業している)。玄関に牛の像があった。前日は丑湯だそうで
朝はその名残りなのだそうだ。B G M は演歌絶好調だ、「雪国」を口ずさみながら入浴。
【DATA】単純温泉 47.5℃ pH7.6 源泉:玉勝の湯 湧出336ℓ/m
計測:奥・手前共41.8℃ 水風呂18.8℃ 入浴累積51回
KEY:駅前、演歌、竹篭、源泉掛流、超音波水流、水風呂、押バネ蛇口、丑湯
浴感:ふだん着の温泉という言葉がピッタリ当てはまる。夕方の混み合う時間帯には感
じられなかった「包み込む」湯心地はさかた温泉に通じるものがある。さかた温泉
は混み合っても持続するから一枚上手。演歌がながれる温泉施設ではここが極上。
参照#①同じ青い森鉄道の沿線で個性的な温泉の「姉戸川温泉」
②JR東日本鉄道沿線ふだん着の温泉「たらポッキ温泉」
③県南地方で筆者がお気に入りの七戸町の「さかた温泉」
④八戸市南郷地区開催「南郷サマーJAZZフェスティバル」
≪ 鑑賞速報:第30回南郷サマーJazzフェスティバル (八戸市南郷カッコーの森) 2019.7.27 ≫
夏だ!暑い!夏休みだ!キャンプだ!・・・ときたら、今年は第30回南郷サマージャズフェスティバル。
第一回の南郷村Jazzフェスティバルから数えて今年は30回を迎える。当時南郷村の陸上競技場は
無料開放だったのでキャンプをしながら生ビール片手にジャズ演奏を聴くのが楽しかった。
(↑八戸市南郷地区のカッコウの森エコーランド野外ステージに詰めかけたJazzファン約2000人)
(↑夕方7時からの渡辺貞夫クインテット2019の熱演:デーリー東北デジタルより)
30年後、なかなか来れなかった南郷サマージャズフェスティバルに漸く戻って来た。環境も激変し
南郷村は消滅(八戸市と合併)、道の駅ができ、Jazzの館ができたりで集客施設が整備され
進化した。しかし本日大トリの渡辺貞夫の演奏は昔のまんまだ。道の駅車中泊でJazz堪能。
感動:日本のトップジャズメンの生演奏を大好きな生ビールを飲みながら聴ける!こんな
幸せなことはない。しかも、今日は本イベントが始まって以来30回という節目の日。
KEY:渡辺貞夫・真夏の夜の音楽祭・芝生で生ビール・ジャジーなひと時・道の駅車中泊
考察:このイベントが始まった1990年代は盛んに地域おこしという地域振興策が持てはや
された。たくさんの自治体が手掛ける中、今なお残り持続し、人気を得ているイベ
ントは極少ない。南郷サマージャズフェスティバルはその中の一つ。 ほゞ一日中のイベント。
【静岡県温泉探査・熱海編 2019.5.24】
映像:熱海温泉老舗温泉旅館竜宮閣の玄関に掲げられた堀辰雄の色紙・写真類
熱海温泉と堀辰雄・・・・意外な組み合わせ。堀辰雄といえば透明感のある繊細な小説家
というイメージ。太宰治、山頭火や中原中也のような無性に寂しい孤立的な文人では
ない。それが熱い源泉、夏のイメージ熱海温泉の竜宮閣に立ち寄る・・・この宿の縁戚。
色紙:竜宮閣現在のご主人の母上が堀辰雄と再従姉弟という関係がこの宿のゆかり。
『 向日葵は 西洋人より 背が高い
軽井沢にて 辰雄 』
解説:堀辰雄と言えば、サナトリウムで繰り広げられる物語「風立ちぬ」を思い起す
学生時代にはちょっと苦手な作風(か弱い、そんなイメージ)であった。堀辰雄
自身も肺結核を患っておりサナトリウム生活を送っている。その時の揮毫かな。
参照#熱海温泉 竜宮閣 福々の湯
≪ 入浴速報: 川部温泉ふれあいセンター(田舎館村川部) 2019.7.19 ≫
15年振りの入浴だ。昨年、レジオネラで一時休業したがこのくらい
豪快に掛け流しされてても浴槽内外のぬめりフィルムを除去しないと
レジオネラ菌の増殖は防げない。豊富な流入で気持ちいい湯なのだが。
【DATA】食塩泉 43.2℃ pH8.6 源泉:川部温泉
KEY: 源泉掛流、美肌湯(アルカリ性)、自動台秤、6~22:00(老人無料入浴9~15:00)
考察:レジオネラ菌で被害が確認されてレジオネラ菌対策が徹底されるきっかけと
なったのが宮崎県日向市の「日向サンパーク温泉「お舟出の湯」の長期間で
大規模なレジオネラ菌感染による人的被害が発覚してからであった。約三か
月間、感染者総数295人、死者8人さらに日向保健所の衛生環境課衛生係長
の自殺という悲劇的な結果となった。この施設は、最新式の循環・消毒設備
を備えたものだったが、それ故の過信・ずさんな管理・指導が原因であった。
これ以降、行政は掛け流しの公的施設や大きな浴場に行政指導を強め、循環・
消毒の温泉施設が増えることとなった。そもそもこの事件の問題は最新設備
の管理が問題なのであって、決して掛け流しが原因ではなかったのだが・・・。
公共の共同浴場は殆どといって良い程、味わい深い掛け流しから循環・消毒
の施設に変わっていったのはこの事件を過大に忖度した行政指導とも思える。
レジオネラ菌対策は、お湯の使いまわしを避け(毎日入替)、表出配管口
の掃除(ぬめりフィルムの除去)、湯船、床などの清掃の徹底に尽きるのだ。
決して最新設備( 循環・消毒 )は安心ならないということを肝に命じたい!
さらに、多くが飛沫(バブル流)の経口感染だったことからバブル発生機や
ジェット水流などの余計な設備は避けるべき。シンプルがベストな衛生環境。
(静岡県温泉探査・熱海編 2019.5.24)
熱海温泉竜宮閣の湯殿はかなり古びて懐古的にいいのだがなかなか厳しいものがある。
その中で一点芸術的な価値を見出したのがこの中湯殿の壁絵だ。これこそ、銭湯壁画
の原型ともいえるだろう。田子の浦に浮かぶ富士山壁絵がこの旅館の往時を忍ばせる。
所感:この壁絵の富士山を今回の探査旅で実際に観察可能だ。この画像を観ていると
どうしても口ずさみたくなる歌がある。万葉集に歌われた山部赤人短歌(反歌)。
『 田子の浦ゆ うち出てみれば真白にぞ 富士の高嶺に雪はふりける 』
小倉百人一首(新古今和歌集)では
『 田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ 』
参照:東海道新幹線のぞみ車窓から瞬時に見える冨士山の高嶺(富士川鉄橋)
(2019.5.24 静岡県温泉探査・熱海温泉 福々の湯 竜宮閣 初源泉1,040湯目)
熱海はこの湯に入る為の途中下車。JR熱海駅から海岸方向にあるいて5分だ。
今迄気が付かなかった建物。ついつい海岸地帯の旅館に足がむいてしまうが
温泉評論家からお勧めで足を向けた。大正期の建物が渋い存在感で出迎えた。
【Data】含石膏―食塩泉 76.7℃ pH8.0 源泉:福々の湯(熱海93号)
KEY:大正レトロ、源泉掛け流し、高温湯、貸切、湯守、堀辰雄ゆかりの宿
参考:本物名湯ベスト100-25位 熱海温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
浴感:建物も渋いが、湯殿も渋い。タイル張、壁絵の鯉はなかなかの芸術品
何よりも嬉しいのが熱海の熱い湯がその儘注がれた湯船。日中暑かっ
たが全く気にならない。十分に掛け湯し生湯を味わう。汗が噴き出す。
記録:今回貸切は地階の浴室2室。一室は2~3人、一室は一人が入れば満員
映像紹介は一人用の湯室である。それぞれの壁には骨董品の様な壁絵。
浴後、ご主人と面談。ここも後継者不足のようだ。跡取りがいないと
いう。築80年の建屋は古さで維持するのがやっと。貴重な入浴だった。
(静岡県温泉探査・熱海編 2019.5.24)
駅前に足湯があるのは全国の温泉地では多々あるが新幹線駅前では筆者見聞ではここ
だけ。その名も駿河の国らしい「家康の湯」今日も沢山の観光客が足湯を楽しんでいた。
この光景で一気に熱海温泉入浴の意欲が湧いてくる。今日のお目当ては決まっている。
【DATA】含石膏―食塩泉 74.3℃ pH7.09 源泉:熱海389号泉
参考:🚉駅(空港含)もしくは駅前に足湯がある温泉地の駅(色付きは筆者入足済湯)
川湯温泉駅 (釧網本線)、摩周湖駅(釧網本線)、浅虫温泉駅(青い森鉄道)
大鰐温泉駅 (奥羽本線)、鳴子温泉駅(陸羽東線)、ほっとゆだ駅(北上線)
磐梯熱海駅(磐越西線)、湯本駅(常磐線)、鬼怒川温泉駅 (東武鬼怒川線)
湯田中駅(長野電鉄)、上諏訪駅(中央東線)、白馬駅(大糸線)、春日居町駅
(中央本線)、城ケ崎海岸駅(伊豆急行線)、伊豆高原駅(伊豆急行線)、伊豆
大川駅(伊豆急行線)、伊豆熱川駅(伊豆急行線)、伊豆急下田駅 (伊豆急行線)
焼津駅(東海道本線)、しらかば平駅(新穂高ロープウェイ)、嵐山駅(京福電
気鉄道・有料)、木津温泉駅(北近畿タンゴ鉄道)、浜村駅(山陰本線)、城崎温
泉駅(山陰本線)、 松江しんじ湖温泉駅(一畑電鉄)、道後温泉駅 (伊予鉄道)
松丸駅(JR予土線)、由布院駅(久大本線・有料)、霧島神宮駅 (日豊本線)
指宿駅(指宿枕崎本線)、鹿児島空港天然温泉足湯「おやっとさあ」(霧島市溝辺)
参照#日本で唯一、空港の足湯「おやっとさあ」(温泉大県鹿児島、霧島温泉郷が近い)
参照#長さ日本一の足湯に関する考察・探査「長さ日本一の足湯 お湯の国あおもり」
(静岡県温泉探査・熱海編 2019.5.24)
2019年春の温泉探査は静岡県。静岡市梅ヶ島温泉で開催される日本温泉地域学会
参加をメインに静岡県の山海の珍味をツマミに温泉観光を挙行。先ずは熱海温泉
訪問。東海道線熱海駅に。熱海温泉は最近観光客が増えたのは人の流れでも理解。
記録:地上駅、乗車人員15,000人/日(JR東日本2018、JR東海2017合算降車客含まず)
≪入浴速報:♨昭和のレトロ温泉公衆浴場(むつ市小川町) 2019.7.13 初源泉1,039湯目≫
とうとう来てしまった。以前から気になっていた温泉施設。朽ちかけた波鉄板壁の先に
タイムスリップしたような浴場があった。先日は最新鋭の浴場を体験した筆者にとって
ここは時間の底だ。撮影後、早速味わった湯感は沸かしなのにやや熱めの強い湯だった。
【Data】食塩泉(強) 27℃(湯船計測44℃) pH7.6 源泉:小川温泉一号泉
所感:筆者が入る前に若い?女性が入って行った。それで安心して暖簾を押し上げ入る。
目に飛び込んできたのが、最近は見ることないブラウン管のテレビ、古いテレビ
ゲーム、夥しい漫画本、古~い雪印アイスbox、手動洗濯機・・・これはもう昭和世界。
そこで待ち受けていた若主人に入浴料を聴いたら450円MAX‼もう、降参だにゃ。
先ほどの若い女性もこの若者に450円払ってはいったのだろうか?ともかく入湯。
全てが古びた残骸だが・・・湯だけは元気に動いていた。計測したら44℃。何で
も焚きつけは全て廃材なので無料だとか。この不思議な温泉銭湯に飲み込まれた。
KEY: 廃材追釜炊、レトロ、無造作、ジェット噴流、番台(あるのに何故か男性更衣で湯番)
参照# 同じく最近(3月)味わったレトロな温泉「宝温泉」(こちらは源泉掛け流し)
≪ 賞味速報:十割蕎麦(青森県下北半島東通村 そば処田や)2019.7.13 ≫
今日は昨年訪問し、気に入ったブルーベリー園を再訪。東通村には廃校の近辺に
ブルーベリー園が点在する。痩せた台地に適合した農業。観光農園化することで
付加価値の向上が盛ん。そのブルーベリー園の近くに営業する懐かしの蕎麦屋だ。
食感:十割という事だけあって蕎麦はぶつ切れ状態。同じつなぎを使わない津
軽そばに似ているが味は全く別物。蕎麦粉100%の素朴な味に満たされた。
参照#筆者が最も感動した蕎麦は信州飯山市の里山『はしば食堂の富倉そば』
≪芸術鑑賞速報:田んぼアート2019(おしん) 田舎館村庁舎 2019.7.10 ≫
2019年の田んぼアートは見頃の季節となる。今年はNHKの大ヒット朝ドラ「おしん」
この田んぼアートも年々精巧を極め、今では文字通りアートの分野に入りつつある。
南津軽の温泉探査時にチョイ寄りの鑑賞。『ドラマ名場面:最上川の別れのシーン』。
所感:刈り入れ前の田んぼアートもいいが初夏の若葉が盛んになる景観も又、素敵だ。
今日はそよ風に青穂がなびく様も観測できた。国民的朝ドラだったが年々記憶
に残る人が少なくなり、令和元年に公開する事になった意義は大きいと感じる。
参照#①昨年度の田んぼアート2018「ローマの休日」 ②温泉地でのドラマポスター
記録:2019年の田んぼアートの観覧者集計結果、11万6216人で前年比16.8%減とな
った。最初の田んぼアートから芸術性は増したが、類似の田んぼアートが国内に
数多く追随し魅力が薄れたのは確かだ。ここは元祖田んぼアートとして頑張りだ。
≪賞味速報:美味三昧 帆立(ほたて)定食 蔦屋(野辺地町) 2019.7.2日 ≫
青森県は北海道に次ぐ帆立(ほたて)の生産県。青森県の主要生産地むつ湾のおひざ元の
野辺地町。そのJR・青い森鉄道野辺地駅前にある食堂蔦屋でほたて定食をゲット。流石に
おひざ元だ、映像でもわかる通り、肉厚の貝柱の歯ごたえが堪らない。久し振りに本物だ。
参照# ①帆立養殖耳吊り景観(浅虫水族館) ②平内ホタテ活御前(平内町ホタテ広場)
Memoir: 森岳温泉ヘルスセンター(秋田県三種町) 2004.4.24 1,037湯
本施設は未計上だったので入浴総数に加算掲示
(過去の記録)
昭和27年に石油採掘中の田んぼから突然湧き出した温泉。秋田市の奥座敷として
名高い。その後、近隣に温泉が湧き、掘削温泉としては古参の部類に入るだろう。
筆者は今から15年前に訪湯。施設は市街地(旧田んぼ)にあり景色が良かった記憶。
【Data】含塩化土類ー食塩泉 53.4℃ pH7.5 源泉:森岳温泉
後日:本施設は平成17年に廃業となった。〇〇〇ヘルスセンターの名の温泉施設
は衰退の一途をたどっている。本施設も老朽化等でコスト高、営業不振が
推察される。この様な施設が温泉文化を広めたのも事実であり記録に残す。
≪ 平成調査結果:研究&調査&執筆 石川啄木(哀しみの歌人)2006.4~2018.12 ≫
石川啄木は岩手県渋民村の極貧の寺に生まれた歌人・作家。北日本(主に東北)、北海道に
足跡が残る。最後は失意のまま希望を捨てず、上京してその短い生涯を終えた。その足跡
を辿り我が人生を振り返った日々が懐かしい。 文学は歓びと哀しみの混沌から生まれる。
(下記アンダーラインをクリックすると本ブログの訪問記録参照可)
①北海道・・・子を負いて 雪の吹き入る停車場に われ見送りし 妻の眉かな (JR小樽駅)
②北海道・・・忘れ来し 煙草思ふ ゆけどゆけど 山なほ遠き 雪の野の汽車 (十勝平野)
③北海道・・・遠くより 笛ながながと ひびかせて 汽車今とある 森林に入る (十勝平野)
④北海道・・・神のごと 遠く姿あらわせる 阿寒の山の雪のあけぼの (雄阿寒岳)
⑤北海道・・・朝の湯の 湯槽のふちに うなじ載せ ゆるく息する 物思ひかな (川湯温泉)
⑥北海道・・・しらしらと 氷かがやき 千鳥なく 釧路の海の 冬の月かな (釧路港)
⑦青森県・・・東海の 小島の磯の白砂に われ泣きぬれて蟹とたはむる (大間埼)
⑧青森県・・・大といふ 字を百あまり 砂に書き 死ぬことをやめて 帰り来れり (大間埼)
⑨青森県・・・大海に むかひて一人 七八日 泣きなむとすと 家を出でにき (大間埼)
⑩青森県・・・船に酔いて やさしくなれる いもうとの 見ゆ津軽の 海を思えば (むつ湾)
⑪青森県・・・夕雲に 丹摺(にず)はあせぬ 湖ちかき 草舎くさわら人 しづかなり (十和田湖)
⑫岩手県・・・この船は 海に似る 瞳の君乗せて 白帆に紅の 帆章したり (石川節子)
⑬岩手県・・・やわらかに 柳あおめる 北上の 岸辺に見ゆ なけとごとくに (渋民公園)
⑭岩手県‥・その昔 小学校の柾屋根に 我が投げし鞠 いかにかなりけむ (旧渋民尋常小学)
⑮岩手県・・・かにかく 渋民村は 恋しかり ふるさとの山 ふるさとの川 (啄木仮住まい家)
⑯岩手県・・・はたらけど はたらけど 猶わがくらし 楽にならざり ぢっと手をみる (啄木記念館)
⑰岩手県・・・ふるさとの 山に向いて 言うことなし ふるさとの山は ありがたきかな (岩手山)
⑱岩手県・・・潮かをる 北の浜辺の 砂山の かの浜薔薇よ 今年も咲けや (三陸海岸)
⑲岩手県・・・不来方の お城の草に 寝ころびて 空に吸はれし 十五の心 (盛岡城址)
⑳岩手県・・・ふるさとの 寺の畔の ひばの木の いただきに来て 啼きし閑古鳥 (啄木生家)
㉑茨木県・・・何事も 思うことなく いそがしく 暮らせし一日を 忘れじと思う (古房地公園)
㉒東京都・・・ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きに行く (上野駅)
記録:石川啄木の碑文は北海道から沖縄まで現在約160位確認されている。しかし、啄木が
辿った路は北海道、青森、岩手・・・東京どまりで、その旅路は貧困との闘いであった。
参照#石川啄木夫妻 #石川啄木愛用の机 #代用教員時代(渋民村尋常小学校)