≪ 速報:健康講座 相馬支所健康講座(弘前市)2015.1.29 ≫
2015年最初の温泉講話。今回は弘前市相馬支所(旧相馬村)の招き
で地域のお年寄りに安全・安心の入浴法、そして温泉観光をお話しした
凡そ20名の聴講者は2時間熱心に聴いていた。皆さんご苦労様でした。
演目: 『正しい温泉の入浴&温泉観光について』
~青森県内の温泉の特徴と正しい入浴法~
講師: 温泉地活性化研究会 代表
機材: ノートパソコン(NEC・pc-bl350aw68)、プロジェクター(主催者準備)
配線ケーブル(持参)、スクリーン(主催者準備)
庄内地方の古刹:善寶寺に辿り着いた。境内に点在する木造建屋群
仏像群にこの地方の由緒ある寺院と拝察する。相当栄華を極めたか
境内前には、嘗て走っていた鉄道軌道と駅舎が記念館のように佇む。
参照 桜の善寶寺五重塔(クリック展開)
映像:なの花温泉田田の大浴槽。奥の小さな湯船は味わい深い源泉湯。
湯の瀬温泉から湯野浜温泉を訪問し、熱い共同浴場を味わった後、
最終目的地肘折温泉まで未だ大分時間がある。なので新しい温泉を
探索。友人が探し当てた一湯は期待していなかったが名湯であった。
【Data】食塩泉(強塩泉) 60.1℃ PH7.5
源泉:町営3号源泉(大浴槽)、町営4号源泉(小浴槽)
湯田川温泉は古くからの温泉地だ。正面湯から少し離れたところに
第二の共同浴場がある。「田の湯」だ。ここでも入浴時には入浴券
売場のおばさんが同行しロックを外してくれる。地域湯の温かさだ。
【Data】含石膏ー芒硝泉 42.6℃ PH8.4 源泉 : 湯田川 1号 源泉
参照:正面湯(山形県湯田川温泉:第一共同浴場)
映像:正面湯の湯殿。清涼な源泉が変わる事なくこんこんと流れていた。
庄内地方の名湯の里と言えば湯田川温泉。国民保養温泉地指定でもある。
2年振りの湯田川温泉だ。佇まいは変わらない。やや人影が少ないかな。
温泉地の中心部にあるのが正面湯。この地方では共同浴場の大湯的存在。
【Data】 含石膏―芒硝泉 42.6 ℃ pH8.4 源泉:湯田川1号源泉
参考:本物の名湯ベスト100 ‐71湯田川温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
指定:国民保養温泉地(環境省:平成13年11月)
浴感:昼下がりの静寂の中、一人この湯壺に浸かる。無常の至福だった。
記録:浴槽新湯注入率が全国トップクラス、湧出量毎分およそ1000㍑
由来:傷ついた白鷺が葦原に湧く湯で癒したことから別名「白鷺の湯」
呼称:湯田川温泉の鎮守「由豆佐売ゆずさめ神社」の正面にあること
が「正面湯」の名称の由縁と思われる。北陸では「総湯」が多い。
参照#正面湯外観(湯田川温泉)
映像:温泉水利用の錦鯉養殖から始まったシンボルの錦鯉の湯池
湯の瀬温泉:湯の瀬旅館の名物は何と言ってもおもてなし上手の女将だが
隠れた名物と言えば、女将程雄弁ではないがフロント応接のガラス越しの
錦鯉たちだ。この温泉の成立の要因となったのが、錦鯉の養殖からだった。
映像:温海温泉のランドマーク、足湯カフェ「チットモッシュ」の風景
山形県と新潟県の境目の温泉地。海辺では無いのにその名も温海温泉。
その温泉地に変わった喫茶店がある。温泉ファンにはたまらないお店
珈琲を飲みながら足湯が出来る。温海川河畔で湯ったりコーヒータイム
【Data】含芒硝・石膏ー食塩泉 63.5 ℃ PH7.3 源泉:5~7号源泉併合泉
受賞:平成18年土地活用モデル対象審査委員長賞:倒産した民間企業
の保養施設を町が取得して温泉街の足湯カフェとして活用した
山形県新庄へ抜けて日本海沿岸東北自動車道で一気に温海温泉までいたる。
この高速道は鶴岡~温海温泉が2012年に開通した。今回初のツーリングだ。
インターから間もなく温泉中心街。夕刻が迫る今回は『下の湯』を楽しむ。
【Data】含土類ー食塩泉 56.5℃ PH7.3 源泉:5,6,7号源泉(混合)
映像:最上川の絶景『白糸の滝』と川下りの船のベストショットを撮影。
晩秋の最上川沿いを温泉探査行をする。 赤倉温泉経由瀬見温泉
を探査して、いよいよ山形県の海岸南部を目指す。その前にどう
しても最上川を横断しなければならない。暫しベスト景観を観賞。
名句:この地で有名な句が生まれた。奥の細道の著者:松尾芭蕉
が詠んだ名句である。… 『五月雨を集めてはやし最上川』
句意:降りそそぐ五月雨(さみだれ)はやがて最上川へ流れこみ、
その水量は勢いを増し、舟をすごい速さで押し流すほどだ。
記録:落差120m 日本の滝百選 草薙温泉(真向い)最上川水系
瀬見温泉中心部にある温泉を祀る神社。弁慶によって発見された瀬見温泉の
守り神が祀られている。瀬見温泉の湯は義経と北の方の間にできた亀若丸の
産湯として使われたと伝承される。その神社の前で一時平安の気分を味わう。
社格:ー 祭神:大名持命(おおなもちのみこと) 、少彦名命(すくなひこなのみこと)
映像:喜至楼の本館正面玄関真向か公民館、消防屯所併設共同浴場。
源義経主従が辿りついた温泉地。目的地平泉まではもう少しだ。
弁慶が赤子の産湯を探し、長刀で突いたところお湯が沸いたと
の伝説。湯壺に浸かり、いにしえのいわれを感じる一湯である。
【Data】含石膏ー食塩泉 66.1℃ PH7.1 源泉:町営5号源泉
瀬見温泉の中心部にある老舗旅館喜至楼の外観。
山形県内に現存する、最古の旅館建築物と言われ
風格がある。多彩な浴室もあり、温泉を楽しめれる。
映像:弁慶が主人義経の赤ん坊の産湯を探した伝説の薬研の湯船
赤倉温泉から瀬見温泉にやってきた。今回の湯友達のリクエストだ。
瀬見温泉は二回目である。今回は瀬見温泉の温泉力を感じた旅でも
あった。此処は都落ちした義経弁慶主従の温泉地という事が色濃い。
【Data】含石膏ー食塩泉 67.2℃ PH7.6 源泉:町営五号源泉
映像:根城城址入口にある城門。史跡根城城址の唯一の歴史的構造物。(2015.1.11)
板造りの質素ものだ。元は八戸城の東門で使用されたものを移設したとか。南部藩
(八戸藩)は質素であったことがこの東門を観ても理解できる。今は新産業都市と
して発展だが、土地は痩せて漁師町がこの地域をけん引していた時代が想像できる。
映像:河原がそのまま湯船になった豪快な岩風呂の湯守の宿三之亟
いよいよ山形県入りだ。国道47号線を只管に西に走ると小国川沿いに
一軒宿を発見。これぞ河原に湧出する赤倉温泉の河原岩風呂三之亟だ。
河原の岩礁に建屋を立てたような佇まい。混浴の河原岩風呂は極上だ。
【Data】含食塩ー石膏泉 62.3℃ pH8.1 源泉:三之丞1号源泉
KEY:泉質日本一 、混浴、自噴自家源泉、川沿い、岩風呂
記録:この温泉の特徴は、大岩をくりぬいた湯船と川底から湧出する
清涼な源泉だろう。300年前初代館主高橋三之亟が岩風呂をつ
くったことから『三之亟』と呼ばれることとなったとされる。