白山登山前線基地、山小屋的な存在。石川県には『秘湯を守る会』の会員旅館は二つ
しかない。白山温泉永井旅館と前傾のにしやま旅館だ。白山を訪れる人はこの『永井
旅館』で寛ぐ。向かいはビジターセンター。此処は白山の出湯。山男の安らぎの場だ。
【DATA】含ほう酸重曹ー食塩泉 31,3℃ PH6.38 源泉:白山温泉
白山:石川県、福井県、岐阜県の3県に跨る成層火山。富士山、立山と共に日本三名山。
御前峰(標高2,702m)・剣ヶ峰(2,677m)・大汝峰(2,684m)の「白山三峰」からなる。
の屋根上、なんと人一人が入れる円形の湯壷が用意されていた。頭上には白山の山々が
拡がる絶景露天風呂。館内に有った俳人「山頭火」の色紙を思い出しながら湯趣を楽しむ。
山頭火句:『千人風呂 ちんぽこもおそそも 湧いてあふれる湯』奇人・流浪の俳人らしい句。
名山名湯を抱く。白山山中の温泉宿、西山旅館の湯殿は極上湯であった。陽光が浴室に
導かれ、木の香の漂う室内に理想的な形状、容積の湯壷、そして流木を利用した注ぎ口。
淡い黄土色の湯面、沁み込む湯成分、ゆっくりと白山湯を味わう。温泉って素晴らしい
【Data】含重曹ー食塩泉、61℃ PH6.8、源泉:中宮温泉「胃腸の湯」と言われている。
金沢城で程よいウォーキングの後,先ず、白山の麓白山温泉郷を目指す。白山市河内町
(旧河内村)内尾は平家の落人伝説がある所、そのふるさと渓流センターの湯に浸かる。
名著深田久弥『日本百名山」に『白い山という名を持った山は、欧州ではモン・ブラ
ン(モンは山、ブランは白)、ヒマラヤにダウラギ(ダウラは白、ギリは山)がある。
そしてわが国の代表は白山である』と著す。名山名湯を抱く、今後の湯体験に胸期待。
【Data】単純温泉 44.2℃ PH8.6 源泉:千丈温泉
なく作りもまた趣き深い。映像は江戸期には珍しいアーチ型の橋の下から城郭を望んだ
もの、チョットしたタイムトンネル的なイメージだ。
本ブログは湯体験を元に温泉と観光をテーマとして構成しているが、未公開データ
紹介も積極的にしていきたい。データーは此処5年以内である。今日から北陸山陰
シリーズを展開。北陸は石川県金沢が起点となる。加賀百万石金沢城は大部分が修
復・復元、今も継続している。初夏の金沢は暑かった。 (2004.6.3)
城郭:梯郭式平山城 城主:前田氏 石高:加賀藩102万石 家紋:幼剣梅鉢
遺構:長屋・門、石垣、土塁、堀、移築能舞台 指定:国重要文化財(石川門、
三十間長屋、鶴丸倉庫)、 国史跡(金沢城址)、日本百名城(指定35番)
大湯温泉の共同浴場の中で、浴槽の下から湧き出る『荒瀬共同浴場』は強烈だった。
4つある共同浴場の中で直下に泉源があるのは此処。浴槽温度を計測したらなんと
46.5度だった。全くの生湯、流石の小生もしばらくは掛け湯でガマン、体が慣れ
た頃ヤット全身入浴。しかし5分と持たなかった。これは峻烈!これが本物の温泉
【DATA】食塩泉、53.8℃ PH7.8 源泉名:荒瀬の湯
所感:浴槽の熱さは東北隋一、しかし掛け湯を十分して入浴すると素晴らしい浴感。
参照:本物の名湯ベスト100‐63大湯温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
大湯温泉には6つのホテル・旅館と5つの公共浴場施設がある。もうお気づきだと思う。
ホテル・旅館とほぼ同数の公共浴場があるのは全国でも珍しい。この他に温泉リハビリ
病院、ケアホーム(温泉利用)がある。これは隠れた温泉天国だ。
映像:『張出工法』といわれ二本の柱を中心として、両側にピアノ線を束ねた綱を均等に
張り出し、ヤジロベーのようなバランスで先端を延ばし、合計六本の橋脚で支える。
下を通る国道、市道などは交通止めをしなくてもよい。日本の最先端の建築工法だ。
三内丸山にはもう一つの六本柱(新幹線石江工区高架橋)がある。古代の最先端と現
代の最先端が同じ三内丸山に聳える。東北新幹線新青森駅延伸工事、其の工事の中
で最も特徴的なのが一般道路、川、湿地を跨いて軌道を空中で繋げていく最先端工
法、それを支えるのが六本の柱。この珍しい景観を三内丸山遺跡西駐車場から観察。
解説:エクストラドーズド橋は東北新幹線で始めての工法の鉄道橋脚。全長450m、橋
脚間隔150mは新幹線の鉄道橋としては最長との事。プレストレストコンクリート
工法(コンクリートと強度の高い鋼材)
参照#世界文化遺産三内丸山縄文遺跡の六本柱
青森県立美術館で芸術に親しんだ後、頭安めに縄文の丘を散策。美術館からは歩いて
数分、連絡路を抜けると直ぐ三内丸山の丘。ここに縄文時代の生活の場が復元・保存
されてる。まるでタイムトンネル。現代と古代の境目を逍遥する四次元の旅人になる。
弘前吉井醸造レンガ倉庫前にメモリアル犬を寄贈した現代アートの旗手奈良美智の作品
に無料で接するゾーンがある事をご存知だろうか?青森県立美術館では今、棟方志功展
を開催中だが、お金がない、しかし何か青森の芸術に触れたい、そんな方々にお勧めだ。
館内を真っ直ぐ進みロビー、展示販売所に立ち寄らず中庭?へ降りるとコンクリートの
六角ゾーン、中に入るとご覧の通り、奈良美智のミニ世界が拡がる。これで、感動?し、
時間とお金があったら館内に入り、シャガール製作の舞台絵展示の為に建てられたとい
っていい程の展示環境で、バレエ劇アレコの舞台絵をジックリ鑑賞するのもいいだろう。
参照:奈良美智メモリアル犬(弘前市吉井酒造煉瓦倉庫)
中野紅葉山の中心となるのが、中野神社。その社殿の前に変わったものがある。狛犬なら
ぬ狛鳥。狛獅子、狛竜、狛蛙などは記憶にあるが狛鳥は初めてだ。日本全国まだまだ珍し
い狛〇〇があるかも知れない。小さな地域には小さな歴史・文化・風俗が密やかに息づく。
温湯温泉街で一番大きな建築物、木造の二階建てのふるい旅館、それが飯塚旅館だ。客舎
とも旅館ともいえる飯塚旅館は又別の顔もある。「こうじ屋」、今でも米を売っているが、
昔は味噌醤油造りに欠かせない「こうじ」を売っていたのだ。ここでも昭和の香りがする。
太陽が眩しい。その陽射しに干され大根が縮む。土壁の土蔵に干し大根。温泉客舎に湯治
客が来はじめる頃、干し大根は漬物へと変わる。初冬の温泉地の風景が昭和のまま残る。
函館オンパクの『ゆのぶら』のコースの頂点がこの神社だ。
湯の川温泉発祥の碑文を確認し参拝し、オンパクおみくじ
を求める。湯の川沿いを歩くと温泉街の変遷が見てとれる。
社格:村社 主祭神:少名彦神、大己貴神、倉稲魂命
歴史:函館戦争時、榎本武揚以下傷病兵が療養湯治。