偶然に『金婚湯』を発見。上の湯温泉郷から八雲よりの『金婚湯橋』を渡った所に
温泉が湧いている。これで、上の湯温泉郷の金婚湯、銀婚湯(大正天皇銀婚式の年
に開湯)が揃った。しかしこの金婚湯は病院と別荘のみの温泉利用一般は入浴不可。
【Data】 含重曹ー食塩泉 ー℃ PH-
金婚湯温泉:昭和天皇金婚式の年に温泉が湧出。金婚湯と名づけられた。温泉療養
もできる病院をということで建てられたのが『魚住金婚湯医院』。1万坪の庭園は、
森林浴、ウォーキングなどの癒しの空間、主な医療は「肥満と糖尿病」の予防と治療。
北海道の最後の温泉入浴を極上湯と思い、銀婚湯(#ここ)を目指したものだが、今日は
違う、銀婚湯までもうチョットと思った時、左視界に『・・・温泉』の看板が。温泉郷
だから、銀婚湯だけではない。ナント入浴したらこの温泉、銀婚湯に負けず劣らぬ名湯。
【Data】含芒硝ー食塩泉 98℃PH8.4 60ℓ/min(自噴) 源泉:湯元 清龍園
鑑定:北海道でも屈指の高温泉(鹿部温泉など)、かつ温泉成分の細やかな有様は
銀婚温泉を凌ぐ名湯である。温泉でユッタリ、隣接のパターゴルフで健やか。
登別から室蘭に抜ける。しばらく一般道を走ると室蘭湾(白鳥湾)にかかる
綺麗な橋にでる。無料で渡れるのがミソ。なんでも有料化を目指した事も
あるとか。橋上からは室蘭湾が一望できて爽快なのだが。脇見運転要注意!
記録:総事業費 1,153億円 、維持費 51億円 一日平均通行量約11,600台
観察:白鳥大橋は東日本最大の橋であるとされる。資材は室蘭の鉄。橋の
高さは世界最大の旅客船クイーン・エリザベスⅡ世号の通過を想定。
参照:産業観光(白鳥大橋全景夜間照明)
温泉街の山手地獄入口にポツリポツリ観光客が来る時間帯となった。やはり台湾系の
方が多い。グルリトレッキングした後の地獄を振り返ると晩夏の陽射しが強まっていた。
登別温泉地獄谷は鮮やかな湯煙で見送りをしてくれた。それは『さよなら』の湯煙だ。
(2007.8.25.7:39)
と、なんと中には鬼が祭られているではないか。ここ登別では鬼は特別
待遇。登別地獄祭りでも閻魔様、鬼達が主役、登別温泉ならではの扱い。
地獄谷の周遊路に建っている高浜虚子の句碑。登別の自然を
俳人の感覚で詠んでいる。貴重な小鳥が木々に遊ぶ様を愛情
を持って文字に現した。当時この辺野鳥が多かったのだろう。
碑文:囀りや 絶えず二三羽 こぼれとび
人は、誰も三途の川を持っている。渡らねばならない川、越えてはいけない川、
填ってしまう川・・・貴方はどの川と対峙してますか? 登別の三途の川は渡って
はならない川です。この三途の川は温泉で生きている人々の糧の源、渡っても、
越えても、填ってもいけない。だからこうして、恐る恐る眺めるだけなのです。
放つ。水面は40℃~50℃だが、深いところは130℃の高温、周囲1㌔、深22㍍の
大規模な湯の沼は、世界的にも珍しく、学術的にも貴重、北海道遺産の由縁である。
登別温泉の地獄谷には15の地獄がある。機銃地獄・鉛地獄・鉄砲地獄・乙女地獄・
大地獄・竜巻地獄・昭和地獄・不老泉・涙川虎地獄・釜地獄・オハツ地獄・大砲地獄
・奥地獄・目の湯・湯の花畑・・・いろいろな地獄があるが、やはり乙女地獄にどう
しても気が行く。此の乙女地獄はペンキが剥げ「女地獄」に見える。一度経験したい
地獄💦。多分、筆者の想像と違う地獄だろうが。・・・何れにせよ逃げ出してしまう。
参照#登別温泉の地獄を眺望できる展望風呂「第一滝本館 熱の湯」
白日の地獄が見たい!未だ観光客は来ない。今朝は登別地獄トレッキングだ。
映像:北海道の温泉の頂点に立つ登別温泉の源、11の泉質の源、これが地球の
恵みの源。北海道遺産、日本温泉地域学会認定温泉資産の登別温泉地獄谷。
倶多楽湖を一周。小さなカルデラ湖、その果て奥地獄谷に来た。月光に照らし出された
噴気、噴煙、湯湖は何ともいえない雰囲気を醸し出していた。気のせいか月も湯上り風情。