シェイクスピアの名作が映画になった。ともかくオリヴィア・ハッセーに魅了された。
当時彼女は15歳。初々しさと日本人にない欧米美がスクリーンを独占。そして、耳に
残ったジュリエットのセリフが。今もこの映画を想うと、このセリフが浮かんでくる。
ジュリエット:『もう行ってしまうの?まだ夜は明けていないわ。
あなたのおびえた耳に響いたのは、あれはナイチンゲール、
ヒバリじゃない・・・。』
ロミオ: 『ひばりだ・・・。朝を告げる鳥だ。ナイチンゲールじゃない。
ほら、あの東のほう・・・嫉妬深い朝の光の筋』
感想:ナイチンゲールは夜に啼く鳥、ひばりは朝を告げる鳥。ベランダから忍び込んだ
ロミオとの愛の行為、若い二人には夜は狂おしくもあっという間に過ぎる。この
15歳のオリヴィアのベットシーンにも驚いたものだった。互いに求め合う二人、
そして彼女の口から出た言葉は吐息ともつかない、この様な愛を惜しむ声だった。
記録:配給パラマウント映画・公開1968年11月・製作国イギリス、イタリア、アメリカ