映像:広場から見た桜と天守閣の景観。石垣の修理で画面手前に天守閣が移動する予定
弘前城天守閣は櫓を改装したものだった。北側に五層の勇壮な天守閣が聳えていたが
残念ながら火災で焼失した。江戸時代ではお城の増改築はご法度であったが、徳川家
より輿入れの満天姫のお蔭もあり、小さいながらも天守閣の再築が許されたのである。
映像:葉桜ながらこの角度(内北之郭館神跡)からの天守閣は絶景中の絶景だ
弘前城の裏側から攻める。紺屋町からそっと西堀に紛れ込み
桜のトンネルを水路から眺めさらに池から北の郭に侵入した
津軽の姫君が逍遥したであろう一角から堀越に仰見る天守閣。
内北之郭館神跡:津軽藩二代藩主津軽信牧が豊臣秀吉公木像をご神体として祀
る祠の跡地。信牧の最初の奥方は、豊臣秀吉の忠臣石田三成の三女辰姫である
事から、その後徳川家康の養女満天姫を正室に迎え入れたが、心の奥では辰姫
を愛していたこと石田三成を尊敬していたことが推察。三代藩主は辰姫の実子。
岩木川河原の駐車場から弘前公園に向かうと、最初に遭遇する景観が西堀の桜並木。
今年はもう葉桜となる。しかし発見!紺屋町旧消防屯所がリニュアルし保存された。
記録:この派出所に寺山修司の父が巡査として勤務。秩父宮が第八師団に勤務時に
優秀であった寺山修司の父が警護役としてこの派出を拠点に活躍したそうだ。
記述:(寺山修司著「 誰か故郷を想はざる―自叙伝らしくなく」)より
『私は1935年12月10日に青森県にある北海岸の小さな駅で生まれた。
・・・・・実際、私の父は移動の多い地方警察の刑事であり、私が生まれたのは
「転勤」のさなかであった。・・・』実際寺山は紺屋町35番地の長屋が生誕の地。
参照#寺山修司(前衛芸術・歌人)探訪紀行
映像:八甲田山を眺望し、炭酸泡付き湯にジックリ浸かる幸せ
青森県東八甲田山中にある名湯。猛暑時には絶好の避暑湯。一度
このぬる~い、炭酸泡ぶろを味わったら、また来たいと癖になる。
湯小屋は新しく建て替えられ、木の香が漂い真正面に八甲田山が。
【DATA】 明礬泉 37.9℃ PH2.44 源泉:八甲田温泉(ミルク)
{含硫黄ーカルシウム・アルミニュームー硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)}
映像:板柳温泉旅館部の味わい深い混浴大風呂の景観 (2012.8.19廃業確認)
久しぶりに板柳の名湯をと思い尋ねたら閉鎖であった。もう昨年から営業してい
ないとの事。管理しているお婆さんが亡くなりそろそろ四十九日を向かえるとか。
表の公衆浴場板柳温泉はまだ健在だがこの混浴・個室風呂が味わいのある昭和の
時代を感じさせるものだった。また一つ昭和の風呂が消えた。(2012.8.19確認)
【Data】食塩泉 45.3℃ PH7.4 源泉:板柳温泉1号泉(淡薄黄緑色を帯びた油臭)
映像:日本の桜景観百選の仙北市角館町・桧木内川桜並木
桧木内川の桜並木は満開、中心部の枝垂桜と対照的な景観だ。
角館中心部に沿う様に流れる桧木内川土手に桜のトンネルが
続く。これもまた角館の春の素晴らしい景観だ。春爛漫満開。
(2012角館撮影紀行:完)
映像:角館の枝垂れ桜が国指定天然記念物として観光客を楽しませる。
国指定天然記念物『角館のシダレザクラ」のなかでも一番大きいのがこれだ。
角館には凡そ、162本の枝垂れ桜が武家屋敷街に植えられている。そのどれも
点在する武家屋敷にマッチし貴重な景観を構成している。それが評価された。
映像:角館名門、青柳家の門前にて
秋田佐竹藩:佐竹北家に仕えた上級武士の家柄。当時の武家屋敷の様子
が良くわかる。一般公開もされており、青柳家の代々の伝承品が見れる。
記録:佐竹北家(佐竹義隣)の家老格(200石)、敷地3000坪
指定:重要文化財(青柳家母屋)
映像:角館武家屋敷で最も格式が高い石黒家の板塀沿いで
みちのくの小京都:角館の春。街中の桜は枝垂桜が殆どだ。
武家屋敷の景観に枝垂桜がよく似合おう。和装のモデルが
屋並みに溶け込んでいる。まるでタイムスリップした様だ。
記録:佐竹北家(佐竹義隣)の財務担当用人(150石)、
平成の時代、最後の角館町長、最初の仙北市長
様式:角館最古の家、茅葺き屋根、正玄関、脇玄関
筆者が在籍していた青森地域社会研究所機関誌月刊「れぢおん青森」に研究員として
「青森県の温泉地の現状と温泉観光考察」を執筆した。恐らく、青森県で最初の温泉
観光に関わる調査報告書となった。このレポートを掲載してくれた青森地域社会研究
所に感謝するとともに、沢山のお声掛けをいただいた読者にも厚く御礼を申し上げる。
記録:掲載内容「特集」全18頁
🔵2012.8号・・・青森県の温泉地の現状と温泉観光考察(下北半島編) 2~19頁
①始めに ②青森県の温泉地分析 ③全国主要温泉地の現況分析
④青森県の温泉観光考察
・下北半島の温泉観光考察 ・恐山温泉と薬研温泉郷
・下風呂温泉と海峡の温泉 ・湯野川温泉と川内・脇野沢の温泉
・ むつ市中心部と半島入口の温泉
⑤終わりに
参考:「れぢおん青森」は青森県の民間シンクタンクとして唯一の(一財)青森地
域社会研究所が発行する月刊誌である。この冊子に青森県内の有識者や公
的研究機関の研究等が寄稿する。「れぢおん」とは仏語で「地域」という意