Dr.Horiiのひとりごと

徒然なるままにクルマや日々の出来事を書きとめた雑記帳です。
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Remember 75

2007-11-25 20:13:02 | イタリア車

今となっては古典的なフォルムの75はRrのハイデッキが特徴

Drも商売上多くのアルファを扱ってきましたがとりわけこの75シリーズは思い入れの大きいモデルでありました。

それまでのアルファシリーズは全て前時代的な代物でフラッグシッップたるジュリエッタにしても106アルフェッタの焼き直しに過ぎませんでした。

なにより日常の実用にはしんどい上に他社メーカーよりも遅れているとしか言いようがなかったのです。



初代のフロントマスク 91yにフェイスリフトされた


1987年にデビューした75シリーズはまさにアルファのエポックメーキングと言えました!

基本的なメカは106アルフェッタを踏襲しているからそこまで言うのは言い過ぎかもしれません。

しかし旧態依然のエンジンは新設計のツインスパークエンジンになり前時代的なツインキャブレターは最新のBOSCHEモトロニックに変わりやっとフルプルーフになったのでした。



8Vながら新設計のツインスパークE/g 145PS/5,800rpm 19.01kgm/4,000rpm

エンジン以外にもやっとパワーステアリングが装着されたのと空調もエアコンになりやっと人並みのクルマ?になりました(苦笑)。

これだけでドライバビリティは今までの106シリーズとは天と地くらいの改善をみてそれこそ通勤からロングドライブまでこなせる実用スポーツセダンと豹変したのダスね(^^)v。

以上の理由がDrをしてまさにエポックメーキングと言わせる所以であります。

事実75TSは良く売れました!。

Drにとっても全国的に我がショップの75販売台数はトップに近いと思います。←自慢(^^)v

アルファが現在のように一般化せず限られた人だけのアイテムでありクルマが乗り手を選んだ良き時代だったのですね。

106のメカを踏襲しているが故の欠点もありユーザーはそれなりの出費を強いられました

106シリーズ以来の最大のウリであるトランスアクスルは特に重量配分では理想的でありました。

しかしミッション/クラッチが後部でエンジンからの動力伝達のプロペラシャフトはE/gと等速で回転する故にその振動とラバーカップリングの消耗破損は実用車としては大いに問題有りユーザーは定期的に出費を強いられました



ミッション/クラッチは後部にあり理想的な重量配分 インボードディスクにも注目



Rrにミッションが有るにも関わらず驚くほど広いトランク室(V6は燃料タンクのため狭くなる)


トランスアクスル故の出費は嵩んだ物のそれ以外では75は意外にもトラブルと言うほどのトラブルもなく何よりも錆びなくなったボディがそれまでのアルファを知る者にとって隔世の感があったと言えるでしょう!。

106と共通と言っても細部はモディファイされストローク過大のシフトもだいぶん改善されたりしたものですね。


もうひとつの75の美点は見かけによらず室内が非常にルーミィなことです。


Rrスペースは一回り大きい156なんかより明らかに広い 


これも明らかにトランスアクスルの恩恵と言えましょう。


エンジン後部に当然ミッション/クラッチはありません(苦笑)


1972年の106アルフェッタから続いたトランスアクスルは75終期の1992年までの長きに渡り存在したことになりますがその凝った設計故の欠点が目立ち始めついにFWDの155にモデルチェンジされるのでした。

75シリーズはツインスパーク以外にも傑作V6を搭載したモデルや主にUS向けのA/Tモデル(ミラノ)も併売されました。



当時のフラッグシップたる75V6QVは後のES30や164QVと同じエンジンを積んだ


Drの自慢はV6アメリカなるV6モデルをいち早く日本に上陸させたことで当時ルボラン誌に掲載されました。

余談ですが同じ3.0V6でも初期のAMERICAと後のQVでは全く性格の異なるE/gであったことです。

AMERICAは異常にフラットトルクで仏車並のハイギアリングでした。

これに対してQVは高回転型でしたがAMERICAのスムーズなモーターような加速も今から思うと味わい深かったです。

他には1.8ターボやエボルツォーネも希少モデルとして存在しました。

Drはそれこそデビューから末期まで75に携わっていたことになり75の甘いも酸いも味わいました。

現在は人気も一般的に無くなりましたが今回下取りした佳作75TSをYahooオクに放り投げたことで75ストーリーを簡潔ながら執筆したい気分になったのですね。

最後にPRを兼ねて我が75TSをご紹介しましょう。

おおまかにはヤフオクの出品ページをご覧頂きたいのですがウリは当社にて長きに渡りメンテをしていた個体でユーザーは実用に使っておられたことです。



鬼門のラバーカップリングは交換済み 高価なマフラーも新品です



新車時からの記録が出てきて驚きました!


75を維持するにはそれなりの出費を強いられますから前オーナー様が8年間も乗られたということは値打ちと熱意があるということの同義だと言えましょう。



出品にあたり試乗チェックしました


基本的なところは全て好調でしたがプロペラの振動とダッシュ廻りのキシミ音がやや気になりましたが年式を考えると許容範囲じゃないかと思います。

余談ですが75TSのエンジンは速く走ろうと思っても決してアクセルペダルをベタ踏みしてはダメですよ!?。

そお~と踏んでやったほうがエンジンが付いて来ますので念のため!。

この優良75TSを誰か買いませんか?。

お勧めでっせ~!(笑)。










コメント
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