Drも大好きなType105オリジナル2000Spider
開業当時に多くのType105シリーズを販売しましたがこのSpiderだけは希少でDrでさえ垂涎のクルマでした。
Drをして当時このSpiderに乗れる人はとても幸せだと思いました。
今のように多くのSpiderが蔓延してたわけでなくアルファのSpiderと言えばこのモデル以前のジュリエッタシリーズ(750/101)かご存じDUETTOシリーズしかありませんでした。
それくらいこのSpiderは良い響きがあったわけなんですね。
今回はひょんなことで白のオリジナルと思われるSpiderが入庫したのですが厳密にはちょっとオリジナルではありませんでした?!。
なんとこれが元の姿なんですね US1本バンパー仕様(同型参考画像)
2000Spiderは1972年から1981年まで製造されたと記憶していますが途中であの悪名高いUS仕様が加わり日本でも輸入されたのは1978年以降はこのモデルとなりました。
不細工な外観以外に機関もキャブレター仕様からスピカのメカニカルインジェクションにディチューンされてマニアをがっかりさせたものでした。
ただ基本的なボディとエンジンはECもUSも同じでしたから大枚投じたらUSをECにモディファイすることは可能なのです。
その大枚投じた個体がこの白のSpiderなんですねヤッパシ!!!。
ファリーナのデザインはどこから見ても美しい! ヘッドランプカバーも取り付けた
外装は忌まわしいウレタン1本バンパーからオリジナルのクローム仕様に変更してありなんの問題もありませんでした。
インテリアもグッドデザイン! 伊藤忠純正の日立クーラーは良く効く
問題はスピカからWeberX2に変更してあるもののリンケージにセッティングが無茶苦茶でとても走れたものでなくアクセルを踏んだらリンケージが外れて即エンコ状態でありました。
それ以外にも効かないブレーキやガタガタのサスやマフラーボロボロその他と外装○機関Xと商品にするには気が重いDrでありました。
それがこのSpiderを目ざとく見つけた当社の古くからのお客様が買うと言われました。
売れたのはウレシカルカル明治のカール状態ですが納車整備を考えると気が重いDrでありました。
手付け金も頂きいつまでも放置するわけにいかずDrは重い腰を上げました。
伝統のDOHC2000エンジン 電磁ポンプに電動ウォッシャーとエアクリーナーはノンSTD
今回のメンテのメインイベントはキャブリンク&セッティングとサスのOHとブレーキ廻りにマフラーです。
懸案のキャブリンクはワイアー+ロッド仕様で製作して破損していたキャブマウントを交換しました。
点火タイミングを調整してキャブセッティングを取り直したらエンジンは生き返りました!。
もはやUS仕様とは言わせませんで~!(苦笑)。
フルO/Hしたサスペンション もちろんRrも一新しました
営業利益上はやりたくないけどこのまま納めるのはDrの沽券にかかわります。←ホンマ?
そこでサスに関しては全てのブッシュにボールジョイントにダンパーも交換しました。
これで基本的にサスは新車の状態になるわけです。
結果はすごくカチッとした状態になりO/H前のフラフラは無くなりました。
推定材工併せて30万円以上の出費ですね。
このスプリングがセルフキャンセルの役目をしてます
その他細かいところではウインカーのセルフキャンセルが効かないという良くある故障を指摘されました。
Drは思わず自分で戻して下さいと言いそうになりました(笑)。
(お客様は神様です)
これは案の定スプリングが壊れていましたが分解して何とか修理出来ました。
速度の変わらないワイパーモーターはブラシが固着
おおよそ10項目は下らないお客様のリクエストに答えるべくほとんどの作業はDr自身が担当しました。
それは開業当時のノルドシリーズと悪戦苦闘していたのを思い出しました(苦笑)。
現在のASSY交換でなく出きるものは全て分解して治すという古き良き時代の修理なんですねヤッパシ!。
ちなみにDrは分解するのが幼少から好きでした(苦笑)。
完成後のテストドライブは上々のフィーリング
やや涼しくなった夕暮れ時にSpiderをオープンにして乗れば今までの苦労も吹き飛ぶというものです。
まさにそれは至福の時間と言っても言い過ぎではないでしょう。
いつかは自分のSpiderが欲しいと思うDrでありました。
Dr.も昔いろいろあったんじゃないですかー??