なんと懐かしいアルファスッド1.2Tiが来店!
アルファスッドがデビューしたのは1973年だっと思いますが若かれしDrも当時のディーラーの伊藤忠オートで試乗しました。
最も当時のDrに新車を買う余力はありませんでしたので冷やかしでした/heartbreake/}。
それからショップを開業して中古のSUDもそれなりには販売した記憶があります。
SUDの魅力は何といってもその類い希なハンドリングです。
特に逆キャンバーの初期型はステアリングこそ重めですがコーナーはオンザレール感覚で腕前が2クラスはアップしたと錯覚するぐらいでした(苦笑)。
なぜか初期型がベストで以降のモデルはそれほど感銘を受けないのですね
?!。(悪いとは言いませんが)
Tiは3ドアでRrにこのようなウイングが付くスポーツモデル
当時のデビュー時は全て4ドアー(ハッチじゃない!)で1.2LのSOHCシングルキャブモデルでした。
もうひとつのウリの水平対抗エンジンは確かにスムーズで「ビ~ン」というエキゾーストノートを奏でながら良く回る楽しいエンジンでした。
ただパワフルとは言い難く「SUDは登りは遅いが下りは速い」という憎まれ口がマニアの合い言葉でした(苦笑)。
ベルト駆動のフラット4SOHCエンジン 重心は低い!
Tiは圧縮を上げて僅かにパワーアップしたのとキャブレターが異なります。
Drの体感ではノーマルと殆ど変わらなかった記憶がありますが個体差もあるのでしょうね。
アルファが初めてカム駆動にコッグドベルトを使用したのもこのSUDが初めてでありました。
このベルトが切れてバルブは元よりヘッドまで逝かれた個体もありました。
初期型はベルトカバーすらなく確か剥き出しだった記憶があります。
無いほうが交換は楽ですがそういう問題じゃありません(苦笑)。
シンプルなダッシュボード Tiはスポーティにモディファイされてる
アルファとしては今までに無いクラスでそれもFWDなんですね!。
明らかに大衆車路線で拡販を狙ったとも思えます。
大衆車にしてはインボードディスク、フラット4エンジンとコストを掛けています。
室内はとても広く後席もとても1.2クラスとは思えない広さでした。
全てが革新的で乗れば楽しいSUDでしたが一つ大きな弱点があり品質が悪かったのが致命的でした。
SUD(南)工場の組立レベルもかなりひどいというのが当時の風評でした。
オーナーがFtウインドウを内側から拭ていたらウインドウガラスがボコッとそのまま外れてしまったという笑い話があったくらいなんです(苦笑)。
窓廻りの腐食がすぐに進行するという意味ですねヤッパシ。
当時はDrも全国ラベル(レベル)でかなりのSUDを販売したものです。
このSUDは当社が販売した個体でなくお客様?が某雑誌に特集で掲載されていたショップの所有車を買われたそうです。
やはり所々に腐食はありますがオーナー様は実用レベルで使用されてるようでそれ自体が驚異と言えます。
少なくともこの10年くらいは街中でSUDにお目にかかった記憶がありませんから。
あのスバルFF1とも相通じるSUDみたいなコストを掛けたクルマは絶対に出ないでしょう。