あまり見たくないチェックランプ(汗)
先日ご成約いただいたVW UP! ですが、ご納車して一か月も経たないうちに
ギアがNから動かなくなり再入庫したのでした。
入庫の翌朝には、何事もなかったかのようにギアが入り、走行ができるようになってしまったのですが
再発の可能性は大いにある訳で、オーナ様とご相談の上修理する方針となりました。
診断結果は 「ギアアクチュエータモーター2の不良」
ASG(シングルクラッチのセミオートマ)を制御している
アクチュエーターモータが2つ付いているのですが
そのうちの一つがダウンしましたという事のようです。
ギアアクチュエータASSYの交換となりますが
問題はコスト、純正部品は20万円Overであり
脱着工数を含め、UP!車両価格を考えると割に合いません。
悩まされましたが、
救いの手をお客様が差し伸べてくださいました。
10万円を切る価格で社外品が出ていたのでした(感謝)
早速手配し、交換作業に移ります・・
バッテリーとバッテリベースを外し、セルモータも外します。
こちらはギアアクチュエータも外した後の写真です。
図解はこんな感じです。
手配した社外パーツ(SACHS製)を組付け
バッテリー等を逆順で組み戻し
テスターでキャリブレーションを実施し、あっさり完了。
・・・のはずが、キャリブレーションが完了しない!
やむなく旧アクチュエータに組みなおしてみるが
それでも何故かキャリブレーションが完了しない・・
新旧パーツを分解点検してみたり、
担当メカも苦戦したわけですが、
結局は、 ASGプログラムのVer. と ECU本体のVer. に乖離があったため
キャリブレーションが完了しなかったようで、
どちらも最新Ver.に更新することで、解決致しました。
と、言う事で
ASGトラブルの際は必ずアップデートを行いましょう
過去にASG関連でリコールがでている個体(年式)もあるようです。
ちなみに点検中、 電動ファンブレードの固定ネジ脱落という
トラブルにも見舞われました。
コンデンサー脱着の必要があり一手間でしたが
手配した電動ファンへ交換しこちらは完了。
一連のトラブルで
このボロクソワーゲン!と嘆きたくなりましたが
現在は大阪市内を快調に走ってくれているようで、安心しました。
インターンN