パワーステアリングギアボックス(ラック)のオイル漏れが激しく、
事実上走行不能の159(右H)
ASSY交換となりますが、新品は廃盤で手に入ったとしても数十万・・
2倍の作業をすることにになるので工数が増えてしまいますが
トータルコストを鑑みて
今回は部品取り車からパーツの提供を受けることになりました。
ショップ管理のドナー車両(ブレラ2.2JTS 右H )
パーツ番号は共通 動作確認もOK
ラックを外してしまえば操舵できなくなりますので、
2台同時進行(2名体制)で進めます。
159とブレラ、よーいドンでございます。
メンバー半脱着も必要で、時間がかかりますが手際よく外していきます。
バンドを緩めてブーツを捲ってみないと漏れているかわからないケースもありますが
今回はからブーツからポタポタと漏れるほどキツく、診断は容易でした。
ラックを交換し組み上げた後、
トー角調整などを終え、出庫となりました。
オーナー様を大変お待たせ致しましたが、ありがとうございました。
過去にブレラをお譲りいただいた
元オーナー様にも感謝申し上げます
パワステの異音がした際のチェックポイント
・高圧ホースからのオイル漏れ(一番多い?)
・タンクフィルターの目詰まり
・ポンプの故障
・ステアリングラックからのオイル漏れ(今回はコレ、一番ヘビー)
参考写真 https://www.alfaworkshop.co.uk/alfa_159_Brera_2.2_JTS_power_steering_hose_replacement.shtml
パワステ周りは159(939系)の
いくつかあるウィークポイントの一つでございます。
156や147では殆ど聞きません。
しかし、もう少し前の世代の164のラックは本当によく潰れたと聞きます。
(当店のお客様で3回交換した方もいるとか💦)
兄弟車のランチアテーマは同じパーツ使ってるのに
(ラックは)そこまで壊れないというから不思議なのですが、
つまりはパーツ自体ではなく、「取り付け角度」が悪いようです。
対策品等で改善しようがないということで、構造の問題はタチが悪いですね(^^;)
939系なんかは車重もあり。ハンドルの切れ角も僅かなので、
車庫入れなんかでは、据え切りも多くなり
ダメージが蓄積しやすいのかもしれません。
実は、立て続けにパワステ故障の159がもう一台。
こちらも同じくラックを交換し先週末ご納車、のはずでしたが
ご納車直前に異音が発生。
改めて点検修理することに。
お客様には大変ご迷惑をおかけいたしました
続報とさせていただくことにします。