家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ピーンと来た

2008-03-27 09:40:54 | Weblog
春野で山に道を造っているとき小さなパトカーが通った。

手を休めて見ていると運転していたおまわりさんと目が合った。

パトカーを止めたので私も山を下りていった。

「いやぁ会えてよかった。○○さんですか?」と言う。

「それは前の人です。去年5月に所有権移転しましてね」と答えた。

おまわりさんの持っていた分厚い書類には旧所有者が載っていて、そのページには付箋が着けられていた。

私の住所を伝えると

「ああじゃあここから1時間くらいですね。運転気をつけてくださいね国道は危ないですから。事故も起きていますし」

と言うので

「分かりました。気をつけます」と答えた。

何気ない会話なのだがピーンと来るものがあった。

帰り道いつものように時速50キロ制限を70~80キロで走行した。

ここからは40キロ制限という標識の後で、よくネズミ捕りをやる箇所にさしかかって速度を40キロに落とした。

「やっぱりな」

ネズミ捕りをやっていた。

あのおまわりさんの言葉の中に、この状況を伝える何かが含まれていた気がした。

後になって分析してみても、普通の会話を普通に喋っただけで不自然なところはまるでなかった。