家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

樫の木の薪

2012-02-13 16:56:42 | Weblog
樫の木に亀裂の入っていることをY爺さんが見つけた。

Y爺さんちの敷地の中で道路沿い。

近くに電線も通っている。

Y爺さんは電力会社に連絡して電線に掛かりそうな部分だけをすぐに切り落としてもらった。

まだ本体は残っているので「危険倒木の恐れ」という札を立てて切り倒す時期を見ている。

切り落とされた樫の木をもらえることになった。

薪として使うのだ。

樫の木の薪は高級品だ。

さっそくチェーンソーと薪割りを持って取りに行った。

枝の部分は適当な長さに切ってヴィッツに積み込み持ち帰る。

太い部分は持ってこられないので現場で薪にしてから車に積む。

樫の木は堅いことで有名だが切り立ては、まだ柔らかい。

チェーンソーでスイスイ切ることができる。

良い香りときれいなオガクズを出して樫が切れる。

太い部分に着いている苔は、まだ青々としていて自分が空中ではなく地上に降りたことを知らない。

玉切りした樫の木の幹を立てて薪割りをする。

1発で「パカッ」と割れると気持ちが良い。

だがさすがに樫の木。

振り下ろした斧が「コン」という音と共に撥ね返ってしまうこともある。

そういうイッコクモンは、たいてい何度振り下ろしても切れ込んでいかない。

それでも何度も何度も振り下ろし切れるというより割ってしまう。

中から節が出てきたりする。

節というのは木材なくせに金属に負けていない。

大したものだ。

ヴィッツで何往復しただろうか。

価格にして何万円分いただいたのだろうか。

カロリーは、どれほど消費したのだろうか。

全身が筋肉痛で特に肩と腰には疲れが出ている。

しかし風呂に入りアルコールを摂取すると疲れは帳消しになり楽しかった思い出に変わる。

「寝たら」

うたた寝をしている私に妻が言う。

まだ夜の早い時間だが寝てしまうキコリの生活。