家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ミツバチ今年は

2015-05-18 10:21:51 | Weblog
作年設置したミツバチの箱。

いや材質の良い新築住居だが結果はだれも入居しなかった。

彼らの好むという場所に設置し、その上蜜蝋を塗ったり引き寄せるための液体を箱に掛けてみたりしたのだが。

今年は頼みの金稜辺を隣に置いて静かに待った。

金稜辺というのは蘭の一種で咲いた花がミツバチのフェロモンと同じ匂いを出すという植物だ。

「金稜辺、咲いたかな?」とワクワクして見にゆく。

箱の底辺に開けてある入口から数匹のミツバチが出入りしているのが見えた。

「おおーッやったかぁ?」となって近付く。

金稜辺の周りにビッシリとミツバチの群れが固まっていた。

ハチ嫌いの人が見たら卒倒しかねない。

翌日、群れはどこかに消え去り箱に出入りするミツバチもなかった。

金稜辺の発生させる芳香に魅惑されて集まり恍惚となって塊り、花が終わると去っていった。

もうひとつの箱には数匹のミツバチが出入りしている。

「これもいつ消えるか分からんな」と少し気落ちしてしまう。

養蜂をしている複数の人たちに聞いたところによると「これだ」という決定的な方法はなく、それぞれの人が「こうやったら入った」という主観的な方法を得意になって話すのみだと感じた。

今年は金稜辺のおかげで、一旦はミツバチを引き寄せ「ここに住居があるよ」と知らしめることができただけでも前進だ、と思うようにした。

だがこのあと数匹の出入りする箱に確実に巣ができるかもしれないし去ってしまった箱に、また大挙して現れるかもしれない。

バンペイユやハッサクそしてレモン。

ウメモドキの小さな花。

これらがもうじき咲こうとしている。

「食べ物はたくさんあるよ」と宣伝したい気持ちで入居を待っている。