家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

刈払機のスロットル

2016-06-30 08:57:31 | Weblog
角度は何度か知らないが右足を斜面の下側に置く。

その姿勢で刈払機を動かす。

自分が斜めになっているのだからチップソーを動かすのにも加減が必要だ。

土地に対して水平に動かすということは斜面なのだから腕の力で左側を上に、そして右側を下にずらす。

左側が下がれば地面に刃をぶつけることになるし右側が上がれば空中で刃が回るだけだ。

雑草やススキなど斜面に生える厄介な植物をきれいに切りそろえた。

あとは斜面の上に立ち、残りを刈り始める。

なんか変だなと感じた。

刈払機のスロットルを回そうとすると逃げてしまう。

どうやら留めネジが緩んだようだ。

「あと少しなのにな」

スロットルは一旦回転数を合わせてしまえば触ることは少ない。

回転数をあげたり下げたるする時にのみ触る。

一定の回転数で刈り取れる草だったので緩みを無視して作業を続けた。

すると今度は「ブラッ」とスロットルがシャフトの回りを回ってしまった。

よく見るとシャフトに留める為の金具が無い。

「失敗した。一旦止めてネジを締め直せばよかった」と思ったが実はネジが緩んだのではなく留め金の先に付いているプラスティックが折れて、それが原因でネジが緩んできたのだ。

とりあえず修理する必要がある。

水道管の留め金を刈払機のシャフトに当ててみたらピッタリだった。

ネジはストックしてある古ネジの中からピッタリのものがあった。

肝心な部分は針金を使った。

とりあえずスロットルが使用できてエンジンの回転が保てればよい。

間に合わせの形で作業は終えることができた。

翌日ホームセンターに部品の注文をした。

最近の刈払機は安全装置が付いていて面倒な使い方をするのだと知った。

使っている間ずっとスロットルを握り続ける必要がある。

だが、その複雑な装置のついたスロットルよりシンプルなはずの私の刈払機のスロットルの方が高価だった。

「部品が出てくるだけでもいいか」と思うしかなかった。

5分で新品と交換した。

先端のチップソーは同じだから作業は代わり映えしない。

次にどこが壊れるか分からないから捨てずにとっておこう。

壊れた部品を新品の入ってきた袋に入れて保管した。