家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

曼珠沙華のバイタリティー

2017-01-12 08:33:30 | Weblog
直径50センチはあろうかというコンポストのフタを開けて驚いた。

植物の茎らしき物体が水中で流れている水草のようにひしめき合っていた。

それらが生き生きしているから、怪物なわけないけどちょっと気持ち悪い。

思いだしたことがある。

このコンポストには捨てた物があったのだ。

曼珠沙華だ。

ラッキョを植えた時に同じような球根である曼珠沙華が混入してはいけないので抜いてコンポストに捨てたのだ。

でもそれはずいぶん前のことだ。

以前別の場所で曼珠沙華を抜いて放っておいたら、いつまでも枯れなかったからだ。

土から掘り出して炎天下に置いておいても枯れない。

そしてコンポストに放り込み水も太陽も当たらないのに生き延びている。

この物体は葉なのだろう。

地上で普通に生えている曼珠沙華の葉の長さがせいぜい30センチ程度だと思うが、これらはその何倍も長い。

束で掴み、引っ張り上げてみた。

その根元には、やはり球根があった。

紛れもなく私の捨てた曼珠沙華だ。

放っておいてもダメ、コンポストに入れてもダメ。

じゃあどうする?

はたと思いだした。

また別の場所で曼珠沙華を抜き球根を潰しておいたのだ。

見に行ってまたまた驚いた。

皆生き生きとしている。

2ヶ月ほど前に球根を石で叩いて潰し炎天下に放置したが枯れていない。

球根を潰すとき、これは毒だと聞いているので汁に触らないように注意した。

でもちゃんと潰したのだ。

なんという生命力なのだろう。

曼珠沙華の球根を枯らす方法をネットで探していたら、当たり前だが曼珠沙華を植える方法が出てくるし、さらに「死なないようにヒガンバナを食べてみた」という結果報告も出ている。

飢饉の時に食したという歴史も知っているには知っているが人間も、結構な生命力だなぁと思う。