自宅から徒歩で約25分のところに浜松市緑化推進センターみどりーなという施設がある。
中を10分歩いて戻るとちょうど1時間なので私の散歩コースのひとつになっている。
植物の枝を4本と,その幹の写真をタブレットに入れて持っていった。
「先日教えていただきたいと言った者ですが、これがそうです」と言うと中から中年の職員Yさんが図鑑を持って窓口に来た。
図鑑に自分の名前が書いてあった。
「これが○○か○○。こちらが○○か○○だと思います。これらの枝を持って私についてきてください。園内に在りますから、そこで同定します」というやスタスタと管理棟から出て行く。
私はタブレットをバッグにしまい込み、枝を束ねて持ち後を追った。
「これがミズキです。この葉が一致しますね。切ると水が出るからミズキという名前が付いているそうです。次に行きましょう」。
Yさんはスタスタと勝手知ったる道を歩く。
私はYさんが、何処に向かっているのか分からないので、ただついていく。
アカシデを同定したあと次の場所に移る。
しだいに植物以外の話も出るようになってきた。
「いいですねぇ。こんな植物が自宅にあるなんて。広大な敷地なのですね」
いかにも植物を本当に好きな人なのだなぁと感じさせる。
これだと思った植物を見てみたが葉の形が違う。
似てはいるが細かい部分で違いがある。
「あの人に聞いてみましょう。あの人は樹木医の資格を持っている私は無い」と笑って言って園内にある池を横切り急ぎ足で歩く。
私も急ぎ足で誰やら分からない人を求めて歩く。
キャップをかぶって右手に双眼鏡を持った人がその人だった。
Yさんが事情を話し私が「お願いします」と言うと「お願いされてもねぇ」と言って我々に加わってくれた。
ところが樹木医のSさんは彼なりにYさんに言いたいことがあって施設を訪れていた。
Sさんは「俺、アブラチャンを、見つけちゃった」といってYさんを案内する。
Yさんはついて行き私はその後をついていく。
3種が特定できて、残り1本が分からない。
YさんとSさんが頭をひねる。
なにやら私には理屈っぽいなと感じられる会話を交わしていると閉園の時刻が近づき、ここが役所の一部であることを気づかされる。
もう1時間も施設内を歩き回ったことになる。
「これは宿題にさせてください。わかったら電話します」という結論で別れた。
Sさんも考えてみるわと言って私とは別の門の方向に歩いて行った。
翌朝電話が鳴った。
Yさんだった。
これこれこういう訳で、これをブナとしましたと言う。
「ブナは私の好きな植物で・・・・・」
少し自分の話を下あと、これが私のケータイ番号ですからと次につながる期待を持たせてくれたし、朝の電話は私が今日春野に行ってもいいように、との思いやりからだった。
私は分からなかった植物が分かってすっきりしただけでなく強い味方を得た気がした。
妻が、すぐに忘れてしまうから名前を書いておいてという。
植物の名札を作るのが次の課題となった。
中を10分歩いて戻るとちょうど1時間なので私の散歩コースのひとつになっている。
植物の枝を4本と,その幹の写真をタブレットに入れて持っていった。
「先日教えていただきたいと言った者ですが、これがそうです」と言うと中から中年の職員Yさんが図鑑を持って窓口に来た。
図鑑に自分の名前が書いてあった。
「これが○○か○○。こちらが○○か○○だと思います。これらの枝を持って私についてきてください。園内に在りますから、そこで同定します」というやスタスタと管理棟から出て行く。
私はタブレットをバッグにしまい込み、枝を束ねて持ち後を追った。
「これがミズキです。この葉が一致しますね。切ると水が出るからミズキという名前が付いているそうです。次に行きましょう」。
Yさんはスタスタと勝手知ったる道を歩く。
私はYさんが、何処に向かっているのか分からないので、ただついていく。
アカシデを同定したあと次の場所に移る。
しだいに植物以外の話も出るようになってきた。
「いいですねぇ。こんな植物が自宅にあるなんて。広大な敷地なのですね」
いかにも植物を本当に好きな人なのだなぁと感じさせる。
これだと思った植物を見てみたが葉の形が違う。
似てはいるが細かい部分で違いがある。
「あの人に聞いてみましょう。あの人は樹木医の資格を持っている私は無い」と笑って言って園内にある池を横切り急ぎ足で歩く。
私も急ぎ足で誰やら分からない人を求めて歩く。
キャップをかぶって右手に双眼鏡を持った人がその人だった。
Yさんが事情を話し私が「お願いします」と言うと「お願いされてもねぇ」と言って我々に加わってくれた。
ところが樹木医のSさんは彼なりにYさんに言いたいことがあって施設を訪れていた。
Sさんは「俺、アブラチャンを、見つけちゃった」といってYさんを案内する。
Yさんはついて行き私はその後をついていく。
3種が特定できて、残り1本が分からない。
YさんとSさんが頭をひねる。
なにやら私には理屈っぽいなと感じられる会話を交わしていると閉園の時刻が近づき、ここが役所の一部であることを気づかされる。
もう1時間も施設内を歩き回ったことになる。
「これは宿題にさせてください。わかったら電話します」という結論で別れた。
Sさんも考えてみるわと言って私とは別の門の方向に歩いて行った。
翌朝電話が鳴った。
Yさんだった。
これこれこういう訳で、これをブナとしましたと言う。
「ブナは私の好きな植物で・・・・・」
少し自分の話を下あと、これが私のケータイ番号ですからと次につながる期待を持たせてくれたし、朝の電話は私が今日春野に行ってもいいように、との思いやりからだった。
私は分からなかった植物が分かってすっきりしただけでなく強い味方を得た気がした。
妻が、すぐに忘れてしまうから名前を書いておいてという。
植物の名札を作るのが次の課題となった。