家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

助っ人は素人

2020-01-23 10:13:05 | Weblog
春野のシイタケのホダ木の準備が遅れている。

ちょうどいいタイミングで助っ人の話があった。

姪の子供が高校を卒業し大学も決まって最近は暇を持て余しているということだ。

ただ自動車学校に通うので来月からは土日しか手伝ってもらえない。

まずは第一日目が始まった。

午前中は薪ストーブの火を安定させてからになる。

二人で大きなみかんのバンペイユの収穫をする。

既にサルにやられて落ちているバンペイユを見ながら木に近づく。

長枝切りハサミを使ったり木に登って切ったりする。

午後から最も重要な作業だ。

先日伐ったコナラの引き倒しだ。

助っ人が見ると「これ簡単に倒せるんじゃない」ということだったが実際には苦労した。

3つの滑車を利用してみる。

私も素人で助っ人も素人だから、どこに滑車を配置してどのようにロープを使うか。

現場ではなく学校で習った理科の知識をもとにやってみる。

1本目はコナラが動いたものの先端が土にハマってしまって苦労した。

2本目は助っ人の思ったとおり二人で人力で引き倒した。

3本目は寄りかかっていた木の股に引っ張り出したい木の枝がかかり途中で一旦放棄した。

4本目は、いままで倒した木に先端がかかり、さらに3本目の木が邪魔になって、にっちもさっちもいかない状態に。

ここで私がチェーンソーを持ち出して切って現状を変えることで作業は終了した。

水泳や水球で鍛えた力持ちだが、いつもは使わない筋肉と体勢に助っ人も汗びっしょりになり既に筋肉痛の予感。

私は全身疲労が、これからの作業の目処がついたことで心地よかった。

帰りの車の中約1時間のうち助っ人は、ろくにしゃべることもせず、ひたすら居眠りしていた。

労働賃金として少しのお金を渡した。

簡単に手に入らないことと、意外と簡単に手に入ることの両方を学ぶ良い機会であった。

助っ人は「また呼んでください」と言う。

助っ人があるうちにやっておきたいことを急いで書き出しておくことにした。