家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

電灯増設

2021-02-18 14:31:27 | Weblog
春野の部屋が暗いから電灯を増やしてほしいというリクエストをもらった。
手持ちの物や安価な物などを使って作ろうと考えた。
まずは、屋上に行く階段に置いておいた塩ビの水道パイプを使うことにした。
太陽熱で変形したそのカーブが気に入っていたのだ。
実はもう1本あったが、それは掃除機の先端器具として使用済みだ。
このパイプに継ぎ手を足して角度を変えたり柱に留めたりして、その中にコードを這わせて買い置きのLED電球を点ける。
部屋を明るくする目的なので電球に傘は付けない。
裸電球のみの方が雰囲気はないが明るい。
水道管グッズは安価でサイズも豊富なので、いろいろ使える。
だが、どうにも色や表面の文字が気に入らないためアクリル絵の具の黒で塗ってみた。
塩ビパイプに絵の具は乗るのだが艶消しの黒という発色で金属的な色が出せるはずもなく得体のしれない物となった。
さて簡単に作り試しに点灯してみると当初の「明るくする」という目的には沿っている。
だが電球のソケットに付いている引っ張り式のスイッチが、その動作をするときにはソケットを持たないといけないことがわかった。
そこで以前に購入しておいた骨とう品を使うことにした。
これは陶器でできていてプルスイッチなので柿渋塗りのタコ糸を使うことにした。
電源コードの途中にスイッチが入るため、その部分は少し工夫した。
スイッチのベースとなる丸い板の内側を削り、その中に余ったコードを格納する。
塩ビパイプが再び歪まないようにタコ糸で柱の上から吊って支えることにした。
全ての作業を終えて点灯し電球が左右に振れるかどうか試してみた。
塩ビパイプと塩ビパイプが擦れるので「ギギー」という不愉快な音を立てるが向きは変えられる。
裸電球なので電球の位置によって明るさの差は、ほとんどないと思う。
リクエスト主の妻には写真でしか見せていないが、たぶん満足してくれることと思う。
雰囲気度外視の明るさのみの要望だったからだ。
もし気に入らなくても撤去は簡単だし柱に数個の穴が開いているだけだから。