家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

野水

2011-08-23 08:07:14 | Weblog
春野に到着するとカケイの水が出ていなかった。

Y爺さんが大雨のため水路を止めたからだ。

我が家の敷地の一番下の草刈りをした。

かなり久しぶりなので草は伸び放題だった。

敷地下の天然の水路の中の水生植物も刈払い機で刈れるだけ刈った。

クレソンが繁茂していたはずなのに淘汰されてしまったようだ。

水路の水が見えるようになった途端にオニヤンマが来て産卵していた。

産卵の邪魔にならないように別のところで作業した後、水路に溜まった物を取り除いていった。

ふと見ると水路の先端のパイプから水が出ていない。

それは、そうだ。

Y爺さんが水を止めたのだから。

「じゃぁ、この水は?」

素朴な疑問が浮かんだ。

水は、かなりの量流れている。

しかし先端からの流れ込みはない。

水路に沿って歩く。

「見つけた」

我が家の山からの湧き水が水路に湧き出ているのだ。

なおも歩いていく。

私の歩みによって濁った水の中に澄んだ水が注ぎ込む。

「ここにも在った」

湧き水の注ぎ込まれる口が複数見つかった。

石で囲いをつけて観察することに決めた。

サワガニが急いで隠れた。

よく見ると、たくさんのサワガニが生活しているようだ。

先日家の周りで見つけたカメも、ここで生きていた。

雨は山に浸み込み再びここで地上に現われる。

そして水路となって植物や小動物たちの役に立ち棚田の下に移動していく。

Y爺さんと話した。

「昨日はずいぶん降ったで。今朝の6時まで降ったぇ」と教えてくれた。

「水路を止めても、いつもより多くの野水で田んぼの中は一杯だぇ」と続けた。

気田川は濁流となって轟音とともに勢いよく下っていく。

私が歩いて濁らせた水は何時気田川に合流するのだろうか。


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2 コメント

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Unknown (山水)
2011-08-24 19:29:50
この頃毎日のように降る雨で いろいろな水の道が発見されますね
湧き水はおしいでしょうけど
山の上に畑などないか確かめてから飲むようにしたいです
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山水様 (無職無収)
2011-08-25 08:27:48
消毒液を飲んでいるようなものですからね。
私は飲むことはないですが我が家の上に畑は存在しません。ほとんどが杉の林です。
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