家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

フユイチゴ取り

2015-12-16 07:38:42 | Weblog
妻が急に「フユイチゴを取ってジャムにする」と言い出した。

私は午前中に自分の仕事を片付けて午後から手伝うことにした。

最近きれいにしている辺りに妻を案内した。

家と沢の間の杉林と雑木林の辺りだ。

そこには獣道があり、それを利用して私の道にしているのだ。

獣は急斜面でも難なく下りたり上がったり。

私は彼らの造った道のうち無難に通れるところを選んだ。

余分な植物は取り払い余分な枝も切り取る。

するとずいぶん歩きやすくなる。

何度もそれを繰り返していると自分の道ができてくる。

きつい斜面が在るときには掴まって下りられる枝を残す。

スパイクのついた私の地下足袋とは違い妻はスニーカー。

それでも危なげなく歩けるようになった。

沢まで継ったので道の長さは完了。

あとはもっと歩きやすくする。

フユイチゴは群生しているからヒトトコロに座り込んで集める。

ツルには熟した実と、まだ熟していない実が混在している。

熟した実はコロッと取れるが未熟な実は取れてこない。

熟した実は、あまりにも簡単に取れるので勢い余って地面に落ちて行方不明になることがある。

落ちた実はしつこく探さず次の実を取る。

右手の親指と人差し指が真っ赤になった。

1時間ほど取ってやめた。

実が小さいので手間の割には取れた量は少ない。

こうして食べられる物が生えていることを考えると、やたらと草刈しないほうがいいのかな、とも思う。

でも見た目がスッキリしていないと「荒らしてる」という感じがあり、やはり刈るのだろうな。

翌日妻がジャムにしてくれたので厚切りトーストに乗せて食べてみた。

酸味が素朴で美味しい。

コリコリと粒を感じるが、これがイチゴの種なのだろう。

食べていて邪魔ではない。

何より自分の家の敷地内で取れたものを食べるということがゼイタクに感じられた。

ボサボサの林に感謝だ。





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